その職場で幸せですか？これからの働き方を考えるために読んでおきたい本

「主体的に、やりがいを持って働く」をテーマに、タニタの社長が自ら働き方改革に邁進した記録です。希望者を正社員から成果報酬制のフリーランスに転換する大胆な改革は、賛否両論。社長はフリーランスが不利にならないよう、基本報酬制や社会保障費補填などの妙案を繰り出します。正社員以外の道を模索する方の参考になるでしょう。

著者は、かつて離職率28％だったブラック企業の社長です。そこから一人ひとりの事情に合わせた人事制度を導入して、副業を自由化。離職率を7分の1にまで減らします。カギになったのは、自ら育休を3回取得するといった社長の姿勢でした。モンスターのような会社の支配から逃れ、幸せに働くための方法を学べます。

業務改善などで400以上の企業や官公庁に携わった著者による、組織改革のススメです。日本企業が低迷する理由を「思考停止」と指摘。過去の成功モデルが賞味期限切れになった現実から目をそらさず、思考をアップデートしようと提案しています。古い組織にありがちな思考パターンと脱却するための足がかりがわかります。

定年延長やIT革命、グローバリゼーションなどの社会変化を踏まえ、未来の働き方を問う一冊です。著者は20代で選んだ仕事を70代まで続けるのではなく、40代で働き方を選び直そうと説きます。フリーランスやプチ引退、プライベート重視といった働き方も提案。より自由で豊かな生き方を模索している方にオススメです。

「いい仕事」を社会に送り出している現場を訪ね、働き方を紹介するエッセイです。登場するのはパタゴニアやヨーガン・レール、サーフボードやパン職人など。いずれも、いい働き方からいい仕事が生まれていると感じられる、魅力的な現場です。自分らしく働き、新しいワークライフとライフスタイルを模索したい方は必読。