ブックキュレーターhonto編集員
お酒を飲みたくなり、飲みながら読むとより一層味わい深くなるストーリー
ビール、ワイン、カクテル、バーボンなど、お酒が物語上で重要なアイテムとして登場する小説をセレクトしました。描かれているお酒を飲みながら読めば、より一層味わい深くなること請け合いです。お酒がよりおいしくなるだけでなく、ほろ苦い味わいのハードボイルドもあり。大人ならではの芳醇なひと時をご堪能ください。
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11編を収録した短編集です。「味」は、ワイン通としての教養を手に入れたい実業家と、美食家として有名なワイン通が行なう賭けがテーマの一編。ラベルを隠して供されたワインを絢爛豪華な言葉で解説しつつ正解ににじりよる描写、そして圧巻の結末を、ボディが強すぎないボルドーの赤ワインとともにご堪能ください。
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6編を収めた短編集のうち、表題作にある「ロマネ・コンティ」はワイン好き垂涎の超高級ワインです。2人の男がボトリングされてから37年後に味わった結果は?2人がワインについて語るうんちくと、小説家の回想として描かれるパリの酒場と女性の濃密かつ芳醇な描写を、ブルゴーニュ産の赤ワインとともにお楽しみください。
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私立探偵フィリップ・マーロウを主人公にした、ハードボイルド小説の古典的傑作です。マーロウは酔っ払いテリーを助けたことで、富豪の娘をめぐるある事件に巻き込まれてしまいます。2人をつなぐお酒として登場するギムレットをテリーのレシピで飲んで、カクテルとハードボイルドのマリアージュに酔いしれてください。
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私立探偵マット・スカダーがコールガールから足を洗おうとするキムから依頼を受け、彼女のヒモと話をつけた直後にキムが惨殺されます。ニューヨークの街や酒場、そして登場人物がリアルに、時に感傷的に描かれますが、圧巻なのはアル中と診断されて断酒とも戦うマットの姿。バーボンをお供に、ほろ苦い酔い心地を味わうのもまた一興です。
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