ブックキュレーターhonto編集員
ありえないけどおもしろい!おバカなミステリー「バカミス」の世界
ミステリー小説は謎の解明が主眼であることから、「論理的で知的な読み物」と思われる傾向が強いジャンルです。一方、ここで紹介する「バカミス」は、仕掛けやトリック、真相がバカバカしく脱力してしまうようなもの。こんな小説もあるのだと、大らかな気持ちで読むことをオススメします。そうすれば、新しい読書体験が待っていることをお約束します。
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バカミスを中心に執筆している作家・霞流一、代表作の一つ。脱力系のなかにも密室殺人、列車消失、人間消失など、本格的なミステリー成分がこれでもかと詰まっています。サービス精神旺盛な著者の大胆不敵かつ奇想天外なトリックには脱力するでしょうが、実はしっかりとロジカルなバカミスの名作です。
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超・殺人事件
東野圭吾(著)
「ミステリー作家や編集者は、どう悩みを克服し、作品にしていくか?」という切り口を、ブラックユーモアたっぷりに描いた8編を収録した短編集です。悩み過ぎてネジが飛んだ作家たちの生態は、おバカで笑えます。一般的なミステリー作品からすればかなりの変化球ですが、東野圭吾のミステリー愛がしっかりと感じられる一冊です。
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ホラー小説や時代小説で知られる倉阪鬼一郎ですが、バカミスの書き手としても有名で、本書は著者のバカミスのなかでも代表的な作品。「すごい!」と呆気に取られ、ため息とともにバカだなあと褒め、そして誰かにオススメして共有したくなる・・・。そんな伝説的な、バカミスファン必読の一冊です。
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「タイトル当て」という世にも珍しいミステリーです。孤島、密室、仮面の男など、本格ミステリー要素を散りばめつつ、解決の手順も実にロジカル。そのうえで、遊び心にあふれた軽い読み口になっている、ギャグあり下ネタありのバカミスです。著者のデビュー作で、傑作ぞろいの「上木らいちシリーズ」第1弾でもあります。
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