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どう関わっていけばいいのか?「サイコパス」のことが少しだけ見えてくる本
平気でウソをつくけど口がうまくて頭もよい、さらに自己愛が強くて自己評価が異様に高い。もしくは、他者に対しての共感力は皆無で、人の話を聞かない。「サイコパス」の特徴をこんな風に挙げていくと、身近な誰かの顔が思い浮かぶ方も多いでしょう。そんな人たちとどう関わっていけばいいのか、ヒントになる本を紹介します。
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FBI心理分析官 1 異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記
ロバート・K.レスラー(著) , トム・シャットマン(著) , 相原 真理子(訳)
犯罪者を直接取り調べて研究し、ハリウッド映画『羊たちの沈黙』などのモデルにもなった著者が、プロファイリングの手法や重要性など解説しています。本書を読めば「秩序型」「無秩序型」の判別ができるようになってしまうくらいプロファイリングについて詳しく書かれており、凶悪犯たちの常識では考えられない心理を知ることができます。
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異常快楽殺人
平山 夢明(著)
世界を驚かせたシリアルキラーのジェフリー・ダーマーなど、7人の異常殺人者の犯罪記録が淡々と綴られた衝撃的なノンフィクションです。精神力に自信のある人は一気に読み進めてください。自信のない人は心に変調をきたさないよう、時間をかけてじっくりと読まれることをオススメします。
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診断名サイコパス 身近にひそむ異常人格者たち
ロバート・D.ヘア(著) , 小林 宏明(訳)
アメリカの刑務所で精神科医として勤務していた著者は、これまでに数多くの犯罪者と関わってきました。自己中で、自信過剰で、欲しいものは必ず手に入れて、仕返しは絶対に忘れない。本書はそんな「サイコパス」を分析した一冊です。実はサイコパスは身近に存在している、という恐ろしさを実例を交えつつ教えてくれます。
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自己評価が高く自尊心の塊で、何かあっても責任転嫁して逃げてしまう。精神科医である著者はそんな人間を「邪悪な人間」と定義して、良心が欠如している「サイコパス」とは別である、という見解を提示。「平気で辻褄の合わないウソをつく」これが「邪悪な人間」のサインで、「邪悪な人間」とは関わらずに逃げるのがベストだとアドバイスしています。
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「サイコパス」と聞くと犯罪者を想像しがちですが、多くは法律の範囲内で暮らしています。お金にだらしなく、異性関係にルーズで何かしらのトラブルをつねに起こしている。そんな人たちに良心を植えつけることは不可能である、と著者は主張しています。関わるのを避け、逃げるのが被害者にならない唯一の方法だと、その対処法も掲載された一冊です。
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