ブックキュレーターhonto編集員
進化論の光と影。進化という考えが社会に与えた影響を知る本
環境変化に適応した者が生き残る「適者生存」。国際標準から取り残された「ガラパゴス化」など、進化論に関係した表現は日々よく使われます。「進化したね」と言われると、知識やスキルが向上したと喜ぶ人が大半です。しかし、こうした理解は誤りだと聞くとどうでしょう。虚実さまざまに浸透した進化論を問い直す本を紹介します。
- 8
- お気に入り
- 817
- 閲覧数
-
私たちが理解している「進化論」は、ダーウィンのオリジナルアイデアとその後の発展がないまぜになっています。進化論の発展や変遷を丁寧に整理し、ダーウィンの功績に敬意を払いつつ、その後に解明された進化のメカニズムを解説します。さらに具体的な進化のプロセスに言及し、最新の生物学の知見へと導きます。
-
これまで地球上に現れた生物の99.9 %は絶滅したとされています。絶滅種の立場から、適者生存だけでない進化の実態に迫ります。同時に、進化という考えが科学のみならず、人文や社会科学に深く根差すようになった理由を解き明かします。成功者に偏りがちな進化という概念を、敗北者の側から問い直したユニークな一冊です。
-
人間は自然界を飛び出して独自の環境を作り出しただけでなく、ほかの生物の進化や生き死にを左右する影響力を持ちました。「人新世」と呼ばれる新たな地質時代を迎え、自然とどのように折り合いをつけ、地球の全生命に対して責任ある態度を取ることができるのかを考察します。持続可能な世界を創造するための参考書です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です