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紙の本
読者を裏切らない東野作品の典型
2017/01/15 22:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人気作家、東野圭吾が描く小説である。東野の小説はどれも人気がある。本書も特別に舞台設定などに工夫が凝らされているわけではない。ただし、読んでいくうちに伏線があることがよく分かるし、良いタイミングでそれが読者に明らかにされる。この辺りが東野の真骨頂なのかもしれない。
本書のテーマは麻薬性のある植物に関するものである。麻薬性があるので植物を栽培したり、商品化したりする行為は行われてこなかった。ところが昔発生した無差別殺人事件では、これが原因だったということが分かってくる。これがタイトルとなっている夢幻花である。
この夢幻花の開発、発見、あるいは関連する事件の発生順序などがきわめて複雑に絡み合っている。もちろん、登場人物も複雑である。否、複雑そうに見えるのである。それを狙って東野は登場人物の子供のころの出来事を絡ませている。これだけ登場人物が多いと、一気に読めば別であるが、読者の多くは、分からなくなってくるであろう。
巻頭にでも人物紹介(リスト)を掲載してもらえると大いに助けになるであろう。紹介を書くとストーリーを類推される恐れがあるというのなら、関係だけでも良いと思う。伏線も多くなると、読み手としてはそれがうまく物語の全体の中でどこかで落着して欲しいと思うものである。おそらく多くの読者は記憶に残っていることと思う。
さすがに東野は、その点で不要な伏線を用意したりはしていないようだ。きれいに落着している。全体構成を描いたのちに細部に手を加えていくという方法をとっているのだろうか。落着を待っている読者を落胆させたりすることはない。このあたりの手法が読者の期待を裏切らない作家を裏付けしているのかもしれない。
いずれにしても、読者受けする仕掛けを随所にめぐらし、その仕掛けがなぜ登場させたかの答えを誠実に表現しているのである。東野に対する読者の支持は続くであろう。
紙の本
タイトルに惹かれて
2023/10/25 15:17
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投稿者:再び本の虜に - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルを見て何だろうかと気になり読みました。わかりにくいところもあったけれど東野圭吾氏の作品は裏切りませんね。芥子の花であれば簡単ですが朝顔は意外でした。
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爽やかな読後感だった
2022/02/24 15:18
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投稿者:あかふじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代には確かに存在し、現在は絶滅してしまった“黄色いアサガオ”に纏わる話。
何故絶滅したのかという理由が最大の謎であり、現代に甦った魔性の花を軸に物語が展開していきます。
梨乃&蒼太の爽やか若手コンビが徐々に事件の真相に迫り、複雑な人間関係が解き明かされ、真犯人は全く予想していなかった人物だったので驚いた。
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相変わらずのストーリーテラー
2019/11/02 21:22
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
プロローグで書かれた話が、かなり後半になって繋がってくる。相変わらずのストーリーテラー振りだ。よく練られている。全てが繋がってきて、全体像が判明したときの快感はさすがだと思う。
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夢幻花
2017/05/24 06:05
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
禁断の花とは、複雑な人間関係、最後の展開まで一気に読みました。まさに柴田錬三郎賞ですね。受賞作は間違いないですね。いろいろな覚せい剤があるのでしょうね。警察がそれを隠しているストーリーはやや強引かな。でも読みごたえは十分でした。
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考えさせられるテーマ
2017/03/08 15:22
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投稿者:PPM - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初から謎が多く、しかも「これら色々なエピソードはどこでつながってくるんだ?」というワクワク感があり、引き込まれました。「花が事件にかかわっている」のがわかりやすく描かれてるのに、警察がまるで相手にしないのがもどかしかったです。この事件を経た後、主人公の男性が出す自分の行く末が印象的でした。この子の考え方は誰でもできることではないけれど、本当は必要なことですよね。
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呆気なかったかな?
2017/02/10 20:46
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投稿者:てくちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯腑にこんなに時間をかけた作品はなかったとのことなので、最後の結末は想像できたし呆気なかったです。本の制作に当たって文字数に制限あるのかな?って感じでした。絡み合った糸が段々解れてくる面白さはとても良かったです。最後は大どんでん返しの結末がほしかったです。
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是非読んでみて欲しい一冊
2016/09/24 23:23
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投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
476ページという分量に圧倒されてなかなか読めなかった一冊。しかし、読んで良かった!!第26回柴田錬三郎賞受賞作。
はじめ次々登場人物が出てきて覚えるのが大変だったが、100ページを越えた辺りから止まらなくなった。
黄色い朝顔をめぐるミステリー
紙の本
掴みは良いけど終わりがちょっと…
2016/09/13 22:48
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投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
祖父母と孫の話って好きです
親子ほどべったりしてなくて、近いと思ってたら遠かったり、またその逆もあったり
この話も、知っていると思っていた相手が、実は思いがけない一面を持っていたりと、不安定な人間関係がいい緊張感を醸し出してました
アイディアも豊富でいろいろ楽しめましたが、終わりに掛けてちょっと急いだかな~?とも、感じました
紙の本
凄い!
2016/06/12 19:40
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投稿者:タンタン - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当に!一気読み!
パズルがどう繋がっていくのか、考えなから読んでしまいました。
面白かったです。私は好きです。