ブックキュレーターhonto編集員
みんなと一緒は安心だけど、なんとなく息苦しい、と感じたときに読みたい本
「出る杭は打たれる」と言いますが、自分1人が周りから目立っていて、思わず首を引っ込めた経験を持つ人も多いはずです。横並びは安心できますが、本心では「違う」と思いながらみんなに合わせるのも疲れます。違う意見を受け入れない、不寛容な環境を息苦しく感じた時、自分を見失わないために読みたい本を紹介します。
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寛容についての手紙
ジョン・ロック(著) , 加藤節(訳) , 李静和(訳)
17世紀の哲学者ジョン・ロックによる、寛容の重要さを示す書です。ロックが生きた時代は、王党派と議会派の対立、キリスト教カルバン主義をめぐる宗教対立が激しい時代でした。過激化する抗争に対して、人間のあるべき姿と政教分離の思想を説き、言葉による説得で対立の解消を促す思想は、現代にも通じます。
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山本七平『「空気」の研究』(文藝春秋)の要点をかみくだいた表現に置き換え、日本人の意思決定を支配する空気の正体をわかりやすく解説した本です。空気は、時として真実を隠し、組織を誤った方向に誘導します。空気の支配を脱して真実を見極め、正しい意思決定による明るい未来を開くための方策を示しています。
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日本人は、一度始めたことは自分に合わなくても、なかなかやめられないといいます。一方マレーシアでは、なじめない学校はすぐに転校するし、合わない友人関係をずるずると引きずることもありません。知らない人にもやさしく、ゆるいマレーシア社会と、知らない人は無視する日本の比較から、寛容な社会とは何かを問います。
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「甘え」の構造 増補普及版
土居 健郎(著)
「甘え」とは他者と一体化したあと、自由気ままに振る舞うことであるといいます。人は何らかの集団に属さなければ生きていけません。集団に同化すると甘えることができ、なじめず孤立すると甘えが許されなくなります。「甘え」という日本語特有の言葉を元に、日本人と日本社会の思考的特徴を読み解くロングセラーです。
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