ブックキュレーターhonto編集員
読書の醍醐味が味わえます!架空の国を旅する幻想文学の傑作選
この世界とは何もかもが違う、架空の国を旅できるのが読書の醍醐味の一つです。そして「幻想文学」とは夢物語ではなくどこか硬質で深みがある世界観なので、最初はあり得ないと思っていても、いつの間にか入り込んでしまっています。読書を途中でやめられなくなることが必至なので、お休みの日にどっぷり浸かってみるのがオススメです。
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黄金時代
ミハル・アイヴァス(著) , 阿部 賢一(訳)
著者のミハル・アイヴァスは、現代のチェコを代表する幻想文学の作家です。詩人でも哲学者でもある彼の物語は、本が重要なモチーフになっているので、本好きなら親近感が湧いてくるでしょう。そして本書は、架空の島についての報告書として書かれた物語で、その世界観の強固さ、イメージの巧みさに圧倒されてしまいます。
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イタリア文学を代表する作家イタロ・カルヴィーノが手掛けた、幻想文学の傑作です。マルコ・ポーロがフビライ・ハンに、今まで旅をしてきた話を聞かせるという体裁で、架空の都市の様子が描かれています。連作短編として読むこともできるので、手に取りやすい一冊といえるでしょう。
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日本では映画『ロード・オブ・ザ・リング』の大ヒットの印象が先に立ちますが、トールキンの書いた原作『指輪物語』は、ファンタジーの古典として英語圏では最も有名で、支持されている物語です。魔法や妖精と人間が共存する世界で、新たな国がおこる超大作。何もかも忘れて、没頭して読むことができます。
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舞台となるのは、テレヴィジョンに囲まれた世界の一切の無駄を排除したビルディングです。そして主人公は、父母の住む碧い星への憧れを募らせながら暮らしています。すべてをコンピューターに管理された近未来SFでもあるこの小説は、冷たくほの暗く切ない雰囲気で彩られていて、読んでいると感受性が鋭かった思春期の頃に戻ったような感覚に浸れます。
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