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みんなのレビュー658件

みんなの評価4.4

評価内訳

645 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍

イギリス執事から学ぶ人生の醍醐味

2023/11/20 15:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ダーリントンホールという大きなお屋敷で執事を務めていた男性が、ダーリントン卿亡き後、新しい雇い主から休暇で旅行に出ることを勧められる。旅先での体験と、ダーリントンホールで過ごした日々の回顧録が読者の心をうつ。

この物語では、執事という仕事を通して、人としての品格や、生き方について考えさせられる。
ダウントン・アビーという海外ドラマを見ていたこともあり、小説の世界にはすぐに入り込めて、とても楽しく読めた。
読後は、後悔のない人生なんてない、でも、いつでも前を向いて自分ができる精一杯のことをやって、人生を謳歌しようじゃないかという前向きな気持ちになった。

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紙の本

美しい日本語

2021/05/23 16:09

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る

言葉の美しさがすごい。
読んでいる間中、こちらまで背筋を伸ばしたくなるような「品格」を感じました。
作者はもちろんですが、翻訳した方の日本語の美しさにもうっとり。

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紙の本

ぜひとも読んでおきたい

2021/04/30 22:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:tuyu - この投稿者のレビュー一覧を見る

ノーベル文学賞やブッカ―を受賞した
カズオ・イシグロ氏のおそらくもっとも有名な作品です。
彼は、長崎出身ですが、幼少期に家族とイギリスに
渡りました。
執事の内面描写がすばらしいです。
ぜひとも読んでおきたい一冊と言えます。

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紙の本

この執事は曲者

2019/01/19 22:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

カズオ・イシグロという人は日本生まれで両親も日本人だったにもかかわらず、この作品はイギリスの名家で長年執事をしていたスティーブンスの亡き主、父、女中頭との思いでを絶妙に描いて英国人をうならせたばかりか、ノーベル文学賞までとってしまった。私が感じたこの主人公の執事についての印象は嫌な奴、ということにつきる。階級社会の英国で名家の執事をしていたというだけで、偏見まみれの私には貴族にはへいこらして平民には偉そうにする人にしか思えない。この人も「正直に話すタイミングを逸した」とか言って、平民相手に自分は爵位をもっている人間のように振る舞ったりする。そんな一面も含めて、この執事という職がなかなか面白い存在であるということが再認識できた

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紙の本

わび・さびの境地?

2018/11/04 18:25

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

昨年ノーベル文学賞を受賞したカズオ=イシグロの比較的初期の作品。この作品で、彼がイギリスで権威のある文学賞のブッカー賞を受賞したとき、私はこの日系イギリス人作家を初めて知ったが、ついぞ作品そのものは読んだことがなかった。だから今回のノーベル賞をきっかけに、『日の名残り』と訳されるこの”The Remains of the Day”を、原文で読んでみた。そうして初めて接する彼の文章の簡潔さ、論理性に、感銘を受けずにいられなかった。特に風景描写は実に叙述的で、ありありと目の前に景色が浮かぶようであった。
 ダーリントンホールの執事スティーヴンズは、現在のあるじの勧めで、イギリスの郊外を車で旅行する。目的の一つは、かつての同僚ミス=ケントンに会うことだった。結婚のため退職した彼女から、彼が20年ぶりに受け取った手紙には、彼女が現在不幸であると綴られ、再びダーリントンホールで働きたい様子が伺われた。人手不足の折、スティーヴンズは彼女に戻ってきてもらおうと考えた。そこには当然、単なる仕事以外の要素も当然あった...
 これは、そんな主人公の旅行記と思い出が交互につづられる独白形式の小説である。彼女と会う場所に着くまでの旅のエピソードとともに、ミス=ケントンや、前のあるじであったダーリントン卿、そして邸でのさまざまな出来事が、時系列もバラバラに語られる一方で、執事とはどうあるべきかという職業哲学めいた議論も展開される。
 スティーヴンズが、ミス=ケントンとの再会にロマンスを期待していることは、物語の冒頭から誰の目にも明らかだ。彼女に関する叙述のすべてが、彼女が彼を愛していたことを示唆しているから...それゆえ、物語の結末は、主人公を何ともかっこ悪いものにしているといわざるをえない。最後に出会う老執事との会話と、主人公が見入る夜景の描写によって、苦い失恋の思いは一つの美学へと昇華されるものの、やはりそこには一抹の寂しさが、「日の名残り」として永遠にとどまる。題名のせいか、どことなく日本のわび・さびを感じさせる、そんな結末であった。

