紙の本
家でも会社でも使えるノーベル賞理論
2018/05/02 13:53
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投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「わかっているけれどやめられない」、そんな不合理な面もある人間の行動を踏まえた経済学について、「異端の学問」が支持を集めるようになった過程をユーモアたっぷりに描く。政治経済の基礎、そして社会科学全般の基礎は、まぎれもなく心理学にある。心理学における個人の意思決定研究と経済学を架橋した行動経済学。経済学の本なのに面白く読める。ちなみに、ノーベル文学賞のカズオ・イシグロの小説も翻訳は早川書房。両方早川書房なのは偶然とはいえすごい。
電子書籍
面白かった
2017/12/19 16:35
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投稿者:すなぎつね - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の著者リチャード・セイラー氏は、2017年にノーベル賞を受賞している行動経済学者です。
行動経済学は古典的な経済学とは違い実験を行うため、この本は自分中に存在していた先入観を破壊し、知的な感動をもたらしてくれました。
紙の本
異端の行動経済学がどのように発展してきたかが分かる書!
2017/11/16 09:52
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、行動経済学という従来の経済学から見れば異端の学問が、数々の批判や糾弾を乗り越え、支持され、発展してきたかを語る画期的な書です。もちろん、筆者はこの異端とされた行動経済学のパイオニアであり、行動経済学を知り尽くしていますので、本書の内容も非常に説得力があり、面白いものとなっています。
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心理学と経済学
2018/01/15 10:46
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
投資を始める人は必読。人間がどのように行動するか正確に記述する経済モデルの構築をしたいのなら、ノーベル経済学賞受賞者兼臨床経済学者に訊こう。ただし、複雑化した世の中で最適に近いような意思決定をするための専門的な知識を備えているとは期待できなくなっている、ということを前提に。
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タイトルが。。。
2017/12/26 15:04
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
行動経済学を唱えたリチャード・セイラー博士の著書(訳本)です。
内容は、そのものずばり、行動経済学について、著者の考えが書かれています。
ただ、タイトルは、もうちょっと優しい感じにしたほうがよかったのではないかと。
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久しぶりに行動経済学の本を読んだ。満足。
第20章は組織論と個人(インデックス)投資家へ特にオススメ。
バリュー投資家には第23章がオススメ。
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従来の経済学は最強の社会科学らしいのだが,偽なる前提から始まる論理体型体系なので,何を言っても真なので,およそ科学とは言えない。このとんでもない経済学をまともな学問にしようとしている流れの一つが行動経済学。とんでもなく間違っている従来の経済学の理論の馬鹿さ加減が分かる。こんな人たちが政策に口出ししていいのだろうか?
マクロ行動経済学というのが必要なのだが,これはなかなか難しいらしい。
原題は MISBEHAVING The Making of Behavioral Economics なのだが,なぜ「逆襲」になるのか意味不明。編集者?訳者?どっちがこんな日本語タイトルにしたの?
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行動経済学の発展を当事者の立場からたどる。たんなる行動経済学の紹介をする本とは違い、異端視されていた黎明期から、無視できない地位を築くまでの足跡をたどれるようになっている。とくに本書では、「エコン」(経済モデルが想定する合理的な人間像)の牙城と見られていたファイナンスの世界に、多くのボリュームが割かれているのが特徴だ。
自分が行動経済学に惹かれるのは、自分を含む「ヒューマン」がつい犯してしまいがちな罠を、あらかじめ知っておくことが有益だと考えるからだ。本書でも、実利のある知見はいろいろ得られる。たとえば(すくなくとも米国においては)株式投資のプレミアムは大きいということだとか、グロースよりバリューのほうが戦略としては正しいだとか。まぁ、でもそうした「実利」を求めるならもっとコンパクトにまとまったものがある。本書の価値は、ユーモアのある著者の語り口に乗せられつつ、たのしくこの分野の発展を理解できるということになるだろう。
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2017年にノーベル経済学賞を受賞した、著者による行動経済学を追い求める一代記です。エコンという常に合理的な判断を下すという前提の経済学ではなく、ヒューマンには失敗が付随するとして、より現実的な経済学を追い求めた著者の実体験を著しています。具体的な実験を重ねて、人の経済的行動を緻密に調べ上げた結果がよく分かり、個人的にはとても興味深い一冊でした。
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ノーベル経済学賞を受賞した著者だが、ぐうたらな人間と自身を称しておられる。謙虚!
行動経済学ってなんじゃらほい、と読み始めたが、我々の生活に密接した学問であるのだな。とてもわかりやすくおもしろかった。
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先ごろ、ノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラーによる書。行動経済学の発展を、自身の研究半生を振り返る形でまとめられている。誰と会い、どこから着想を得、どう行動したか、研究者の人生が垣間見える。500ページ近い大著だが、ちょいちょい笑わせてくれ、読みやすい。これで2800円はお得。
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行動経済学の本って、オレにとっては、読みにくいんだよなー。
従来の経済学の形式に慣れてるからかな。
それとは、違うんだよね。
従来の経済学の前提となってる仮定が間違ってる、というのは以前からずっと言われてきたことだし、オレもそう思っていたし、そこはよく分かるんだけど。
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伝統的なミクロ経済学では、完全合理性、最適化、均衡が前提条件で演繹的な理論。数学や物理のような体系的な科学のように見えて、何か胡散臭い。一方、行動経済学は、その前提条件に疑いを持ち、ランダム比較実験や自然実験でまさに今のデータから結果検証しようとする。その対比、論争がすごく面白い。
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ノーベル経済学賞を受賞した作者による受賞内容に関する一般者向けの本で、自分の研究履歴を振り返りつつ、行動経済学の進展を説明している。この分野へ入る切掛けは、やはりカーネマンとトベルスキーである。
作者は経済学者なので心理学より経済学に重心を置いてきたが、経済学の重鎮からは冷たく辛く当たられたようだ。アメリカにおいてもだ。
21世紀になってようやく少しずつ理解者も増え、「ナッジ」を出版してから諸外国でも政治に活用し始め、”行動科学”として認知されている。
経済よりも心理学として効用が先に実用化されたというのは、作者にとってはカーネマン/トベルスキーを超えられなかったという気持ちがあったのではないだろうか。素人門外漢の勝手な憶測だけど。
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仕事で必要になり、急遽ななめ読み。
話題の行動経済学について、概略はわかったかな。
なるほど、な内容でした。