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みんなのレビュー188件

みんなの評価4.6

評価内訳

188 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

いよいよ、大きく動き出しました

2009/08/19 11:04

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カフェイン中毒 - この投稿者のレビュー一覧を見る

中学生でプロの棋士になった、主人公の桐山零。
幼い頃に事故で家族を失ったあと、引き取ってくれた家で彼は、
「将棋が強いかどうか」でしか、養父の愛情を量ることができませんでした。

居場所を求めて将棋の勉強を続け、その家の子供たち(義理の姉弟)の激しい妬みも買います。
彼にとって将棋は、まず生きるための手段で(居場所と存在意義の確保)、
惜しみない努力で勝ち取ったプロへの最短の道も、結局は彼を幸せにすることはできません。

家を出て高校へ通い始めた彼は、
「独立すれば大人になれる、大人になれば泣かずにすむ」と思っていたようです。
プロ棋士になれたところで、それほどの孤独を抱えた高校生が幸せなはずがありません。

ひょんなことから知り合った川本家の3姉妹が、ときに気遣い、ときにマイペースに、
ひとり暮らしの彼を慰めてくれます。
あたたかい3姉妹に救われるように、ほんの少しずつ彼の生活も変化していくのでした。

川本姉妹との出会いや、零の生い立ち、
彼にとっての将棋を指すことの意味などが中心に描かれていた1、2巻を経て、
今回、いろいろな方面で物語が動き始めました。
ちらっとしか見えなかった登場人物たちの顔が詳しく描かれ始め、一気に面白くなっています。

特に棋士たち。
今までは零の対局の相手として描かれることがほとんどだったのですが、今回は盛り沢山。
さまざまなクラスのプロ棋士の、複雑な思いに触れることにもなります。

彼らから見た零は、強いとは言ってもまだまだ若く、圧倒的に経験値が足りない。
ゆえに読者は、これからの彼の伸びしろを想像することができるのでした。
ただの孤独な天才の苦悩を描くだけの物語ではないことを窺わせます。

個人的には、お気に入りのスミス先輩の対局の1日が描かれていたことが嬉しく、
なぜスミスと呼ばれているのかも、ぼんやりとわかりニヤニヤしてしまいました。

前作『ハチミツとクローバー』でも存分に発揮された、食べ物や雑貨などの細々した絵に、
川本家の日常が、温かく彩られています。
ちゃぶ台に並ぶよく知る料理や、食べ終わったあとの食器など、
ついひとつひとつ見入ってしまう細かさと可愛らしさ。
一方で、男のひとり暮らしらしい、スミス先輩の豪快でちょっと行儀の悪い朝食風景
(これがまた色っぽく見えるのだけれど)。

もちろん棋士たちの喜び、苦悩、成長と同時に、勝負のハイライトなども描かれているのですが、
最近、長年の夢だった将棋をかじり始めた私には、これもまたおもしろい。
紙面を目で追っていただけの駒の動きにも興味がわき、その意味を考え、
素人ながら、これまでの倍は楽しんでいます。

先崎学氏のコラムも充実していて、将棋を知らない人にも、とてもわかりやすく書かれています。
大きく動き始めた3巻で、より続きが楽しみになりました。
『3月のライオン』というタイトル、意味深でいいですね。

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紙の本

焦り、怒り、嫉妬、全てを写す盤上の駒

2009/08/15 14:17

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 とりあえず、後藤って棋士だったのか、と。てっきり、ヤから始まる職業の方かとばかり思ってた。その後藤に盤上で借りを返すべく、獅子王戦挑戦者決定トーナメントに挑む桐山零。しかし、その前に立ちふさがったのは、二階堂の兄弟子、島田九段だった。

 自分の居場所を失くさない様に将棋に打ち込み、そうすることによって新しく見つけた大切なものを壊しかけてしまった経験は、桐山を人との関係を切り離す方向に向かわせ、それでも何かを失くさない様に、必死に将棋にしがみつく。
 そのしがみついた手が離れそうになっても、その落ちる先では、彼を助けようと待ち構えてくれている人たちがたくさんいる。上を見上げれば、手を差し伸べてくれる人たちもたくさんいる。今回桐山は、他人に頼ることを覚えました。

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電子書籍

島田会

2023/07/29 02:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:michaq - この投稿者のレビュー一覧を見る

島田八段の研究会に入った零。複雑な家庭環境と重い過去をもつ孤独で不安定な零、川本姉妹の明るさもさることながら、彼を支える島田八段や学校の先生のような大人が近くにいることが救いです。

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紙の本

獅子王戦挑戦者決定トーナメント

2022/11/23 20:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る

色んな人に背中を押され、もがいて恥もかいて、やっと島田八段の研究会に弟子入り。ホッとした。零くんの学校の先生いいなあ。「でもが100個揃えば開く扉があればいーが…」の台詞回しもいい。

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電子書籍

学び

2021/08/16 00:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねこにゃんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

桐山くんは、島田さんとの対局で、自分の未熟さと将棋に対する真剣な姿勢を学んだようですね。これからも、周りとの関係を通して、いろいろ学んでいくのでしょう。

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電子書籍

せつない

2021/05/06 18:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まぐろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

