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ゾッとする気味の悪さがやみつきに!?決してスッキリしない後味の悪い小説
フィクションでしか味わえないようなゾッとする気味の悪さが魅力の「後味が悪い小説」というのは、読書家のなかでは一定の人気があります。そんな暗黒の物語には社会への風刺が含まれているものがあり、考えさせられることもしばしば。普通の小説には満足できなくなった方は、スッキリしない結末にゾクゾクするはずです。
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旅人のキノと言葉を話す二輪車のエルメスが、さまざまな国をめぐる様子を短編連作で描いた人気シリーズ。第1巻に収録された一編「平和な国」は、タイトル通り平和な国を舞台にしています。しかし、その国には過去に隣国との凄惨な戦争があり、長い戦いの末に隣国と和解した方法とは・・・。「平和」という言葉が恐ろしくなる物語です。
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黒笑小説
東野 圭吾(著)
東野圭吾のブラックな短編を集めた一冊です。特に注目なのが、小説家の悲哀を皮肉とユーモアたっぷりに描いた連作短編「寒川先生シリーズ」。ベストセラー作家である東野圭吾が、小説家のみっともない本音や葛藤を何の救いもないお話として書く。それ自体が、かなり「黒い」小説です。
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読書サークル「バベルの会」に所属する、夢想家のお嬢さまたちを中心とした連作短編ミステリー。殺人のトリックが明かされても何の解決にもなっていない結末に、後味の悪さを感じゾクゾクさせられます。古めかしい雰囲気も合わさって、さながら日本の古典ミステリーのようです。
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銃を介すことによって、人間でも魔法が使える世界を舞台にしたファンタジー「銃姫シリーズ」。4巻では主人公のセドリックが障害を抱えた少女に出会い、彼女が歩けるように魔法の靴下を開発するのですが、その靴下はあることに使われてしまい・・・。科学技術の恐ろしさを感じさせる、とてもブラックな結末です。
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