異才、天才、鬼才？稀代のストーリーテラー・野崎まどの本

ほしい本に追加

東京地検特捜部の検事である正崎が捜査途中に自殺した麻酔科医のメモを発見、謎を追ううちに巨悪の存在が浮き彫りになっていくというホラー×サスペンス×ミステリー。序盤に出てくるメモの「狂気感」をぜひ味わってください。一度読み始めると止まらなくなること必至なので、続刊を手元に置いて読んで欲しいシリーズです。

ほしい本に追加

脳に電子葉と呼ばれる情報端末を埋め込むのが当たり前になっている超情報化社会において、「知る」とは一体何を意味するのか――。ディストピア小説としても一級品で、読み進めるうちに想像だにしない場所へと連れていかれる展開に、誰もが引き込まれてしまう傑作SFです。ラストの一文が秀逸で、さまざまな感情が去来することでしょう。

ほしい本に追加

天才と噂される女性が監督する映画に参加することになった主人公。シナリオを読み始めると、気づけば2日以上が経っていました。果たして完成する映画とは・・・？いい意味でジャンルレスな作品で、デビュー作ながらも著者らしい奇想天外な世界が存分に展開されています。

ほしい本に追加

超有名劇団になんとか入団できた主人公だが、劇団は1人の女性の登場で解散してしまいます。劇団が解散するまでの冒頭約100ページの読書体験は、きっと稀有なものになるでしょう。本書は著者のここまでの活動の集大成的な作品で、メディアワークス文庫の過去5作品の登場人物が出てくるため、先にそれらを読んでからの方が楽しめます。

ほしい本に追加

こんなこともできるのかと、表現の可能性について考えたくなること請け合いの衝撃・笑撃の短編集です。文庫版は紙という媒体をフルに生かした小説がてんこ盛りで、裏表紙、カバー裏まで楽しめます。電子書籍版では雑誌掲載時のままの体裁で読むことができます。作者の「鬼才」っぷりが堪能できる一冊です。