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- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/05/09
- 出版社: ポプラ社
- サイズ:20cm/554p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-591-15332-1
読割 50
紙の本
かがみの孤城
著者 辻村深月 (著)
部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が。秘めた願いを叶えるため、7人は城で隠された鍵を探す−。『ast...
かがみの孤城
かがみの孤城
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商品説明
部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が。秘めた願いを叶えるため、7人は城で隠された鍵を探す−。『asta*』連載を大幅に加筆修正して単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
言えない。だけど助けてほしい・・生きにくさを感じるすべての人に贈る辻村深月の最新刊。涙が止まらない、感動溢れる一冊です!
【本の内容】
著者紹介
辻村深月
- 略歴
- 〈辻村深月〉1980年生まれ。千葉大学教育学部卒業。「冷たい校舎の時は止まる」で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。「ツナグ」で吉川英治文学新人賞、「鍵のない夢を見る」で直木賞受賞。
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電子書籍
名作!
2018/01/21 23:37
21人中、20人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「言えない。だけど助けてほしい・・生きにくさを感じるすべての人に贈る辻村深月の最新刊。涙が止まらない、感動溢れる一冊です!」と商品紹介にあるように、きめ細やかな愛情をもって描かれたこの小説には癒しと勇気づける力が溢れています。
主人公・こころおよび主要人物たちが中学生なので、最初は感情移入がどれほどできるかちょっと疑問だったのですが、あっという間にストーリーに引き込まれました。
この不思議な城は何なのか、なぜこの7人が選ばれたのか、本当に鍵があって願い事が叶うのか。という謎解きの枠組みの中で、7人それぞれの事情が徐々に明かされて行きます。
たとえば、こころが「心の教室」とかいう不登校の子供たちのためのスクールに通い、そこの仲間たちとだんだん親しくなって、また理解のあるスクールの先生に癒され、母親の理解と援護を得ながら立ち直っていくという筋書きでも十分ドラマは成立すると思うのですが、それはリアルである一方、もしかしたら平凡で味気なかったかもしれません。けれど、こころはそのスクールにすら足がすくんで行けなかったのです。
そこに「鏡の城」というファンタジーの異空間を最後の逃げ場のように出現させ、そこに集められたの子たちの意外な繋がりが(最後に)明かされる仕掛けが加えられることで、こころの成長物語にぐっと面白味が増しているように思います。
その構成力の秀逸さもさることながら、言葉の通じない同級生や無理解な担任の先生等から受けるこころの衝撃や恐怖や憤懣がきめ細やかな愛情をもって描写されているところも素晴らしいです。是非とも「生きにくい」と感じている人ばかりでなく、10代の子供を持つ親御さんたちや学校の先生や学校教育にかかわるすべての大人たちに読んでもらいたい一冊ですね。そのメッセージが果たして通じるのか、やっぱりかなり疑問ではあるのですが。
紙の本
恩人
2017/12/13 16:07
11人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かぐや - この投稿者のレビュー一覧を見る
ああ、また救われてしまった。
辻村さんは、この本の子供たちだけでなく読者までをも助ける力を持っているんだな、と。
まさに心が震える小説でした。
私はいじめにはあっていませんでしたが、体調不良をなかなか理解してもらえない時期があったので、気づいたらその時を重ねて読んでいました。当時の自分を迎えにきてくれた、と本当に本当に救われたと思います。
辻村さんにはたくさん助けられたので、心から"恩人"だと、そう思います。
最後の勢いがすごかったです。からだじゅうがビリビリしました!
紙の本
「この本が皆さんの鏡になって欲しい」 2018年本屋大賞『かがみの孤城』 著者・辻村深月さんが込めた想い
2018/05/08 22:02
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
不登校やいじめといった言葉を意識的に使わず、少年少女の内面を描き出した改心の一作。子どもの頃、かがみは光らなかったけど、ぼくの傍らにもいつも本があった。本の世界にいつも助けられたのを思い出した。この物語を必要としている誰かに、どうか届きますように。
電子書籍
心震えた
2017/07/05 08:09
10人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちょびっと - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当に久しぶりに本の世界に入り込む時間でした。一人一人の子どもたちの抱えている痛みが、心に迫って来て、途中、読むのが苦しい時もありました。
子どもたちを見つめる辻村深水さんのまなざしが何てあたたかいんだろうと救われる思いで読み終えました。
久しぶりに心をガシッと掴まれ、ワシワシと揺さぶられました。
電子書籍
今年一番面白かったです!
