ブックキュレーターhonto編集員
思考を支配される恐怖に震撼する。「洗脳」事件を追った実録犯罪ルポルタージュ
闇に包まれた監禁事件や、暴走する思想団体。犯人が被害者たちを洗脳して異常な心理状態へと駆り立てていく洗脳犯罪。被害者はなぜ逃げ出すことができなかったのでしょうか?人が人を支配する恐怖とは?地道な取材によって、隠された謎の真相に迫った本を紹介します。ニュースを見るだけでは見えてこなかった、事件の裏側が見えてくるかもしれません。
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表の顔は明朗快活な実業家、裏の顔は稀代の殺人鬼である松永。人の心を操る天才だった彼は、被害者一家を自宅に監禁して支配下に置き、彼の命じるままに肉親同士で殺し合いをさせました。その犠牲者は総勢7名。愛し合っていた一家が、洗脳によって互いに殺し合うまでに至る、悪魔のようなマインドコントロール術に背筋が凍ります。
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誘拐され、9年2ヵ月間もの間、犯人の部屋にずっと監禁されていた被害者少女。なぜ彼女は長い間、逃げることも助けを求めることもできなかったのか?暴力と精神的支配によって、逃げ出したいという気力すら奪われる長期監禁の恐怖。密室のなかでくり広げられた恐るべき支配関係に、人間のもつ究極の暗黒面が見えてきます。
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兵庫県尼崎で謎の変死が相次ぎ、その影に角田美代子という不気味な老女が暗躍していることで世間を震撼させた尼崎連続変死事件。主犯・角田が自殺を遂げたことで迷宮に葬られかけた事件の真相は、角田による「家族乗っ取り」。家族全員がいつのまにか知らない他人に洗脳されていくさまは、まさに「事実は小説より奇なり」。
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日本犯罪史に残る凶悪犯罪、オウム事件の根幹には、教祖・麻原彰晃のカリスマ的な人心掌握術がありました。麻原の側近としてオウム幹部を務め、彼の洗脳を長年受け続けていた人物・荒木浩の視点を通して、オウム事件をひもといていきます。どこまでが信仰で、どこからが洗脳なのか?重大な問題提起をはらんだ一冊です。
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さまざまな思想や政治運動が入り乱れた1960年台終盤。新左翼思想の実現のために結集した連合赤軍は、支配的な指導者の絶対命令のもと、次第に仲間同士で衝突し合い、ついには総括という名の集団リンチ殺人へと転がり落ちてゆきます。「殺さなければ自分が殺される」という相互支配の構造は、決して他人事ではありません。
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