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どこか憎めない、癒し系の妖怪が活躍する「全然怖くない」妖怪小説
妖怪、あやかし、モノノケ・・・日本には、古くから人間以外のモノが暮らしていると考えられてきました。実際に見ることはできないからこそ、妖怪が活躍する小説は多くの人の心をとらえます。そんな妖怪が登場する小説のなかでも、「全然怖くない」ストーリーを集めてみました。どこか憎めない、癒し系の妖怪たちとの、ひとときをどうぞ。
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「京極堂シリーズ」でお馴染み京極夏彦が贈る、妖怪が主人公の一冊。ただ立っているだけの妖怪「豆腐小僧」が、お盆の豆腐に注意しながら、自らの存在理由を求めてさまよう珍道中が描かれます。豆腐小僧とともに、たくさんの妖怪に出会うなかで、「妖怪とは何か」がわかるかもしれません。
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学生時代に亡くなった親友の家守を頼まれた、主人公の1年間が描かれる短編集。その家で暮らしていくなかで、精霊が宿ったサルスベリの木に好意を寄せられたり、次々と登場する人魚、子鬼たちと交流したり。なかでも、飼い犬と仲よくなる河童が非常に愛らしくて、癒やされます。妖怪と人間の不思議な関係性が心地よい一冊です。
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高校入学と同時に、下宿をはじめた主人公。しかし、借りた格安アパートは、妖怪も暮らす奇妙なアパートでした。アパートに住みたくなってしまうくらい、手首だけの妖怪が振る舞う料理はとてもおいしそう。そして、小さな子どもの幽霊の愛らしさには、胸を打たれます。常識を超えたなかで、成長していく主人公の姿が描かれる小説です。
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江戸が舞台の推理小説。病弱な薬問屋の若旦那が、連続殺人事件に巻き込まれ、その事件の解決に挑みます。すぐに寝込んでしまう若旦那には、過保護で、頼りになるあやかしの奉公人がつきっきり。さらに、たくさんの妖怪たちも次々と現れ、若旦那のために奮闘する姿が愛らしく描かれています。
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