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「いい顔」になろう。
2017/06/15 05:53
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
Amazonでこの本のタイトルである「定年後」をキーワードにして検索すると3000件近い商品がヒットした。近くの公共図書館だと、230件近い本が出てきた。
そのことからわかることは、「定年後」は多くの人にとって興味深い問題なのだろう。
この本の著者の楠木新氏は「戦争のない平和で豊かな時代に会社員という一つの仕事に従事してきたこと、および雇用者の全体の人数が増加して人口に占める割合が急激に高まって」、定年後の過ごし方は重要な社会的な課題になっているとしている。
ただ一口に「定年後」といっても、その過ごし方は様々だし、ましてや各人の経済的な事情もあるから、一様ではない。
楠木氏も実に多くの定年退職者と接触を持って、この本が出来上がっているが、だからといってあるべき答えが提示されているわけではない。
「声高に自分のやっていることを説明」したり、忙しくもないのに「時間がなくて」と言ったりする、定年退職者のある程度の姿は括られていて、同類相憐れむれむ的な読み方にもなるのだが、憐れむこともないはず。
要はまだまだ新しい社会的な課題であるから、自分たちでその答えを見つけていくしかない。
そのヒントがこの本にはたくさん書かれている。
例えば、地域や家庭で私的な人間関係をどう築いていくかの課題では「大阪のおばちゃん」化を推薦したり、集団の中では「煩わしいこと」をやらないと居心地はよくならないとか、
もし今「定年後」の過ごし方に悩んでいるなら、この本は欠かせない。
別に他人と同じである必要はない。
ただ著者がいうように、「定年後は「いい顔」になること」が一番大切なのだ。
生きる指針になった
2017/06/17 05:59
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分自身が定年になってこの本と出会い、残りの人生の過ごし方を示唆してくれた。
一度しかない人生を如何に生きるかは就職する時の学生にも似た心境がある。
定年退職後の生活を楽しむ
2017/12/02 21:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
定年後のあれこれを自分なりに調査し、解説した新書の出版は増えているようだ。以前も本書と同名の『定年』という新書を読んだ記憶がある。その際は内容が様々に奮闘している例を並べているだけで落胆した覚えがある。しかし、こういう現状にある人はこうすべきだという新書を期待しても無駄であると確信した。
それは定年を迎えるということが、勤め人とは全く異なり、生活の大半ががらりと変化してしまうわけでありからだ。生活の仕方だとパターン化などできない。できないことは書けないのである。したがって、例を示してその中から自分に適合した過ごし方を自分なりに考えて、決めていくほかはない。
本書も例を示しているだけだという批判もあろう。しかし、この種の書籍の核心はそこにあるわけで、ノウハウ本でもガイドブックでもないのである。様々な例を通して自分の定年後の生き方を探すしかない。その役に立てればよいのだ。
勤め人の時代でも、勤め人全員が同じ生活をしているわけでもないし、同じ時間の使い方をしているとは限らないわけである。定年後であってもそれは基本的に変化はないと見なければならない。であれば、共通項を探してそれによるパターン化を示されても自分に適合したパターンを探すことは困難である。
むしろ、勤め人時代の自分を見つめて、自分のアイデンティティを見極め、評価し、変えるべきところは変え、時間をどのように使い、何をしていくか、つまり、自分の生活パターンを新たに自分で開発していくことを目指す方が合理的である。
そういう視点に立てば、本書は有益であったと思うのである。例えば、今までの勤め人時代でも仕事一辺倒ではなく、楽しみながら勤務していた人が、定年退職後に起業することは考えられない。起業しても一向にかまわないのだが、おそらくうまくはいかないであろう。
本書ではうまくいかない例や、地域にうまく溶け込めない例も出てくるが、定年退職後にどうしなければならないという束縛はない。もっと、気楽に色々と試してみることができるのである。ゆったりとした気分でそれを探してみるのが第一歩のような気がする。
わかるわかる
2017/08/07 19:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、58歳、定年間近。
イヤーこの本はすごいね。
一番ショックな言葉は、定年後の居場所さがし。
普通の会社員の方(所謂つぶしの効かない人)は、一刻も早くこの本を
読まれることを、本当に強くお勧め致します。
停年から新たな人生のスタート。死からの逆算と事前の準備。そして、すべてに積極的に関わる姿勢こそが鍵。「人は美辞麗句を並べることはできても、顔つきだけはごまかせない」
2023/03/26 15:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
仏典には「臨終(死)について学んでから、他の事を学ぶべきだ」とあるという。
著者は、大学院卒業後生命保険会社に勤務し、定年を迎えた後この本を出版した。
人生の折り返し点を過ぎたら、「死」から逆算して人生を考え生き抜いていくのだというのが本書のテーマだ。
脇目も振らず働いて一人前の社会人として実力を身につけていくべき青年期。
その経験を基にして社会で活躍をしていく壮年期。
著者の大きな転機は2回。
40歳で阪神淡路大震災に遭遇したこと。
47歳で体調を崩し長期休職したことだという。
この経験が、自分自身への接し方、社会に対する見方を大きく変えたという。
急速な医療の発達で、日本人の平均寿命は圧倒的に伸びた。
ただ、その増えた年月の過ごし方を指し示す指標は存在しない。
定年まで会社に縛られ、奉仕し、家族のためと、耐え抜き、働き抜いた男たち。
だが、定年と同時にその肩書きは通用しなくなる。
趣味に生きるのも良い。
地域の活動に精を出すのも素晴らしい。
そこで大事になるのは、肩書きや過去の経歴をひけらかすことでなく、積極的に役割を担い責任を果たしていこうという姿勢だという。
「自分にとって本当に大事なものや、自分が果たすべき役割に気づいた人は、優しい眼差しを持った穏やかな表情になる」
多くの定年後の人たちを取材してたどりついた言葉には重みがある。
停年から新たな人生のスタート。死からの逆算と事前の準備。そして、すべてに積極的に関わる姿勢こそが鍵。「人は美辞麗句を並べることはできても、顔つきだけはごまかせない」
