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小説よりも奇なり!?凄惨な事件を扱った衝撃のノンフィクション・ノベル
「事実は小説よりも奇なり」という言葉のとおり、この世の中では信じられないような事件が数多く発生しています。しかしTVや新聞などでそのニュースを目にするだけでは、その事件の真の全容を知るのは難しいことでしょう。なぜそんな事件が起こってしまったのか?ここでは、そんな疑問を追求した衝撃のノンフィクション・ノベルを紹介します。
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冷血
カポーティ(著) , 佐々田 雅子(訳)
1959年にアメリカのカンザス州で起こった農場主一家殺人事件の詳細を、トルーマン・カポーティが徹底的に取材して書き上げた一冊です。膨大な時間をかけた関係者へのインタビューを基に書かれた本書は、凄惨な事件の闇を深く掘り下げています。客観的視点ではなく、関係者目線で事件をより濃密に描いています。
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心臓を貫かれて 上
マイケル・ギルモア(著) , 村上 春樹(訳)
死刑廃止の声が高まっていた1960~70年代のアメリカで、自ら銃殺刑を望んだ殺人犯のゲイリー・ギルモアの生涯を実弟のマイケル・ギルモアが記した本です。つねに暴力がつきまとう悲惨な環境で育ったゲイリーが、やがて凶悪な犯罪を繰り返すまでになってしまうさまを、家族として同じ環境で育った著者が丹念に綴っています。
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ゾディアック
ロバート・グレイスミス(著) , イシイ シノブ(訳)
1968年から74年にかけてアメリカで起こった「ゾディアック事件」と呼ばれる謎の多い連続殺人事件について、著者が独自の調査を基に記した一冊です。風刺漫画家であった著者が手掛けた本書は、未だ未解決のこの事件の真相に一番近づいたと言われています。後に映画の題材にもなった質の高いノンフィクション・ノベルです。
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1999年から2000年にかけて茨城県で起こった、「上申書殺人事件」と呼ばれる資産目的の凶悪な連続殺人事件の真相に迫ったドキュメントです。獄中のある死刑囚の告発が発端となって事件の全容が明らかになっていくというドラマチックな内容で、本書の基になっている綿密な取材調査が事件解決のきっかけとなりました。
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