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視点を変えれば見方も変わる。定番から新解釈まで、あなたの知らない忠臣蔵
映画やテレビドラマで幾度も映像化されている「忠臣蔵」。忠義の物語として有名ですが、視点を変えるとその見え方はガラッと変わってきます。当時の人々の視点、討ち入りに参加しなかった脱退者たちの視点、吉良側の視点。さらには、討ち入りの資金はどうやってか確保したのか?など、通常とは異なる視点から「忠臣蔵」を読み解いた本を紹介します。
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堺屋太一著作集 第6巻 峠の群像 上
堺屋 太一(著)
ドラマや映画では観たことがあるものの、「忠臣蔵」関連の小説は読んだことがない・・・という方にオススメの一冊。当時の江戸や赤穂の様子、さらには刃傷事件前のエピソードや藩経営の難しさなどが丁寧に紹介されていて、事件の背景や人々の感情を含め、総合的に「忠臣蔵」を楽しめます。
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東大教授による講義をまとめた一冊ですが、難しい本ではありません。松の廊下の刃傷事件から討入り、そして切腹へ、時系列に沿ってQ&A形式でわかりやすく解説されています。仇討ちの理由は、一般的には忠義のため、うがった見方では就職活動のためと言われていますが、著者の意見はどちらとも異なり、唸らされます。
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地獄の沙汰も金次第と言いますが、逆に言えばお金がなければ何もできないということです。本書では、討入りのお金の出どころから、何にどのくらい支出したのかまでを、大石内蔵助の会計帳簿をもとに解説しています。金の使い道を追うなかで、目的がお家復興から仇討ちへと変化していった・・・と分析する著者の推理は非常に興味深いです。
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