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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/06/02
- 出版社: KADOKAWA
- サイズ:20cm/445p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-04-111393-6
読割 50
紙の本
黒牢城 Arioka Citadel case
著者 米澤 穂信 (著)
【山田風太郎賞(第12回)】【直木賞(166(2021下半期))】【本格ミステリ大賞小説部門(第22回)】織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠もった荒木村重は難事件に翻弄...
黒牢城 Arioka Citadel case
黒牢城
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商品説明
【山田風太郎賞(第12回)】【直木賞(166(2021下半期))】【本格ミステリ大賞小説部門(第22回)】織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠もった荒木村重は難事件に翻弄される。村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか−。『カドブンノベル』他掲載に加筆修正。【「TRC MARC」の商品解説】
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。
【受賞・ランキング入賞結果】
第12回山田風太郎賞
『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編第1位
週刊文春ミステリーベスト10(週刊文春2021年12月9日号)国内部門第1位
「ミステリが読みたい! 2022年版」(ハヤカワミステリマガジン2022年1月号)国内篇第1位
『2022本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング第1位
「2021年歴史・時代小説ベスト3」(週刊朝日2022年1月14日号)第1位
『この時代小説がすごい! 2022年版』(宝島社)単行本第3位【商品解説】
収録作品一覧
因 | 5−19 | |
---|---|---|
雪夜灯籠 | 21−121 | |
花影手柄 | 123−223 |
著者紹介
米澤 穂信
- 略歴
- 〈米澤穂信〉1978年岐阜県生まれ。「氷菓」で第5回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。「折れた竜骨」で日本推理作家協会賞、「満願」で山本周五郎賞を受賞。
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紙の本
主役は誰だろう
2024/03/18 06:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:lucky077 - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒田官兵衛が知恵を駆使して謎を解くと思って読み出しましたが、謎とも言えない内容を長々と引っ張っている印象を受けました。また主役が荒木村重なのか黒田官兵衛なのか、よく分からない。
紙の本
戦国の籠城で。
2023/02/06 16:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
織田信長に謀叛し、城に籠る荒木村重、そこに使者として来た黒田官兵衛。村重は官兵衛を帰さず、牢に閉じ込める。
籠城中に場内で起こった事件の解決の為に、村重は官兵衛に問うが……。
官兵衛が謎解きして明らかにするのではなく、村重がお殿様として片を付けるので、そこは時代小説の限界か。
官兵衛の深謀やおだしの方の信仰心、この辺が心理劇として面白い。
紙の本
面白い試み
2022/09/27 23:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねったいぎょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公が織田信長を裏切った荒木で、探偵役が黒田官兵衛という設定は面白いですが、歴史のことを考えるとリアリティが薄れた感じもします。内容としては、さすが「氷菓」の作者という感じがしました。もう少し当時の時代のおどろおどろしさが出ると良かったかなと思いましたが、一般的な評価は高いようですね。
電子書籍
歴史モノだけど
2021/12/24 22:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーです。黒田官兵衛と、村重ならこの展開ありそうな……と思わせる……。雪の密室から始まって、死を覚悟している官兵衛からの村重への行動。援軍を待つ村重は、官兵衛に頼るけど官兵衛は……なんですよね。
電子書籍
村重、官兵衛、信長
2022/02/20 09:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うしくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて穂沢氏の著作を拝読したが読了して別のものも読んでみたくなった。村重の心理描写は読んでいて胸に迫るものがある。歴史好きには是非とも読むことをお薦めしたい。なお、私は大河ドラマ「軍師 官兵衛」の映像を思い浮かべながら読んでみたので実感が湧きました。これを読んでから有岡城跡を訪問したいと願っている。
紙の本
荒木村重は翻弄される
2022/02/13 12:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uruuduki - この投稿者のレビュー一覧を見る
「荒木村重」と聞いて、主人公に為り得る人物かというと、個人としての印象は、これまでのところ「ならないだろうな」だった。大河ドラマなどのイメージが強いせいだろうか、あまり名将という言葉には当てはまらないように思ってきたのだ。
この本の中でも、人物として官兵衛の方が才気に勝るようだ。
それに――、度重なる味方の寝返りで孤立して行く村重も、強引が際立つ織田信長も、孤独だったんじゃないかなぁ。
才覚に、不足しているのに目を背けている村重も、溢れて周りに無理強いする信長も……。
何故かそんなことに想いを馳せながら読んだ。
電子書籍
4章 落日孤影までは引き込まれる面白さだった
2022/02/11 11:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いけたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
荒木村重が籠城中の事件を囚人とした黒田官兵衛と解決していく様は斬新で引き込まれた。
惜しむらくは終章がアッサリとし過ぎた感と黒田官兵衛が囚われていた時の鬼謀から一人の善人に戻っていくところがリアリティに欠けたが、後に希望のもてる終わりだったのでので良いのかもしれない。
紙の本
戦国モノ
2021/09/03 15:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
米澤さん初めての時代小説?