2022/01/23 09:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
仏典には「臨終(死)について学んでから、他の事を学ぶべきだ」とあるという。
著者は、大学院卒業後生命保険会社に勤務し、定年を迎えた後この本を出版した。
人生の折り返し点を過ぎたら、「死」から逆算して人生を考え生き抜いていくのだというのが本書のテーマだ。
脇目も振らず働いて一人前の社会人として実力を身につけていくべき青年期。
その経験を基にして社会で活躍をしていく壮年期。
著者の大きな転機は2回。
40歳で阪神淡路大震災に遭遇したこと。
47歳で体調を崩し長期休職したことだという。
この経験が、自分自身への接し方、社会に対する見方を大きく変えたという。
急速な医療の発達で、日本人の平均寿命は圧倒的に伸びた。
ただ、その増えた年月の過ごし方を指し示す指標は存在しない。
定年まで会社に縛られ、奉仕し、家族のためと、耐え抜き、働き抜いた男たち。
だが、定年と同時にその肩書きは通用しなくなる。
趣味に生きるのも良い。
地域の活動に精を出すのも素晴らしい。
そこで大事になるのは、肩書きや過去の経歴をひけらかすことでなく、積極的に役割を担い責任を果たしていこうという姿勢だという。
「自分にとって本当に大事なものや、自分が果たすべき役割に気づいた人は、優しい眼差しを持った穏やかな表情になる」
多くの定年後の人たちを取材してたどりついた言葉には重みがある。
興味深い
2017/07/09 13:43
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
還暦に近い私にとっては、興味深い内容です。定年後の生き方を考えるときに、一つのきっかけになる一冊です。
ためになりました
2017/05/26 05:52
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:matsu - この投稿者のレビュー一覧を見る
本のとおりにはいかなくても差し迫る現実の準備のためによい本でした。
逆算型生き方
2017/05/16 19:33
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kurosuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
40半ばになり、ことさら健康に気をつけるようになった。食事しかり、運動しかり。さらにこの本を読んで、「死」からの逆算思考で、定年後の準備を早く始めなければと思った。生涯現役であるために、健康なだけではダメだ。笑顔で働き続けなければならない。地域社会に貢献できる仕事につきたいと考えている。
考えさせられる内容
2017/09/11 19:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チャグリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
定年まで、あと7か月となり、今後どのような生活が待っているのかと思案していたところ、偶然書店でこの本に出合いました。定年後は、つらかった仕事から身を引き、気ままに自分の生活を送ろうと考えていましたが、この本を読んで、いいことばかりではないことを知らされました。特に、曜日の感覚がなくなるだとか、名前を呼ばれるのは病院だけというくだりは、身につまされました。自分は、定年後も収入面だけでなく、社会貢献をしていきたいと考えているので、再雇用を希望する選択肢もありかなと考え始めています。いずれにしても、定年後に充実した生活を送るために参考になるこことが多く書かれており、大変参考になりました。
定年後をどう生きるか
2018/11/25 23:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょひょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
40代後半となり、何となく会社人生も見えてくる中で、ストレートな書名に惹かれて電子書籍で購入して通読。
会社人間として生きてきた中高年男性ほど定年後に輝く毎日を送るのが難しいのは頭では理解していたが、本書で紹介されるさまざまな実例(著者自身の実体験やインタビューや直接触れ合った人の生の話)から改めて実感させられた。
男性ほど孤独になりやすいこと、何らかの役割を果たし、社会とのつながりを保つことが必要であることなど、とりたてて目から鱗の話があるわけではないし、難しい理論があるわけでも、急に視界が開けるわけでもないが、今まで頭で理解していたことをリアルに突き付けられたような感じで気が重くなる。
しかし、人生の後半を「いい顔」で過ごし、「いい顔」で死を迎えるために、自分に向き合ってみることが必要かな、などと考えさせられた。
定年後
2018/06/03 18:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:life goes on - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分は、本の対象真っ只中50代
普段はあまり、HOW TOモノは読みませんが、会社でライフプランの研修があったり、早期退職の募集の対象になったりで、何かしなくてはいけないけど、どうしようか
という、まさしく本に書かれているそのまま。
ひとつ、これからの観点で参加になったのは、最初の会社人生の終わりが近づいているけど、新しい人生の始まりとして捉える時間軸。
まだまだ定年などない
2018/01/04 16:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
65歳に今月なります。やりたいことは公私ともにいっぱいあります。とにかく好奇心をもっていれば、ボケも遅いし体の痛さ、折れそうな心もなんのその。
若い人は年寄を追い抜くため、有給日も頑張ってください。
定年
2017/12/09 01:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
定年後の人生というタイトルに惹かれて手に取りました
再就職する人もいて 貯蓄でやっていくにはなかなか難しいのかなと思いました。
いろいろであるが
2017/12/06 16:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さか - この投稿者のレビュー一覧を見る
意見が分かれるところであるが、これは良かった。
また40代であるが、これからの生活、定年後の生活をかんがえた。人との繋がりもほどほどに、疲れすぎないようにしていこうと思った。