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電子書籍

美しい情景が目に浮かぶ

2018/05/21 09:25

2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ケイ - この投稿者のレビュー一覧を見る

かくあるべきと信じて進んできた道。
誇りも自負もありながら、回顧の中で僅かながら揺らぎも見える。主人が過つことになったのは自分が伝統的な執事であろうとしたためではないかという思いもあったのではないか。
追い求めてきた理想の執事のあり方。時代の変化。卿への思慕。淡い恋。
老いに原因を求めず、ただ人手不足による過ちなのだと自分に言い聞かせ、職務上の要請だと理由をつけて元女中頭に会いに行く。
最初から最後までイギリスの美しい景色や重厚な建物が目に浮かんだ。
美しい再会と別れ。
日の名残りが一番いいという男。「後ろばかり向いているから気が滅入るんだよ。」決して気の利いた凝った言葉ではないが、悲しみに浸っている老執事にとって温かみのある励ましとなったことだろう。
老執事はこれからも理想の執事の姿を追い求めて、新たなスキル(ジョーク)の習得に精進するにちがいない。

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紙の本

貴族に忠実に仕える非常に優秀な執事の物語。

2018/05/11 14:48

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

冒頭から感じた染み入ってくるような感動が最後まで続きました。衰退する英国貴族文化、階級社会の変化や戦間期の捉えがたい空気、深い信頼と敬愛に貫かれた主従関係、私情と職業的プロ意識の間で揺れ動く男女の関係など、どの要素も大変読み応えがありました。品格とは。旅の終わりの場面は寂しさがつのるけれど、それよりも今の主のためにできることを考える姿に心打たれた。こんなにも目指すものに忠実に生きられるのか。
本書は映画化されています。アンソニー ホプキンスがストイックに演じるほどに、その心の揺れ動きが見事に表現されます。「品格」がこの映画の重要な主題です。

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電子書籍

コインには表と裏がある

2018/02/03 21:48

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねずみごっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

大英帝国の中枢部で活躍した伯爵に、忠誠を誓い勤め上げた執事が、新しい主人・新しい時代の風に吹かれながら、一瞬だけ過去を振り返る、そんなお話である。
それだけで十分面白く感動的なのだが、何か若干物足りなさが残る。
ネットで他の方々の感想を探ってみた。やはり一筋縄ではすまされない話のようだ。
「星の王子さま」は万人に愛される物語だが、大人こそ味わえる含蓄があるように、この作品にもいろいろとありそうだ。
「ー日の名残りーを識者が読み解く」ような特集本が出たら、拝読し咀嚼したいものである。
出口治朗・佐藤優・ヘンリー・スコット・ストークスあたりで…是非!

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電子書籍

仕事へのプライドと品格

2018/01/03 17:37

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投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

丁寧な描写で淡々と語られる。
仕事へのプライド、その根底には品格を重要視して。

その二つの存在をもっている人の存在に立ち止まり考えたくなるような気がした。

重厚な作品。

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電子書籍

すごい

2017/12/09 17:57

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投稿者:さつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

あのかずおいしぐろさんの作品です
ノーベル賞をとっただけあってさすがと思うような作品でした

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真面目な夕暮れ

2017/11/26 01:37

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投稿者:海の方が好き - この投稿者のレビュー一覧を見る

いつ頃からであるか確かでないのだが、カズオ・イシグロの『日の名残り』は書評で取り上げられはじめた頃から記憶の片隅で気になる存在であり、読むべきと考える事が何度も有った。
なぜ気になる作品だったかといえば、やはり日本にルーツを持つ英国の文学者の高い評価を受けている著名な作品というところに魅力を感じたからだと思う。
それにもかかわらずノーベル文学賞受賞という先頃の報道に接するまで、いつかはと気長に構えて食指も決定的に起こらず未読であった。
それを受賞の大報道に推されてようやく読み始めて十日余りかかって昨夜読み終わったのである。
イギリス上流社会の伝統ある日常が執事である主人公を中心として重厚に、多面的かつ客観的に古典的な語り口で展開される物語だろうという私の予想は読み始めてすぐに裏切られた。
主人公である執事のスティーブンスの一人語りの回想によって物語が延々と進んでいくのである。
予想を裏切られたわりには一日わずかの読書時間ですらすらと驚くばかりにつかえるところが全くなく読み終えられた事には正直言って驚いた。
カズオ・イシグロの他の作品を全く未読なので見当違いかもしれないが、作者は意識して難解な用語表現や文章の書き方を排除している様に感じた。
その為に読み進めている途中で青少年向けの小説、ジュブナイルを読んでいる様な感覚さえ覚えた。本作の解説で丸谷才一がカズオ・イシグロはディケンズに師事していると書いているのがその様な事かと考えた。
不快感なく読み終える事が出来たもう一つの理由はこの物語が主人公の執事スティーブンスがロンドン近郊からイギリス南西部をある目的をもって旅するという映画で言えばロードムービー的な構造の物語であった事だろう。
主人公の回想によって物語られるこの作品では全ての登場人物は強烈な個性を読者に与えずに
その役割を明確に読者に伝えるべく主人公のスティーブンスによって整理されていると言える。
登場人物以外の物語の重要な舞台である『お屋敷』でさえ壮大な印象とは程遠い家庭的な印象にまとめられている。
なだらかに起伏するイギリスの田園風景の様に物語もおだやかに、なだらかに起伏しながら主人公スティーブンスはこの物語における唯一の目的といえるかつての同僚ミス・ケントンとの再会をどの様に果たす事が出来るのか。
そのクライマックスはあっけなく、しかし満足感を読者に感じさせながら自らの人生を振り返る事の意味を優しくおだやかに読者に語りかける。