とは言いつつ、やはりミステリ。
謎解きはともかく、村重・官兵衛のやりとりはおもしろい。
紙の本
米澤穂信さんの歴史ミステリー
2021/08/15 17:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
米澤穂信さんの新作は、有岡城の戦い中に黒田官兵衛(小寺孝隆)が幽閉された史実を「安楽椅子探偵モノ」に仕立てた歴史ミステリー。歴史の「切り取り方」が著者ならではで、これまでの作品同様にドラマを観ているような気持ちになる一冊でした。
紙の本
戦国ミステリーは面白い
2021/07/05 20:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
謀反を起こした荒木村重と幽閉された黒田官兵衛の智謀が、四面楚歌の有岡城内で、絡み合うなぞを解く推理が、時代を動かす。戦国の世で、武門の意気地が、世の平安につながらないことが、結びで示される。この先も苦しみが続くと思いながら迎える死こそが、民にとってもっとも残酷なことだろう。
紙の本
官兵衛の執念
2021/07/01 21:08
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
織田に謀反した荒木村重。籠城真っただ中の有岡城内で不可解な殺人事件が起こります。
御仏の罰と噂されるが、家臣の微妙なバランスで保たれてる籠城戦に何がほころびになるか分からないことを危惧した村重は、謎を解くために地下牢に幽閉している官兵衛に真相を導くヒントを求めます。
読者は有岡城のオチを知っているので、村重と家臣の在り様に薄氷を踏むような緊張を感じながら読み進めるのです。
そして、官兵衛の執念と知略に薄寒さを感じつつラストへ。
紙の本
読者のメンタルも削る
2023/03/17 22:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
土牢の中で黒田官兵衛が心身を削られたように読者のメンタルも削ってくる作品。
歴史ものなので結果はもうわかっている。
その上で仕掛けられる心理トリック。
戦の世の非情さ、土臭さ、血生臭さが伝わってくる描写が秀逸だった。
村重退転後の惨劇が…死んでいった彼らは何を思ったのか。
後に道糞と名乗った村重は何を思って生きたのか。
惨劇から逃れることができた岩佐又兵衛の事には触れたほうが良かったと思う。
紙の本
受賞作
2022/08/31 11:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Shirley - この投稿者のレビュー一覧を見る
受賞作だけあって、読み進めやすく、おもしろい。カバーを外した背の部分、文字がカラー印刷されていて、そのこだわりにおどろいた。
紙の本
戦国×ミステリー
2022/08/28 17:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
織田信長に反旗を翻した荒木村重が籠る有岡城を舞台にしたミステリー。
惣構えの城内での籠城という特殊な状況下、次々と起こる事件が籠城戦の勝敗に結び付くと恐れた村重が事件を探る。将だけでなく、兵や民も疑心暗鬼だったり、希望にすがりたいという思惑が交錯する中で、どのように村重が解にたどり着くか。そこへ、有岡城の地下牢に幽閉される黒田官兵衛が一役買う。
時代や状況の設定、ストーリー、登場人物が絡み合って、ミステリーとしても歴史小説としても、楽しめる。
紙の本
米澤穂信が描く戦国ミステリー
2021/09/11 11:50
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
大変面白く読ませていただきました。
戦国ミステリーという新しいジャンルだけど、読み応え十分な物語に謎解きが混ざって、複雑な展開が楽しめる。
勝っては人を殺し尽くす信長に反旗を翻した村重。
村重は殺さないが、殺さないことで牢獄の官兵衛に恨まれる。何が悪で、何が、人々を幸せにするのか分からないと問われているようだ。また「弱いものが悪いのだと物事を簡単に片付けて心を楽にしようとする」は自己責任を問われる今の政治批判にも聞こえる。
村重対官兵衛の心理戦が楽しめる。