- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/10/22
- 出版社: 水鈴社
- サイズ:20cm/266p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-401001-3
読割 50
紙の本
夜明けのすべて
著者 瀬尾まいこ (著)
PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、パニック障害で生きがいも気力も失っている山添に当たってしまう。だが、おせっかい者同士のふたりは…。暗闇に光が差し込む...
夜明けのすべて
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商品説明
PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、パニック障害で生きがいも気力も失っている山添に当たってしまう。だが、おせっかい者同士のふたりは…。暗闇に光が差し込む、心に優しい物語。【「TRC MARC」の商品解説】
知ってる?
夜明けの直前が、一番暗いって。
「今の自分にできることなど何もないと思っていたけど、可能なことが一つある」
職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、やる気がないように見える、転職してきたばかりの山添君に当たってしまう。
山添君は、パニック障害になり、生きがいも気力も失っていた。
互いに友情も恋も感じていないけれど、おせっかいな者同士の二人は、自分の病気は治せなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになるーー。
人生は思っていたより厳しいけれど、救いだってそこら中にある。
生きるのが少し楽になる、心に優しい物語。
本屋大賞受賞後第一作。水鈴社創立初の単行本、渾身の書き下ろし。
『夜明けのすべて』刊行にあたって
いつもは楽しい楽しいと小説を書いていた私が、立ち止まってはゆっくり書きました。
そのぶんいつまでも登場人物を見守っていたくなるかわいい作品になりました。
人生は想像より厳しくて、暗闇はそこら中に転がっていて、するりと舞い込んできたりします。でも、夜明けの向こうにある光を引っ張ってきてくれるものも、そこら中にきっとあるはずだと思いたいです。
いつも本が完成して思うことは、「楽しく読んでもらえることが一番だ」です。その思いは今回も変わりませんが、『夜明けのすべて』を読んでくださった方が、ほっとできる一瞬を味わってくださるのなら、明日を待ち遠しいと思っていただけるなら、幸いです。
瀬尾まいこ
【著者プロフィール】
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2001年、「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年単行本『卵の緒』で作家デビュー。2005年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、2019年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。他の作品に『図書館の神様』『強運の持ち主』『優しい音楽』『あと少し、もう少し』『傑作はまだ』など多数。【商品解説】
著者紹介
瀬尾まいこ
- 略歴
- 〈瀬尾まいこ〉1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒。「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞、「幸福な食卓」で吉川英治文学新人賞、「戸村飯店青春100連発」で坪田譲治文学賞を受賞。
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紙の本
コントロールが難しい病気を抱える二人。
2021/04/04 16:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小さな会社で働く20代の男女、ただの同僚で恋愛感情なし、むしろ苦手なタイプ同士の二人ですが、二人とも自分ではコントロールできない病気を抱えてます。
苦手ながらもお互いに気を付けあってるうちに、自分を見つめなおすきっかけになったり、周りに目を向けるきっかけになったり、
新たな発見があったり、一歩を踏み出す勇気に繋がっていきます。
アットホームな会社で、そこもこの話の素敵なところ。
パニック障害は耳にしたことがあっても馴染みのない病気なので、苦しさとか知ることができて良かった。
自分がなったら?周りになった人がいたら?上手く対応できるかな、考えさせられる。
紙の本
コントロールできるところに目を向ける
2021/12/12 07:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:@n_tbook - この投稿者のレビュー一覧を見る
PMSで悩む女性とパニック症候群で悩む男性の関わり合いを描いた物語。病気で悩む二人の物語だけど、病気を自分の悩みに置き換えて読むと、自分と重ねて読むことができました。
人は誰しも悩みがあるもの。しかし、悩みを言い訳にして閉じこもってしまうとその先が見えなくなってしまいます。
本書を読み終えたあと、自分のコントロールできない部分を受けとめ、コントロールできる部分を変えてより良く生きていこうと思いました。
さまざまな悩みをもつ人に一歩踏み出す勇気をくれる1冊でした。
紙の本
優しく背中を押してくれた
2020/12/06 18:50
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みい - この投稿者のレビュー一覧を見る
精神疾患って周りの人に理解されにくい病気ですが、
主人公の2人がそれぞれの病気へのリアルな悩みを抱えていて、細かな心情とかも理解することができました。
私も8年ほどパニック障害を抱えていますが、家族と彼氏以外には、どんな見られ方をするか分からないので言えないし、会社には昇進とかに万一影響したら、と思うと絶対に言えません。
でもこの本を見て、近くの人に頼ったりするとこも大切なのかなぁと思いました。みんな誰かしら悩みを抱えてるし、障害も自分が考えているよりも重大なことじゃないとかも、って思いました。
ちょっと気が楽になりました。
電子書籍
PMS知らなかった
2021/11/08 15:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
そんな病気があるのね。きついなあ。
パニック障害、いきなり前触れもなく発症するのか、それはコワイ。
オープンにできたほうが楽なのかもしれないけど、
一概には言えないか。
電子書籍
病友
2021/07/23 23:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
パニック障害のサラリーマンと、
PMSで生理前に苛立ちが抑えられない女性事務員のお話です。
病気的にはどちらもピンと来なかったのですが、
どんな病気でも、どれがより大変だから、
自分は(あなたは)それに比べれば大したことないから我慢しなくちゃとかはない、
とは思う。ついやってしまいがちですけどね。
終盤でパニック障害の青年が少し快方に向かうのが
ちょっと安易かなとも思いますが、
フィクションだし、暗いままで終わるより、少し明るい終わりの方が希望が持てますね。
サラリーマンの方は、パニック障害になった原因は自分でもわからないと言ってますが
友人に指摘された
「気を使ってるから、いつか疲れが出るんじゃないかと心配してた」
が的を得てるのではと、読んでて感じました。
言われた本人は的外れって思ってましたが。
PMSの前兆とか観察してて気づけるし、
会社内の会話も加わりこそしないもののよく聞いていて、
無意識に相当気を配ってるタイプなのかなと。
上の2人は言わば病気仲間で、恋にはこの本では発展しないため、
それを求めてる人には物足りないでしょうけど、私は面白く読めました。
街で発作を起こしてる人に会っても、パニック障害の人と知らなければ、
変わった人と思うだけかもという事も思いました。
(ただ巻末に何のの本を参考にしたとは記述が無いため、
本当にパニック障害の人が読んで共感するかどうかは分かりません)
PMSの人も。コントロール出来ないのはきついだろうなと。
あと、的外れな感想ですが、
2人の勤める金属会社がすごくノンビリしてていいなぁと思いました。
トップが良いとこはいいんですよね。
紙の本
夜明け
2021/03/11 20:02
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の砂時計が意味するものは一体何だろうと思いながら読み始めました。一日のうちで一番好きな時はと聞かれたら、夜明けと答える人がどれくらいいるのだろうか。
電子書籍
いるいる……
2021/11/29 20:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
たしかに、パニック障害の人、いますね……。そして、生理前&生理中が不調になる女性も……。二人のいる会社は、小さな会社だから余計に……なのかなー。読んでいて、美紗の気持ちわかるけど、ちょっと、癖のある性格だなぁ……