ブックキュレーターhonto編集員
迷宮へようこそ。夢と現実の境がわからなくなる不思議な小説
この世ならぬ世界を垣間見ることができるのはフィクションの醍醐味です。そんな架空の世界だからこそ、悪夢のような体験を楽しんでしまいましょう。ここで紹介する小説は、現実世界とのボーダーをいつの間にか越えてしまう、不思議なものばかりです。踏み外さないように注意しながら、ぜひ足を踏み入れてみてください。
- 77
- お気に入り
- 9818
- 閲覧数
-
伝奇集
J.L.ボルヘス(作) , 鼓 直(訳)
夢の中で世界を創造する男。終わらない本。見つからない国。そんなパラドキシカルな物語が収録された、摩訶不思議な短編集が本書です。そこに論理的な帰結はありません。著者ボルヘスは文献学に造詣が深く、その広範な知識を活かして、虚構に満ちた独自の世界観をつくりあげました。中南米文学らしい不条理が堪能できる一冊です。
-
アラビアン・ナイトメア
ロバート・アーウィン(著) , 若島 正(訳)
ときは15世紀。巡礼団の一員としてカイロにやってきた主人公は、迷宮のような街でさまざまな謎めいた人物と出会い、夢とも現実ともつかない奇妙な事件に巻き込まれていきます。うだるような暑さのなかで展開される悪夢のような世界観と、最後に明らかになる意外すぎる語り手の正体に呆然とすること間違いなしです。
-
本書は、「木曜日」と名乗る正体不明の男と無政府主義団体をめぐる、巻き込まれ度の高い不条理ミステリーです。著者は「ブラウン神父」シリーズで知られる論理トリックの王者チェスタトン。夢のなかのような鮮やかで支離滅裂な色彩、次々に起こる不可能なはずの事件、そして謎。チェスタトンのエッセンスのすべてが、ここにそろっています。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です