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「出してくれー!」と叫びたくなる。迷宮や穴の底に閉じ込められる不条理小説
ついさっきまでは平穏な当たり前の日常世界にいたのに、突然、奇妙で息苦しい場所に迷い込んでしまった。逃れようと、もがけばもがくほど、出口は遠くなる。そんな悪夢のような閉塞的な体験を描いた物語を紹介します。いずれも現実にはあり得ない不条理を描いているにもかかわらず、ひりひりするような焦燥感が伝わってくるでしょう。
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突然地上に出現した奇怪な領域「エリアX」。調査に入って無事に帰って来た者はいませんが、女性4名からなる調査隊が新たに結成されて領域へと侵入します。しかし、この領域のあまりの異様さに隊員たちの心は蝕まれてゆき・・・。世界の奇怪さと、まとわりつく恐怖感と緊張感が読者に迫ってきます。
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場所
マリオ・レブレーロ(著) , 寺尾 隆吉(訳)
主人公は暗闇の中で目覚め、迷宮の中に閉じ込められていることに気づきます。そこで出会うのは未知の言葉を話し、よそよそしい人々。誰が何のために自分をここに閉じ込めているのかまったくわかりません。水と食糧はあり、留まることもできました。しかし彼は脱出を目指し、困難な移動を続け・・・。ウルグアイの異才、マリオ・レブレーロの代表作です。
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