ブックキュレーターhonto編集員
親や自分に「老い」を感じたとき、冷静に受け入れるための本
親はいつまでも元気だと思いたいものですが、いずれ老いを直視しなくてはいけないときが訪れます。また、自分自身も人生を折り返す年代になり、老いを感じたり、将来に不安を感じたりすることもあるでしょう。老いを冷静に受け入れ、不安を解消するために、「老い」とはどういうことなのかを教えてくれる本を紹介します。
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昭和の時代に農家に嫁ぎ、教師の仕事を続けた102歳「哲代おばあちゃん」が、30年以上続けてきた日記をもとに綴られたエッセイ。さまざまな経験を経て綴られた言葉が心に響きます。この本を手にするたびに、「今日もお元気かな」と想像してしまうはず。人生で思い悩んだとき、手にしてほしい一冊です。
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ヘルパー兼漫画家である著者による、認知症患者を主人公にしたコミックです。要介護1から5までの高齢者や若年性認知症患者が登場し、徘徊する理由や汚れた下着を隠そうとする理由に迫ります。理由を知れば切なく感じますが、介護する側からすると大きなストレスとなる行動にどう向き合えばいいのかを考えさせられます。
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老化に直面した著者が、5人の専門家の解説やアドバイスをもとに、老化の仕組みや心身に起こる変化について教えてくれます。自身の経験を通して語られる言葉は、老いを感じる人たちの共感を得るでしょう。人の寿命は50歳に設定されているという仮説もあるそうですが、本書を読めば老いを肯定的に捉えられるようになるはずです。
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56歳で介護職に就いた著者が、入居者との出会いを通じて、高齢者のリアルな姿や施設内の実態、仕事の苦労を伝えています。さらに、介護施設の善し悪しを見極める際に必要な知識やポイントも紹介。どう年を重ねるのかを考えるきっかけにもしたい本です。
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刑務所に戻りたくて何度も罪を重ねる。そんな高齢女性が増加している実態に迫ったルポ。高齢女性たちは孤独や寂しさを感じ、罪を重ねてしまいます。刑務所でやっと認知症防止ケアや介護福祉士の介添付きの入浴など、社会では無縁だったケアを受けられます。規則が厳しく不自由な刑務所に入ってでも・・・と願う姿に、やりきれなさを感じることでしょう。
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