川本一家に看病してもらうことで、温かい気持ちになれる零くんを見てみるとせつなくなりました。
しかし、将棋に向き合う男らしい零くんはかっこよかったです。
そして林田先生は本当にいい先生。
一つ一つの言葉が胸に響きます。
後藤と零くん、香子の間に何があったのか気になりました。

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電子書籍

人生の先輩の覚悟

2021/04/29 17:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:昼休み - この投稿者のレビュー一覧を見る

島田さんと、後藤の対局から何かを学ぼうとする零くん。
「将棋」の世界で生きていく覚悟、身を埋める覚悟のできた、人生の先輩からこれからたくさんのことを学ぶのでしょう。

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電子書籍

川本家のお正月風景が好きです。

2021/04/25 18:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にあまま - この投稿者のレビュー一覧を見る

何度も読み返してしまう3巻は、お正月からのスタートです。
川本家でのお正月は、おせちに広告たっぷりの元旦新聞、お餅にお年玉と
懐かしい雰囲気で心が和みます。
とはいえ、この巻では島田八段との出会いが要です。
今回もまた二階堂君が頑張ってくれています。
そして後藤さんがなんとなくいい人風で、少し面白い感じで描かれているのが
印象的な巻でした。

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紙の本

桐山零の棋士人生が、本格稼働し始めるかのような...。

2021/01/01 18:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

長いシリーズの中で大好きな一冊のひとつ。かたくなにココロを閉ざし、ずっと多方面に遠慮し、自ら交流を図ろうとしなかった桐山零。年末、体調を壊し、ひとり部屋で苦しむところを川本三姉妹に助けられ、年末年始を一緒に過ごすことになったエピソードは何度も読み返したくなる部分。そして、高校の担任教師から<誰かに頼らないということは、誰もお前を頼れないということだ>と言われて、外に開いてゆくココロ。放科部の面々との出会いや、将棋の士となる島田八段との交流も此処から始まる。なにか、本格始動的なたたずまいのある一冊です。

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電子書籍

大好きです

2020/12/30 00:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MR1110 - この投稿者のレビュー一覧を見る

物語の随所に優しさが溢れている作品だと思いました。少しずつですが成長していく主人公のひたむきさに感動しました。

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紙の本

気づいたその先は・・・

2020/10/13 07:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本格的に零が「自分」気づいていく巻
風邪をひいたお正月から零が色々なことに少しずつ気が付いていく。
幸田の声に本当の心配に気づいたり
箪笥のシールを見て懐かしい思い出がよみがえり、深く眠れたり
自分が今までいた場所(日常)が寒いところだと気が付いたり。
後藤に殴られたり、関係上色々目がくらんだりしていたのを
島田さんに頭かちわられて、
ようやく殻が割れるようなところが鮮烈に描かれている。

野口先輩との出会い。
殻をたたき割られた林田先生の言葉が鮮烈
「誰かに頼れ、でないとお前にも誰も頼れないんだ」
島田さんの対局を見て、
零は自分の立ち位置も認識する。

傷をふさぎ、新たな傷をつけながら
歩き始めようとする巻でした

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電子書籍

零の脱皮の瞬間が鮮やかでとても好き

2020/08/09 11:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かっぱ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品を通じて,第3巻が一番好き.

この作品,ざっくり分けて零の成長が3段階あって
1~5巻:自分のひとりぼっちで一杯一杯の零が誰かのひとりぼっちに気づける
5~10巻:零が誰かの力になりたいと思う
10巻~:零が他者(川本家)のために全力で奔走する
私はその中で初期が最も好きで,その初期のブレイクスルーになるのが第3巻の対島田戦.

それまでの零は,あかりや二海堂,林田のような,零の閉じた殻を無理やりこじ開けようとしてくれる人たちによって孤独から抜け出し始めていた.しかし島田に「頭をかち割」られて,零は初めて自分から自分の世界を開こうとする.その成長の瞬間,零の凝り固まった世界の崩れる瞬間と零が自らの殻を砕く瞬間が鮮やかでとても好き.
島田の名台詞「やれやれ,やっとこっちを見たな」は私の口癖になっています.自分の視野が狭くなっている,内向きになっていると感じたときに使う自戒の呪文.

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電子書籍

川本家に

2020/08/02 23:26

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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る

拉致されたい。晩ごはんご招待されたい。お泊りしたい。朝ごはんもご一緒したい。そして、おじいちゃんに叱られたい。

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電子書籍

スミスさん!

2020/07/27 13:31

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投稿者:TEN - この投稿者のレビュー一覧を見る

スミスさんと後藤さんの対局のところが好きです。
あと、島田さんと後藤さんの最終局で、島田さんが憔悴しているところも、将棋を全く知らない私でもぐっときました。
毎回続きが気になります!

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電子書籍

切ない

2019/10/28 19:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:もんきち - この投稿者のレビュー一覧を見る

桐山君の生い立ちが切ない。ヒリヒリした桐山君の心と身体を癒やしてくれるのは、川本三姉妹の温かさと、みんなで食べる美味しいご飯。幸せ。

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