ブックキュレーターhonto編集員
これで理解できるはず!難解な現代思想の入門書
「現代思想」に興味があって読み始めてみたものの、挫折してしまった経験がある方も多いでしょう。だけど現在では、初心者でもわかりやすい良質な解説書が多数刊行されています。ここでは、そんな現代思想の入門書をピックアップしました。まずはここから入って、興味を持った思想家の本から読んでみてはいかがでしょう。
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内田樹は軽快なエッセイや論考などでも人気ですが、現代思想にも造詣が深く、実存主義後の思想・構造主義についてタイトルに違わぬわかりやすさで説明してくれます。レヴィ=ストロース、ロラン・バルトなど、構造主義者として名の知れた思想家たちの難解な思想を、たとえを交えて理解しやすくする手腕は流石です。
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理論と実践が分離できない思想「プラグマティズム」。独立直後のアメリカでは、思弁的な哲学よりも行動を起こす哲学が必要でした。創始者のパースから、「ネオ・プラグマティズム」と呼ばれるローティたちの仕事までを概観し、アメリカ思想内での機能、政治への作用、革新的なプラグマティズムの可能性について簡潔にまとめた一冊です。
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自由主義を意味するリベラリズムが重要な意味を持つアメリカ。停滞気味のリベラリズム界に衝撃を与えたロールズの正義論を皮切りに、個人の自由を最大限の価値とするリバタリアニズム、共同体が大切だとするコミュニタリアニズム、国益第一のネオコンサバティズム(新保守主義)などの思想を、時代背景とともに丁寧に解説している一冊です。
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1980年代前半に日本で流行したフランス現代思想ですが、本国フランスでは、そのころにはすでにピークを過ぎていたのだそうです。構造主義者のレヴィ=ストロース、ラカン、バルト、ポスト構造主義者のフーコーやデリダ。難解とされる彼らの思想の違いを的確に要約し、現代でもまだ十分通用する議論だと実感させてくれる新書です。
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