ブックキュレーターhonto編集員
物語の中で語られる物語に魅了される!現実とファンタジーの世界が交差する本
本の中でさらにもう一つ別の物語が語られる。その仕掛けを劇中劇と呼びますが、登場人物の1人が物語を語ったり、あるいは登場人物が物語の世界へと入り込んだりと、その手法はさまざま。自分がいる現実と本の世界の現実、今読んでいる物語と本の中で語られる物語という入れ子状の世界を巡って一味違った読書体験をしてみませんか?
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子どもに語るアラビアンナイト
西尾 哲夫(訳・再話) , 茨木 啓子(再話)
残忍な王の元に嫁いだシェヘラザード姫は毎晩一つお話を王に聞かせ、王はその続きが聞きたくてたまらなくなります。有名な「アラビアンナイト」はみな、このシェヘラザード姫が語った物語だったのです。神秘的なアラビアの夜の雰囲気を湛えた、物語の持つ力を強く感じさせる一冊です。
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絵が上手な孤独な少年ジェシーの家の隣に、引っ越してきたのは物語を作るのが得意な少し変わった女の子レスリー。ひょんなことから2人は「テラビシア」という架空の国を作り上げ、想像の世界を通し大親友になります。だけど、その後訪れる悲しい出来事にテラビシアが大きな影響を与えます。実話をもとに描かれた美しい物語です。
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怪物はささやく
パトリック・ネス(著) , シヴォーン・ダウド(原案) , 池田真紀子(訳)
重病の母を持つ孤独な少年コナーのもとに、ある夜怪物が訪れます。そして三晩に渡って物語を聞かせてくれますが、その物語はコナーや、コナーが関わってきた人々を映し出しているような不思議なお話でした。コナーは4つ目の物語を語るよう言われ、物語の意味、それを語ることの意味を見いだします。
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不思議を売る男
ジェラルディン・マコックラン(作) , 金原 瑞人(訳) , 佐竹 美保(絵)
エイルサが図書館で出会った不思議な男は、翌日からエイルサの家の古道具店で働き始めます。魅力的な物語を語る男のおかげで店は繁盛しますが、果たしてその物語は本当か嘘か、どちらなのでしょう。驚きのラストも含め、現実と物語の区別がつかなくなる不思議な感覚を楽しめる一冊です。
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