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- 映画『アイネクライネナハトムジーク』出演者&監督ロングインタビュー
- 第5回 森絵梨佳の本と映画の話 映画『アイネクライネナハトムジーク』について
撮影:小禄慎一郎 ヘアメイク:犬木愛(agee)
映画『アイネクライネナハトムジーク』出演者&監督によるロングインタビュー。
「人生を変えるような出会い」となった本の話をはじめ、映画への思い入れや、仙台ロケ中の裏話などを語っていただきました。
透明感のある美貌と豊かな表現力でビューティアイコンとして活躍する森さんは、映画『アイネクライネナハトムジーク』でも可憐なオーラをまとうマドンナ的存在、由美役で登場。妻でもあり母でもある由美のことを、“優しさと強さを兼ね備えた女性”だと語る。
由美の夫“一真”はハチャメチャな人。だけど憎めないんですよね(笑)
私が演じる由美と矢本悠馬さんが演じる一真は夫婦で、子供2人と家族4人で暮らしています。この一真が本当にハチャメチャな人で。部屋は散らかすし、お腹が痛いと言って仕事は休むし、娘から「子供みたい」と怒られているような人なんです(笑)。由美はどういうところに惹かれたのかな……? 彼女は心の広い女性なので、叱りたくもなるけどかわいいなって思っているのかも。でも本当は、一真は頼りになる人なんじゃないかなと私は思っているんです。二人が学生時代に赤ちゃんができて迷った時に、すごく男らしい態度をとったんじゃないかなって。
由美と一真はとてもバランスのいい夫婦だと思います。そして、そんな両親の背中を見て育ったからか?反面教師なのか? 子供たちがすごくしっかりしているんですよね。私は初の母親役だったのですが、自分にも子供がいるので、こんな時はこういう風に接するなとか考えながら演じました。経験を生かして由美と向き合うことができたので良かったと思います。
3人は大学時代の旧友。出会いがない佐藤を応援する
矢本さんは役作りなのか、オフの時も一真みたいでした(笑)。初日に「俺んちには鏡がないんだ」って言っていて、面白い人だなぁと。また、撮影はオール仙台で行われたのですが、宿泊先のホテルの横に存在感たっぷりの大きな大仏がいたんですよ。それもずっと気づいていなかったみたいで。常にみんなを笑わせてくれていました。おかげで撮影は楽しく進み、私の撮影期間は3日ほどだったのですが、あっという間でした。
人の言動で運命が変わることもある。だから“出会い”を大切にしたい
出会って良かった人、私にもいます。モデルとして進路に迷っていたとき、「あなたには美容の世界が向いていると思う」と言ってくれた雑誌の編集さんがいたんです。それをきっかけに美容雑誌の存在を知って、そこからちょっとずつお仕事が増えていって。私にとって、今の仕事の軸を作ってくれた恩人ですね。まさに、人生が変わった“出会い”でした。それからお会いできていないのですが、すごく感謝しています。
私と同じように、誰かとの出会いで人生が変わった人も少なくないと思うんです。また反対に、自分が人に影響を与えていることもある。映画『アイネクライネナハトムジーク』は、そんな日常にありふれた“出会い”が、奇跡的につながって描かれています。日々の“出会い”を見過ごさず大切に過ごしたら、もっと素晴らしい世界が開けること、この映画で実感していただけると嬉しいです。

もり えりか
1988年、宮城県生まれ。中学時代からティーン誌でモデル活動をスタート。高校で上京し、モデル、女優として活躍する中、2008年に出演した『ゼクシィ』のCMで一躍話題に。その後、女性向け媒体のモデルとして人気を博す。主に『VoCE』『美的』『MAQUIA』などの美容雑誌ではビューティアイコンとして特集が組まれるほど。ビューティをはじめ、ヘアやメイクのトレンドを多く発信した。
バックナンバー
第10回 今泉力哉監督の本と映画の話 映画『アイネクライネナハトムジーク』について
「自分の作るものはこれでいいんだ!」と背中を押してくれた1冊
第9回 萩原利久の本と映画の話 映画『アイネクライネナハトムジーク』について
男子を振り回す美緒はズルい!正直言うと、タイプです(笑)
第8回 萩原利久の本と映画の話 人生を変えた本との出会い
子供の時はマンガがすべて!僕、超絶“ジャンプっ子”なんです
第7回 恒松祐里の本と映画の話 映画『アイネクライネナハトムジーク』について
仙台大好き!映画のなかで仙台人になれたのが嬉しい
第6回 恒松祐里の本と映画の話 人生を変えた本との出会い
自分は表現者としてどのタイプ?これを読むと少し自分が分かる気がします
第5回 森絵梨佳の本と映画の話 映画『アイネクライネナハトムジーク』について
由美の夫“一真”はハチャメチャな人。だけど憎めないんですよね(笑)
第4回 森絵梨佳の本と映画の話 人生を変えた本との出会い
大人になって読んだ時、“出会い”の大切さを改めて思いました
第3回 三浦春馬の本と映画の話 映画『アイネクライネナハトムジーク』について②
作中のような“劇的な出会い”、あったらいいと思いますよ(笑)
第2回 三浦春馬の本と映画の話 映画『アイネクライネナハトムジーク』について①
僕だけにしかできない“佐藤”を作りたかった
第1回 三浦春馬の本と映画の話 人生を変えた本との出会い
心が洗われた、星野さんの美しく温かい言葉