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ホラーの元祖にさかのぼる!ゴシックロマンの傑作たち
欧米のホラー小説は、18~19世紀の英国ゴシック小説をルーツとしています。現在も人気の吸血鬼やフランケンシュタインなどは、その頃に誕生しました。映画では知っていても、あらためて読むと実は設定や背景も異なり、思いのほかおもしろくて引き込まれます。ドキドキさせてくれるホラーの古典を紐解いてみましょう。
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オトラント城の王子は結婚式の日に巨大な兜(かぶと)に押しつぶされます。城主マンフレッド公は王子の婚約者を妻にしようとするなど、さまざまな悪事を働きます。王女マチルダの恋愛やさまざまな怪異現象が起こりますが、旧領主の亡霊が現れて・・・。ゴシック小説の原点といわれる物語です。
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名家の息子 フランケンシュタインは科学を志し、生命を自在にあやつろうと墓の死体を掘り、つなぎ合わせて怪物を創造します。怪物は優れた体力と知性があったのに、醜悪さのためフランケンシュタインに置き去りにされ、生き延びて復讐のために多くの人々を殺します。人間と科学の関係を描いた切ない物語です。
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吸血鬼カーミラ
ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュ(著) , 平井 呈一(訳)
ローラは夢で見た少女 カーミラに出会い、一緒に暮らすことになります。不思議な事件が起こり調べると、彼女は将軍の姪を殺したミラーカ、1世紀前の伯爵夫人マーカラとそっくりでした。首を切り杭を打ち込むという吸血鬼退治法が、現在のドラキュラ伝説に影響を与えたとされる、読み出すと止まらない小説です。
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自分の中の善と悪の二面性に悩んだジキル博士は、自由に生きるハイドに変身できる薬を発明しました。服用して自由を満喫し、殺人まで犯しますが、次第に薬を飲まずにハイドになったり、ハイドから戻れなくなります。人間の無意識に潜む別の存在を描く、多重人格小説の先駆けとなりました。
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