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紙の本
高い場所へと
2024/02/02 09:48
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本という國ががむしゃらになって上を目指し始めた明治時代。
その時代を秋山兄弟を主軸に描き出す。
国一眼となって必死に坂道を登る。
それははるか頭上の雲を掴もうもする行為だったのか、それとも眼下に広がる風景を見下ろしたかったのか。
司馬先生のまなざしを感じる作品。
電子書籍
始まり
2023/12/29 11:23
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投稿者:MR1110 - この投稿者のレビュー一覧を見る
言わずと知れた司馬遼太郎の名作。時代の過渡期を力強く逞しく生きていく3人の青年たち。そのほかの登場人物も歴史に残る有名人ばかりで読み応えのある作品です。
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3人の個性
2022/02/06 19:05
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投稿者:strawberry - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の生活を支えるため、教師になりその後士官学校に入り明治の騎兵の
第一人者となった秋山好古と幼い頃は腕白大将で大学予備門に入学し後海軍に入った秋山真之、病気であろうと3食をしっかり食べ執筆を続ける正岡子規の個性が面白く描かれている。
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司馬史観の代表作
2021/07/14 11:51
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代日本の思想潮流の一つである「司馬史観」の代表作である。最初読んだときは作者司馬遼太郎の筆力で主張される司馬史観に洗脳される思いであった。この作品に基づいた歴史観が一大潮流となったせいで、逆に様々な反論がでてきていくらか客観的に読み返すことができるようになった。いずれにしても日本の世相を動かすことができるほどの作品である。
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数世紀のちも繙かれんことを
2021/06/01 17:25
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
とりあえず、この第一巻の冒頭二頁だけでも、
読んでおく値打ちがあると思うのです。
それほどに、日本社会に大きな影響を与えた
作品だと思うのです。
秋山兄弟よりも先に正岡子規が
登場するところが面白いですね。
紙の本
初 司馬遼太郎
2019/01/30 10:10
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投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
文学と軍事物語かな…と思って読み始めたが、この一冊に関しては軍事物語。
明治初期の日本の教育状況などが分かって面白い。
教科書でしか知らなかった事が、何だか身近に感じられた。
司馬遼太郎作品をしっかりと読むのは初。
初めは古典的な言い回しと方言が重なって、読みづらいと思ったが10ページ程で慣れてきた。
本書の中では、たった10代の若者が自分の将来をしっかり見据えていて、文明が進化した分、人間は甘くなったのかなぁ〜と実感。
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坂の上の雲 一巻
2017/03/10 00:13
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投稿者:Misha. Bear - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去に同書を読んだことが、ありましたが、やはり、司馬先生の作品の中ではトップ3だと思います。明治期の市民のエネルギーと身を起こすため勉学に努力する姿勢は、今の時代にも繋がると思いました。今回、電子図書で購入し、常に携えて、読書を楽しんでおります。
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自分は何ができるか
2017/02/18 07:29
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投稿者:ぴーすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
言わずと知れた名作。
日露戦争に向かってっていく日本の話としてとらえられがちだけど
何もないところから、自分たちにできること、国のためにできること
それぞれの立場で一生懸命に生きた若者たちの物語と読むのが良いと思う。
少し、仕事に自信を無くしていたら
こういう本を読むのが良いのではないだろうか。
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若者にとって刺激的な小説
2016/11/29 13:21
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投稿者:さむがり - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末から明治初期の日本を舞台にした小説です.
この時代の少年たちは志が高く,それに行動力が伴っており,現在の自分と比較すると自分が情けなく感じます.そのため,この本を読むと自分の生活を見直し,改善したくなると思います.そういった点では,自己啓発書のような側面も併せ持つように感じられます.
また,小説としても,3人の主人公を中心に周囲の人間の描写が上手くされており,非常に楽しめます.