2017/11/20 15:48
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しばいぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は主人公が中学生ということもあり、感情移入できないかなと思いましたが、読み始めたら一気に読んでしまいました。
少女がどんどん成長していく様子がとても頼もしく思え夢中で読みました!
お気に入りの小説です。
紙の本
心を映す
2017/10/17 05:17
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な理由で外の世界に出ていけない子どもたちの心が印象深かったです。架空の世界の冒険を通して、現実の世界へと連れていくところが良かったです。
紙の本
残念
2018/05/13 00:32
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても支持されているようですが
私には共感できませんでした。
結局不登校の子がただ逃げているだけ
のような感じがしました。
実際ありえない話なのに力になったと言う
読者も多いようですが…。
私も不登校でしたがまったく共感できません。
こんなにうまくいくはずないですから。
紙の本
余韻の深い物語
2020/07/11 01:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
えもいわれぬ余韻に浸り・・、という感じでした。結果からすると2日間に亘っての一気読みとなってしまいました。
謎解きのミステリ要素が色濃くあり、特に後半から最後にかけては宛ら綾辻氏や法月氏を髣髴とさせました。
中1になった長女に与えて蔭ながら反応を窺ってみたいな、と思います・・。
紙の本
いじめの種類の展覧会
2017/06/26 15:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な心の闇を抱えた中学生たちの現実逃避行からの脱出。パラレルワールドというどこかで聞いたことがあるようなストーリーの基幹が入っていない?「冷たい校舎の時は止まる」の続編?と思いつつも、読後感は、深月様、面白かったです。
紙の本
残念
2018/06/07 08:32
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アネモネブーケ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現実には起こりえない設定に共感できなかった。ストーリーも先が読めてしまった。本屋大賞受賞ということで購入しけれど、期待外れだった。
電子書籍
こんなもんなのね
2018/08/13 12:22
4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:バナナとベーコン - この投稿者のレビュー一覧を見る
時間に差があることに気付くの遅すぎ。パラレルワールドの辺が読んでて退屈で読むのをやめようかと思ったくらい。
紙の本
伝えたい
2017/07/21 12:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほんとうに、しんどい時って、「助けて」といえない。
普段、なんとはなしに過ごしてる人だって、本当はいろいろ抱えていて、見えてる姿が全てじゃない。
思ってることなんて、目に見えるわけじゃない。
でも言葉にしなければ、相手に伝わらない。
しんどくて、しんどくて、立っていられないとき。
「誰か」が、自分のことを見てくれてるなら。それに気づくことができたなら。
人はまた、前に進めるんじゃないかと思わせてくれる本です。
紙の本
本屋大賞受賞作
2024/01/16 00:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
エンタメ作品としてもおもしろいし、勇気や希望をもらえた。伏線の回収がきれいだった。ぜひ、一度は読んでほしい。
紙の本
人生はどこかで交差する。
2023/06/16 14:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学校を不登校となって自室に引きこもる安西こころ。鏡が光って不思議な場所に引き込まれる。こころと同様、何かしらの事情を抱えた中学生たちが集められた。かがみの城にあるじらしいおおかみの仮面の女の子が言う。
「願いを叶える鍵を見付けろ。期限は三月三十日まで」
昼間の時間に鏡を通り道として自由に城に出入りできるようになり、不思議な一体感を感じられるようになるが、城に出入りできる期間は限られている。現実の生活の今後にも決断は迫られる。
過ぎてしまえば懐かしくなるが、当事者であったころは死ぬほど悩んだ多感な少年少女の時代。
電子書籍
誠実な作者
2023/04/09 16:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みやか - この投稿者のレビュー一覧を見る
作品名は色々知っているけど、作者の著書を初めて読んだ。
読みやすい文章。途中の伏線も丁寧で展開の予想はついてたけど、とても面白く読めました。
誰かに救われた手が、また誰かを救う展開は素晴らしく。
映像化でうまく演出されたら最後らへんは泣く自信がある。
映画化されたアニメを見るかどうか悩ましい。
良い物語だった。若かったら共感しすぎてたと思う。