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激動のフランス革命期に生き、時代に翻弄された人々の物語
フランス革命は、18世紀をまたいだ50年ほどの期間。それは、王政、共和制、軍事政権など、さまざまな政治形態が飛びかった歴史の縮図です。その激動の時期を舞台に描かれた物語を紹介します。自由・平等・博愛という理想の実現のために翻弄される人々の姿は、マクロな視点で実施される政策と個々人の幸福感が相反する、今日的な課題に結びつくでしょう。
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九十三年 上
ヴィクトル・ユゴー(著) , 辻 昶(訳)
1993年、フランス革命は、王 ルイ16世を処刑し絶頂期をむかえます。その年に起こった、反革命派による「ヴァンデの乱」を舞台に、反革命派のラントナック、その甥で共和派のゴーヴァン、その師 シムールダンの葛藤とその死を描いた物語。思想や理念、人の命はどちらが優先するのか?という命題を考えさせられます。
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フランス革命期前後を舞台に、フランスからの亡命貴族、酒びたりのイギリス人弁護士、無実の罪で投獄されていたイギリス人医師の娘が織りなす悲劇的な恋愛小説です。物語は、3人の恋愛と、彼らの血縁者の過去の所業とが重層的に展開します。ロンドンとパリを行き来しつつ、革命に翻弄された人々が描かれています。
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ナポレオン失脚後の1830年代、王政復古の時代が舞台。貧しい生まれで、ナポレオンを崇拝し、野心に満ちた青年 ジュリアン・ソレルの青春と恋愛の物語。タイトルの「赤」は軍人を、「黒」は聖職者を示します。貧しさから抜け出すには、どちらかの選択肢しかない・・・革命に対する反動的な時代の閉塞感を描いた小説です。
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マリー・アントワネットの生涯を描いた伝記。政略結婚で14歳でオーストリアからフランスに嫁ぎ、革命のなか33歳で断頭台の露となる人生を綴ります。少女、妻、母として見せる彼女の表情と、民衆の憎悪の対象となった王妃としての存在が対比され、時代にふりまわされた女性の姿が表現されています。
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