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- 映画『アイネクライネナハトムジーク』出演者&監督ロングインタビュー
- 第4回 森絵梨佳の本と映画の話 人生を変えた本との出会い
撮影:小禄慎一郎 ヘアメイク:犬木愛(agee)
映画『アイネクライネナハトムジーク』出演者&監督によるロングインタビュー。
「人生を変えるような出会い」となった本の話をはじめ、映画への思い入れや、仙台ロケ中の裏話などを語っていただきました。
ビューティモデルとして、雑誌やCMに引っ張りだこの森絵梨佳さん。初の母親役となる今作では、自身も2歳の男の子の母親だからこそ分かる思いが多々あったとか。そんな彼女が選んだ1冊は、お子さんへの読み聞かせにも登場する大ベストセラーの絵本でした。
大人になって読んだ時、“出会い”の大切さを改めて思いました
『100万回生きたねこ』はみんなが知るベストセラーで、多くの人が子供の頃に読んだことのある絵本ですよね。私も子供の頃に読んでいましたが、大人になってから読み返すと、すごく考えさせられるし、とてもいいお話なんです。
読み返すようになったのは、5~6年ほど前に、お世話になったテレビ局のプロデューサーさんにすすめられたのがきっかけ。すごく信頼している方だったので、この人がすすめるなら!と、すぐに本屋へ買いに行きました。
映画ともリンクしますが、『100万回生きたねこ』は、“出会い”の大切さを改めて考えさせられる作品です。主人公は100万回死んで、100万回生きたねこ。王様やどろぼう、おばあさんなど、生まれ変わるたびにいろんな人と過ごし可愛がられてきたのですが、ある時、誰のねこでもないのらねことして生まれます。そして一匹の白ねこと出会い、初めて一緒にいたいと思うようになるんです。やがて子供が生まれ、自分よりも大切な家族を持つことでちゃんと生きられるようになり、ねこは一生を終えられました。
100万回死んで100万回生き100万人の人に愛されたねこがいた。ある時ねこは美しい白ねこに恋をして子供が生まれ大切な家族を持つことに。自分が愛した白ねこに愛されたねこは、その後もう生き返ることはなかった。
人によって、世代によって受け取り方が違う深い絵本
ねこは白ねこに出会って愛することを知って、その相手に愛されて生きたから、初めて自分の人生を好きになれたと思うんですよ。だからもう生まれ変わることもなかった。私もそんな風に、自分の人生をしっかり生きたいなと思いました。そして再度、“出会い”って大切だと身にしみました。
息子にもたまに読み聞かせをするのですが、子供が読むというより大人がグッときてしまう内容ですよね。2歳の子供はまだ、ねこちゃん死んじゃってかわいそうくらいの感想だと思うんですけど、成長するにあたり何かを感じとってくれたらいいなと思っています。そしていつか、この絵本を読んでどう思うか聞いてみたいですね。

もり えりか
1988年、宮城県生まれ。中学時代からティーン誌でモデル活動をスタート。高校で上京し、モデル、女優として活躍する中、2008年に出演した『ゼクシィ』のCMで一躍話題に。その後、女性向け媒体のモデルとして人気を博す。主に『VoCE』『美的』『MAQUIA』などの美容雑誌ではビューティアイコンとして特集が組まれるほど。ビューティをはじめ、ヘアやメイクのトレンドを多く発信した。
バックナンバー
第10回 今泉力哉監督の本と映画の話 映画『アイネクライネナハトムジーク』について
「自分の作るものはこれでいいんだ!」と背中を押してくれた1冊
第9回 萩原利久の本と映画の話 映画『アイネクライネナハトムジーク』について
男子を振り回す美緒はズルい!正直言うと、タイプです(笑)
第8回 萩原利久の本と映画の話 人生を変えた本との出会い
子供の時はマンガがすべて!僕、超絶“ジャンプっ子”なんです
第7回 恒松祐里の本と映画の話 映画『アイネクライネナハトムジーク』について
仙台大好き!映画のなかで仙台人になれたのが嬉しい
第6回 恒松祐里の本と映画の話 人生を変えた本との出会い
自分は表現者としてどのタイプ?これを読むと少し自分が分かる気がします
第5回 森絵梨佳の本と映画の話 映画『アイネクライネナハトムジーク』について
由美の夫“一真”はハチャメチャな人。だけど憎めないんですよね(笑)
第4回 森絵梨佳の本と映画の話 人生を変えた本との出会い
大人になって読んだ時、“出会い”の大切さを改めて思いました
第3回 三浦春馬の本と映画の話 映画『アイネクライネナハトムジーク』について②
作中のような“劇的な出会い”、あったらいいと思いますよ(笑)
第2回 三浦春馬の本と映画の話 映画『アイネクライネナハトムジーク』について①
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第1回 三浦春馬の本と映画の話 人生を変えた本との出会い
心が洗われた、星野さんの美しく温かい言葉