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塩野七生の小説でヨーロッパの歴史を追体験!古代から中世に渡る壮大な物語
現代文明を築いたヨーロッパ。しかし、その歴史は平坦なものではありません。大帝国ローマの勃興と崩壊、中世の混乱からルネサンスの復興へ、この流れを学ぶ助けとなるのが物語の力。この時代を書いた日本の小説で、質、量ともに他に類を見ないのが塩野七生です。その文章は淡白ながら情熱的。古代から中世に渡る、壮大な物語に包まれてみませんか?
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成立から崩壊まで、ローマに関わるあらゆる人々を書いた大著「ローマ人の物語」。その最大の英雄を書いた章です。ガリアでの死闘、アフリカでのロマンスと知略。帝国ローマ、ひいてはヨーロッパの礎を整えます。人を歴史に引き込むのはやはり英雄。カエサルの縦横無尽の活躍に心踊ること間違いなしです。
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中流の家に生まれた小柄な書記官は、いかにして政治学最大の問題作『君主論』を書き上げたのか?目的のためなら手段を問わない「マキャベリズム」の語源となった男の足跡は、ルネサンスのイタリア、そして中世のヨーロッパの現実を浮き彫りにします。フィレンツェ、ヴェネチアなど、今も残る芸術の都を知る上でもオススメです。
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美貌、地位、能力、そして野望。貴公子として必要なすべてを持って生まれた男は、イタリア統一という大望を胸に燃やし、混沌の時代を駆け抜けます。塩野七生初の書き下ろし長編。イタリアの風雲児の情熱が乗り移ったかのような筆致に引き込まれます。
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全盛期、イスラムの拡大に邁進するオスマン帝国。圧倒的な兵力を前に、いくつもの都市が陥落していきます。これに立ち向かうため結成されたヨーロッパ連合艦隊。その指揮官の1人であるバルバリーゴは、密かな愛を胸に決戦に赴きます。1人の男の愛と戦いから歴史を描いた、塩野七生らしさが存分に発揮された戦記ロマンです。
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中世の皇帝として生まれ、教会からの破門という困難に直面しながらも自らを貫いた異端児。古代にカエサルを描いた塩野七生が中世の主人公に選んだのは、フリードリッヒ二世でした。異教徒との戦いに、キリスト教との対立。現代的にさえ思える名君の肖像にして、複雑な中世の勢力図を知るためのこの上ない入門書でもあります。
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