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当事者が書くからこそ胸に響く。発達障害について理解が深まる本
発達障害の方は、コミュニケーション能力が低く、対人関係を築くのが苦手な特徴があります。その反面、天才的な才能を発揮する人も少なくありません。しかし、発言や行動から自分勝手、変わっていると思われて、親のしつけや本人の努力が足りないなどと誤解されがちです。そこで、発達障害を正しく理解でき、本人も周りの人間も幸せになれる方法が見つかる、当事者による手記を紹介します。
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幼い頃から対人関係で生きにくさを感じていたアスペルガー症候群の医師が、努力して人間関係を円滑にできるようになった自身の経験を紹介した本です。障害について、なぜ空気を読めないのか、なぜ対人関係が下手なのかなど、わかりやすく解説。「ちょっと変わり者だな」「苦手だな」と思っていたアスペルガー症候群の人たちが愛おしい存在に変わります。
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『いま、会いにゆきます』で知られる小説家・市川拓司が、自身の発達障害の症状やそれに伴う苦しみを紹介しつつも、障害があったからこそ成し得た事実を、著書を引用しながら解説。一般に人の心が読めないとされるアスペルガー症候群の自分が恋愛小説を描き続けている。人と違うからこそ描けたという著者の言葉は、決めつけで可能性をせばめないことの大切さを教えてくれます。
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著者は、アメリカに住んでいた8歳の頃に発達障害と診断されたタレントでモデルの栗原類。症状に苦しみながらも母の愛に支えられ、障害を乗り越えていく様子が綴られています。コミュニケーション能力がなく他人の心がわからないながらも、「されて嫌なことを人にはしない」などタレント以前に人として重要なことを学ぶ姿が、生きるうえで大切なことを思い出させてくれます。
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ぼくには数字が風景に見える
ダニエル・タメット(著) , 古屋 美登里(訳)
アスペルガー症候群、サヴァン症候群、ゲイ、そのうえ「共感覚」という文字に色を感じたりできる特殊な才能をもつ英国青年の半生を描いた自叙伝です。幼少の頃は人と違うことで苦しみますが、成長するとともに人と違う能力によって人の役に立ち彼自身も幸せになっていきます。人と違うことの素晴らしさを教えてくれる一冊です。
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重度の自閉症のために、パソコンや文字盤でしか会話ができない高校生が書いたエッセイです。突飛な行動をして何を考えているのかわらないと思われがちな自閉症をもつ彼らの、内面のやさしさや美しさに触れることができます。自分自身を分析し、特性を理解している彼によるアドバイスは、自閉症当事者の家族や周りの人を励ましてくれます。
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