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自分の人生とゆっくり向き合える、閉ざされた世界と記憶をめぐる幻想小説
幻想小説の魅力はなんといっても、詩的な表現と謎めいた物語にあります。その中でも、アイデンティティの脆さや曖昧さ、いつかは儚く消えてしまう大切な存在や人生の記憶を扱った物語を集めました。現実離れした世界観や個性のあるキャラクターとともに、自分の人生とゆっくり向き合ってみてはいかがでしょう。
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大切にしていたあらゆるものが消え、それに関わる記憶すらも消える島が舞台です。美しくも痛みと謎に満ちた作品です。記憶を保つ者たちは密やかに闘おうとしますが、「秘密警察」にさらわれて消えてゆきます。これを読むと、自分という存在は、何かを愛した記憶やその対象にも宿っていると、改めて実感できます。
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難解ですが没頭してしまう現代チェコ文学の傑作です。大西洋に位置し、外界と隔絶された名もなき島を舞台にしていて、前半と後半で物語の趣はがらりと変わります。前半は島の住民の生活や言語、風俗などを描く滞在記風、後半は島民が自由に執筆して無限に増殖する「本」について記されています。読後、世界観が一変することでしょう。
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