人生に迷った時に読みたい「自分軸」で凛々しく生きた女性たちの本

「未婚の母」への偏見や差別が根強かった1970年代に堂々と名乗りをあげ、妻子ある米国軍人との恋の結晶である3人の子どもたちを女手ひとつで育て上げた桐島洋子。日本における自立したシングルマザーの先駆けといえる彼女の、誰にも依存せず好奇心と冒険心を原動力に独立独歩の人生を切り拓いていく姿に勇気をもらえます。

おしゃれにも独自の流儀を持っていた名文家・向田邦子の生き方を、写真やエッセイで紐解いた本。おしゃれだけでなく人生そのものに通じる彼女の美学とは、知性に裏打ちされたブレない「自分軸」だったことがわかります。他者に流されない自分だけの人生哲学を構築するためのお手本にしたい、大人女子のための一冊です。

シカゴのスラム街で育ちファーストレディとなった著者。貧しくも愛に満ちた幼少期から学生時代、オバマ氏との出会いと結婚、自身のキャリアへの葛藤や家族への想いが、明快で率直な文章で綴られています。信念である「前向きな心」で逆境も挑戦と捉え、変化を恐れず前進していく彼女の強さと明るさは、私たちの背中を押してくれることでしょう。

世界的なアーティスト・草間彌生。世間の偏見や病との闘い、自分の才能を信じ生き抜いてきた彼女の人生に触れれば、その作品がなぜ人の心を動かすのかがわかります。芸術に生かされ、芸術に命を捧げるその熱量に圧倒されつつ、自分は懸命に生きているか、漫然と生きていないかと自問すれば、進むべき道が見えてくるかもしれません。

実業家やデザイナーとしても活躍し、明治から平成までを生きた作家・宇野千代。自由奔放に恋愛をし、自分の直感だけを信じて突き進む彼女の破天荒な生きざまは、いつも真剣なのに決して深刻ではなく、どこまでも明るくチャーミングです。一度きりの人生、なんでもやってみよう！そんな気持ちにさせてくれる、パワフルな名著です。