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慈雨 みんなのレビュー

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みんなのレビュー162件

みんなの評価3.9

評価内訳

162 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

これはあなたにとって恵みの雨となる作品になるか

2018/09/12 17:05

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

時々、美しい日本語に胸をつかれることがある。
 「慈雨」、じう。これもそんな美しい日本語の一つだ。
 調べると、「万物を潤し育てる雨。また、日照り続きの時に降る雨」とある。いわゆる、恵みの雨だ。
 この長編ミステリー小説の主人公、神場智則にとって、何が「慈雨」であったのだろう。

 神場は三月に60歳で42年働いた警察官を定年退職した男だ。
 42年の間で経験したさまざまなことを顧み、妻香代子と四国巡礼の旅に出た。神場には妻にも話していない過去があった。
 それは16年前の少女殺人事件だ。
 事件は犯人逮捕で決着したはずであったが、そのあと神場は犯人の男にアリバイがあったという証言に遭遇する。だとしたら、これは冤罪。上司とともに捜査のやり直しを上層部に願い出るが、却下され、神場は引き下がるしかなかった。
 神場はそのあと、しばしば少女が出て来る悪夢に悩まされる。そのこともあっての巡礼行だ。
 そんな時、また少女誘拐殺人事件が起こる。
 犯人は、もしかすると、あの時の新犯人かもしれない。
 巡礼の旅を続けながら、後輩の刑事にアドバイスをする神場。
 もしその男が16年前の真犯人だとすれば、神場もまた責任を追及されるかもしれない。
 けれど、神場はそんな弱いおのれと決別する。
 犯人はつかまるか。
 神場の巡礼の旅と、犯人逮捕のその時が重なるように動いていく。

 主人公の神場にとっての過酷な運命はこの物語の終焉後始まるのであるが、そこまで作者は描くことはない。
 神場の悔いを洗い流してくれた「慈雨」は、逃げなかった自身だったのかもしれない。

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電子書籍

慈雨とは

2019/04/17 07:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

どんな雨なのだろう?と思いながら手にとった。昔の事件とつながっている長編小説だから、いろんなことが絡んでいて、こんがらがりそうと思ったが引きこまれた。

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紙の本

刑事物のいろんな要素が入ってる。

2017/02/18 18:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

迷宮入りしそうな事件と過去の事件とのつながり、冤罪の可能性など、刑事モノの要素盛りだくさん。
定年刑事と現役刑事の矜持とか、夫婦の絆とか、友情や信頼などももちろんあり。
神場元刑事がうだうだ悩みながらお遍路してて、ちょっとイラっとくるけど、それでも長年の経験からなかなか犯人に繋がらない事件の解決の糸口を見出したり見直す所もあります。
柚月さんの刑事物は男臭くて好きだなぁ。

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紙の本

定年退職者の抱える悩み 刑事編

2019/01/16 11:26

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は柚月裕子の長編小説である。群馬県警で長年捜査一課の刑事を務めてきた主人公神場であるが、定年退職直後に妻を連れて四国八十八ヶ所巡礼の旅に出かけたという設定である。巡礼は色々な回り方があるようだが、神場はほぼ歩いて全行程の完遂を目指す計画を立てた。

 結局数ヶ月かけて丁寧に回るということである。これで今までの警察時代の雑音をシャットアウトできると踏んだのであろう。定年退職後の生活は、現在様々な分野で関心を集めている。それを刑事に適用していると考えればよい。刑事という職務と勤め人の終着駅である定年退職の両方を描こうというわけだが、当然、刑事の方のウェイトが大きい。

 妻を伴って何ヶ月も歩き回るのはなかなか大変なことであるが、刑事時代の思いを振り切るために、このように修行を行うのであろうか。一般の企業でも定年退職を迎え、悠々自適の生活を送る元勤め人は、現役時代の苦も楽も交えて、四六時中思い出されるものである。

 それが刑事を長年務めてきた神場も口には出さないが、生活を変えて、隠居することは難しいわけである。しかし、長年連れ添ってきた妻と一緒に修行ともいえる巡礼の旅を行うのは立場や生活の変化への通過儀礼なのかも知れない。

 そこへ昔の職場の後輩刑事から相談があった。それが現在扱っている幼女誘拐事件である。そういわれて思い出す神場は、自分が扱った類似した事件を思い出す。過去に扱ってきた事件を振り返ると、手口等が奇妙に似ている。

 本書の主人公は定年退職した刑事にまつわるストーリーである。退職刑事にも色々あろうが、早く職務の雑事から離れて家族サービスでもしたいと考えている人が多いであろう。その懊悩を早く断ち切って今後の生活を確立したいのであろうが、真面目な神場はそれが断ち切れない。その困惑ぶりがよく伝わってくる一冊であった。

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紙の本

長所と短所

2016/11/05 21:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

妻とともに四国巡礼の旅を続ける元刑事。宿で幼女殺害のニュースを知り、同僚らに指示を出す。人間が描かれ、刑事の心の底まで食い込んだ良い小説…三分の二までは、久々に巡り合った名作と思って読んでいたのだが、16年の空白があまりに甘く、また血液型の問題を考えたとき、いくつかの疑問が残る。これらの甘さを乗り越えていたら直木賞だろうが、小説は難しい。

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紙の本

期待し過ぎていたのかな

2017/08/09 09:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まもり - この投稿者のレビュー一覧を見る

柚月さん初読み。とても読みやすい雰囲気にも関わらず、何故か、なかなか物語に没頭できず思いの外時間がかかってしまいました。でも、最後1/3は最後どうなるか知りたくて一気に読みふけってしまった。重いものを背負って四国を巡る退職した刑事とその妻の淡々とした姿になんだか私の気持ちも重くなる。物語の本筋とは全く違うのだけど、自宅で娘さんとお留守番をしている老犬マーサに何かあったらすごく嫌だ!と心配し続けたが杞憂に終わってよかった!大きな組織の中で確かな自分を持ち続ける難しさと葛藤が詰まった物語でした。

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2016/11/17 00:58

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2016/11/12 10:06

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2016/11/10 18:01

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2017/01/09 15:51

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2016/10/26 08:40

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2016/11/15 14:06

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2016/12/24 20:02

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2016/10/26 23:30

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2016/11/17 22:32

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