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紙の本

一番好きな本の一つ

2017/11/18 16:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やもり - この投稿者のレビュー一覧を見る

この何とも哀惜/愛惜に満ちた語りが良い。引き込まれて離れない。

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紙の本

映画とあわせて読みたい

2017/11/07 11:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:phoebe - この投稿者のレビュー一覧を見る

愛おしい「信頼できない語り手」の記憶

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輝かしい日々への哀愁

2017/10/30 20:49

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひまわりまま - この投稿者のレビュー一覧を見る

イギリス貴族の館に身を捧げていた執事スティーブンスは、時代の流れとともにアメリカの金持ちに使えることになる。自我を出すことを自らに厳しく禁じていた執事だったが、自由なアメリカ人の主人に即発されたのか、かつての同志だった元女中頭のミス・ケントンに自ら車を運転して会いに行く…。時代の大きなうねりの中に自らも身を投じていたことと同時に、執事という仕事についてほこりを持っていたスティーブンスが、彼個人の人生を振り返ってみると思いもよらなかった思慕を寄せられていたことに気づく。でもすべては遠い時間のかなたに飛び去ったまま、今はただその事実だけを受け入れている。人生の黄昏時、そこにあるのは充実した思いなのか、あるいははかなさなのか。スティーブンスの一人称で語られる文体はぐいぐいと読むものを引き込み、飽きさせない。執事中の執事を全うした人生なのか、それとも好き好きビームに気付かず鈍感に過ごしたドジなおっさんの話か、読み手にゆだねられる一作。

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電子書籍

祝!ノーベル文学賞受賞。とても品のある話のように思えました。

2017/10/28 18:15

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る

世間の騒ぎにはあまり乗りたくない性格をしているのですが、カズオ・イシグロのノーベル賞受賞というのだけはなぜか引っかかるものがあり、これを機会に読んでみることにしました。
1989年にブッカー賞を受賞したという本作が、カズオ・イシグロを知る上で適当な作品かどうかはよくわかりませんが、とりあえず手にした作品としては良かったのではないかと思います。
第二次世界大戦後のイギリスにある邸宅で働く執事スティーブンスが小旅行をする合間合間でのエピソードと過去の思い出の1人語りで綴られている本作は、始めから終わりまで「静かな」印象が漂っている話でした。
旅行中のエピソードはどれも良きイギリス人たちをあらわしているようで、今からわずか60年ほど前の時代であってももう感じることができない人と人との交流が描かれていたように思えます。
その間に語られるスティーブンスの元主人である伯爵が第一次世界大戦後のイギリスでとっていたヨーロッパ政治を舞台とした行動の数々や、スティーブンスの父親とのある種の葛藤、女中頭ミス・ケントンとの職務とプライベートの狭間で揺れるコミュニケーションの数々といった思い出話。こちらの方がこの小説のむしろメインであるのだろうとは思いますし、実際読んでいるとそこには一執事でありながら政治の世界を垣間見ていたり、少し足を突っ込んでいるという緊張感が伝わってきたり、ミス・ケントンとの一見他愛のないようなビジネスライクな会話の中に漂う情緒的な交流が伝わってきて、ついつい読み進めてしまいました。
こうした語り口も含めて、この作品全体に感じられるのは「品格」のように思えます。
この作品中にも何度かこの言葉は出てきますし、スティーブンスや他の人の口を借りて「品格」というのがいかなるものなのかということも語られていますが、そうしたことも含めて「品格」と呼ばれるものが人のありようとして大切なものだと思われていた時代の話なのではないかと思えました。
そして、21世紀の今、この「品格」がどこかへ行ってしまっているのではないかと思えたりもするのです。
ノーベル文学書は作家に与えられるものであり、ある特定の著作に与えられるものではないので、今回カズオ・イシグロがどのように評価されたのかはわかりませんが、少なくともこの作品を読むと何となくどこを評価されたのかわかったような気もしました。
もう少し他の作品も読んでみようと思います。

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