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愛読書
2016/10/17 10:26
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投稿者:アルファ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まさに名著、何回も読み返しています。秋山兄弟と明治という時代の雰囲気に浸る至福の時間をもたらしてもらえます。
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我が国が近代国家として発展していく昂揚の時代を描いた傑作
2016/08/05 09:26
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、我が国の著名人が「読んでよかった本」の上位にあげている司馬遼太郎氏の名作です。明治維新をとげ、近代国家としての仲間入りをしたばかりの我が国の躍動の時代を生きた三人の四国松山出身の男達についての物語です。その三人とは秋山好古、秋山真之、正岡子規です。全8冊からなる長編歴史小説です。
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読みやすいです
2016/01/17 09:35
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投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
全部で八冊にもなる大長編ですが、短い単位で区切りがあるし、筆者独特のテンポよい文章なので読みやすいと思います。
主人公の兄弟で優秀とはうらやましい。
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戦後史観へのアンチテーゼ
2014/09/13 09:26
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争というものに、正義の戦争、悪の戦争があるとしたら、日露戦争は間違いなく正義の戦争であった。これは、ロシアの侵略に対峙した日本が、生き残るか滅びる(あるいは植民地化される)かの瀬戸際を乗り切るために何としても戦わねばならなかった、またそれに勝利したことで西洋列強の植民地支配に苦しむアジアの諸国民に希望と勇気をあたえ、世界史を大きく前進させた、そういう戦争であった。
しかし残念なことに、我が国が世界に誇るべきこの戦争を、戦後の日本では、日本が列強の仲間入りをし、近隣諸国をいじめ、ついには太平洋戦争と敗戦という悲劇を生むきっかけとなった悪の戦争と教えられてきた。われわれは国のために尊い命を捨てた祖先を敬うこともなく、反対に彼らを恥じるよう教えられてきた。すべては戦後日本の教育界、学問界、マスコミにはびこる反日左翼勢力の仕業である。
『坂の上の雲』は、そんな史観が蔓延していた1960年代終わりから70年代初めにかけて発表され、当時の社会に大きな衝撃をあたえた司馬遼太郎のベストセラー小説である。当初、日露戦争で陸軍騎兵隊を指揮した秋山好古と、その弟で日本海海戦の参謀秋山真之、そしてその友人で俳人の正岡子規という愛媛出身の3人の物語という体裁ではじまった本書は、巻が進むにつれ、日露戦争記という様相を呈するようになった。それも、旅順戦、日本海海戦などのメジャーな戦いについてだけでなく、たとえば、ロシアを国内からかく乱させるために、明石元二郎がおこなったボルシェヴィキへの支援活動、小村寿太郎らによる外交交渉、極寒のロシアから灼熱のアフリカ沿岸、インド洋を通って極東へ向かうロシア艦隊に対して日本の同盟国イギリスがおこなった執拗な嫌がらせ等々、日本がこの戦争を有利に進めるためにあらゆる面から画策した努力のすべてが描かれる、壮大で多面的な歴史ドラマとなっている。
何といっても感動的なのは、明治の軍人がもっていた徳の高さである。どんな危機的な状況にあっても冷静さを失わない東郷平八郎元帥の器の大きさ、旅順攻略にてこずる最中に届く次男戦死の報せを淡々と受け入れる乃木希典大将の悲壮、己の戦略による旅順攻略を乃木の功労に帰した児玉源太郎陸軍参謀長の深慮、またいずれの将も敗軍の敵将に対しては敬意といたわりをもって接したことなど、どれも感涙なしには読めないものばかりである。
歴史小説である以上、本書には史実と異なる部分も数多く見受けられることは認めるべきである。しかしそれでも、日本の近代史を最初から悪と決めつける戦後史観へのアンチテーゼともいえるこの作品は、司馬史観の原点として、今も燦然と輝き続けている。
紙の本
一身独立して一国独立す
2011/12/21 01:25
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yjisan - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKでドラマ化されたことを契機に、再び話題を呼んでいるようだ。
戦争賛美の作品と誤解される恐れから、生前の作者は本作の映像化・ドラマ化等の2次使用を許諾しないという立場をとっていた。
そのためかドラマ化にあたっては種々の「政治的配慮」が見られるので、ドラマから入った人は、ぜひ原作も読んで、比較していただきたい。色々な発見があって、より楽しめると思う。
明治維新と相前後して伊予松山に生を享けた正岡子規と秋山真之。そして真之の兄の好古。
本作は、この3人の明治人を軸に、明治という時代の精神を描いた大河小説である。
ただし正岡子規死後の日露戦争の記述が非常に詳細で、「小説日露戦争」の趣がある。
おそらく作者自身が執筆しているうちにノッてきてしまい、当初の構想よりも拡大したのだろう。
そういう意味では、日露戦争の描写を圧縮して3人の青年期を丁寧に描いたドラマ版の方が、全体としてのバランスは良いかもしれない。
本作の主題は日露戦争ではなく、あくまで明治の時代精神である。
作者は、近代国家日本の揺籃期と己の青春期が重なった、すなわち国家の勃興と自らの栄達が何の葛藤もなく共存し得た幸運な時代を駆け抜けた男たちの楽天的な刻苦勉励を通して、ひたすら前のみを見て上昇し続ける明治日本の「明るさ」を感動的に叙述している。
自主独立、立身出世主義、無邪気な愛国心、武士道精神。
これらを手放しに称揚するのはノスタルジーに傾斜しすぎている、という批判はもちろん成り立つとは思う。
しかしそれでもなお、私は本作に限りない共感を寄せるのである。
紙の本
熱い息吹と鼓動が感じられる物語
2009/11/30 15:15
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yuki-chi - この投稿者のレビュー一覧を見る
近代国家の仲間入りをした日本。
この小説の主人公はまさしくこの時代の小さな「日本」という国。
そんな日本と共に時代を駆け抜けた3人の男。
四国・松山出身の秋山好古・真之兄弟、真之の幼馴染正岡子規。
1巻では、彼らの幼少から青春時代が描かれている。
当時、日本の政治、軍事は薩長に握られていた。
非藩閥人や小藩の子弟たちは、学問を熱心に学ぶことで大成しようと努力する。
「男子は生涯一時を成せば足る」
秋山兄弟、正岡子規もそれぞれが自分の身の丈にあったもの、
自分が成し遂げるべきものは何かを模索する。
生まれたばかりの日本という新しい国が先進諸国と並ぶことができるよう
理想を掲げ、懸命に生きた明治の人々。
眩いほどにキラキラと輝いていて、勢いがある。
現代の日本の社会や若者には、失われてしまった熱い息吹きや鼓動も伝わってきて、心が震えた。