ユニコーン ポーの一族 みんなのレビュー

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投稿者：かしこん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

＜新世紀の“ポーの一族”＞、二冊目の単行本。
長編だった『春の夢』と違って、今回は短編集。
なれどバリーという新キャラクターをめぐる長編という見方もできる（時代があちこちに飛ぶので章立てが変わる、とすれば）、更に一族の秘密や“エディス”後のエドガーとアランにかかわる事実がいろいろと判明する、かなりつっこんだ話になってます！
それがいいのかそうじゃないのか、好みがわかれそう・・・。

２０１６年、ミュンヘンに現れたエドガーは憔悴している。ファルカらは久し振りの再会を驚きと喜びで迎えるが・・・（“私に触れるな”）。
あとは過去の話なので、２０１６年の話の続きが次の巻になるのかな、と思います。
“エディス”後のことは「知りたいような知りたくないような・・・」の気持ちが私にも少しあるので、リアルタイムで『ポーの一族』を読んでいた人・大ファンだったけどその後萩尾望都作品にあまり触れてこなかった人たちが反発するんじゃないか・・・という危惧を感じます。いや、『春の夢』のときに「絵の変化についていけない」人たちがいっぱいいたから、そういう人たちはこっちは読んでないかな。そのほうがお互いの精神衛生上にいいような気がする。

もともとの『ポーの一族』に比べると格段に台詞は多くなっていますが、あちらは主に＜人間界に紛れ込んだバンパネラ＞たちの話（なので短い時間しか生きられない人間から見たら彼らは永遠の謎）、こちらは＜人間のいる世界に生きているバンパネラ＞たちの話、と土台が違う気がするので単純な比較は無意味かと。完全に主役はバンパネラたちで、人間は添え物というか、彼らが出会うその他大勢に過ぎなくて。
むしろ、長く生きてしまうが故に感情的なわだかまりをいつまでも抱えて生きていかなければいけない、忘却という安らぎがないという悲しさがより強まる。
だから、それが＜執着＞という感情につながっていくのかな、と、＜アラン＝イノセント＞を求め続けるエドガーに涙なのです。

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投稿者：K　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

私は昔のポーの一族はリアルタイムで読んでないし、大人になって文庫本になってから呼んだ。もう手元になく内容はあまり覚えてない。火事でエドガーとアランは生きてるのか死んでるのか分からない、と言うのも知らなかった。新たに始まって知った。生きていた。とうとうどうやって生き延びたか描かれると言うのが楽しみだが、新たなキャラクターやストーリーも描かれていて、ただ火事の続きを描くよりずっと面白い。お話しはゆっくりになるが面白い。さすがだと思った。

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投稿者：ねむこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

一旦終わった話をまた再開したことに抵抗があったけれど、やっぱり、次の機会に買いに行こう！
古い仲間、空白の時間、謎の人物、知りたくてたまらなくなりました。

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投稿者：るう　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ただごとではないほど表紙が美しい。
萩尾先生が描く少年の美しさはもはや鬼気迫るレベル。
特にアランの瞳が万華鏡のようで見惚れてしまった。

あの火事の後何があったのか。
エドガーは、そしてアランの現在は…
バンパネラの一族の源流、ポーの村の地下…

バリーとアランの間にあった出来事は今後に繋がるのだろうか。
気になる。

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投稿者：ねこにゃんこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

表紙の絵がとてもきれいで目を引きました。二人の洋服の柄が、幻想的で素敵です。
物語の始まりは、ロンドンの火災から４０年後。友人との会話を通して、エドガーとアランがどうなっていたのかが語られます。アランは元に戻るのでしょうか、目が離せません。

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投稿者：咲耶子　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ロンドンの火災から40年後、どうやらエドガーは眠っていたみたいです。
目が覚めてアランを復活させるために姿を現します。
時代はあちこち飛びますが、バリーと言う男とのつながりが描かれてます。
バリーの事からポーの村の成り立ちなども明らかに。実に興味深いです。
それにしても美しい表紙。しばし眺めてしまいました。

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投稿者：福岡ゆうちゃん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

血の洗礼を受けた者。
今でも残っているんですよね。
忘れていました。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

秘密の花園が刊行されたのを機に再読したのでレビューです。
もう二人に出会うことができるとは思ってもいなかったので
思うところはあっても嬉しいが先にたちます。
絵柄が変わっていますがそれは折り込み済ですしね。

最初の衝撃がスマホです。
ポーの世界でスマホを見る時代がくるとは！！
私にとってはずっとポーの世界は閉じてしまい、
あれ以降はないと思っていたので
また開かれたのは本当に衝撃です。
二度と開かれることはないと思っていたので。
知ることができないと思っていたエディス以降のエドガーの足跡とか
アランのこととか知ることができるのが奇跡のようです。

この巻はバリー・ツイストがメイン
（時代が行ったりきたりなのですが、それはそれで惑溺の度を深める）
バリーもアランが欲しい。
そしてアランはバリーの名を知っている。
アランって実は存在自体が最強かも。

萩尾望都さん自体が永遠に生きる一族ではないかと
思ったりします。

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投稿者：コアラ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

萩尾望都先生！お元気だったんですね。はるか昔の読んだポーの一族の続編が出るとは！もう作品の良し悪しの問題ではありません。まぁ，まだどのように展開するのかわかりませんが，昔の同じ流麗な線画です。

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投稿者：mimi　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

前巻と違って、今巻は話の展開や、謎の種明かし的なものの展開がすごかったです。これまでポーの一族では、いわゆるお仲間とは、殆ど遭遇することが無かったと思います。主に人間との関りが描かれることが多かったのですが、今巻では殆どお仲間たちとの話です。なので、自然とヴァンパネラの謎や歴史が多く語られることになっています。