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最後と銘打つに相応しい小説。
2015/12/18 07:43
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投稿者:りー - この投稿者のレビュー一覧を見る
なるほど帯にある通りの最高傑作かどうかは置いておいて、筒井御大最後の長編に相応しい作品だった。御大の作品は色々とブレブレなので僕が読んだものだけでもひと括りには出来ないのだけれど、『時をかける少女』だとか『旅のラゴス』あたりのシンプルなのは全然面白いと思えなくて、むしろ『パプリカ』や『ダンシングヴァニティ』あたりが至高だと感じているのだけれど、これはちょうどその中間あたりを突いてきた印象。読み易くてメタ的で、真剣に人を小馬鹿にしていて、御大の良いところ悪いところが遺憾なく発揮されているといって良いと思う。
これで最後と言わないで
2017/04/15 03:48
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
エホバコンプレックスを笑い飛ばしてしまう野心作だ。1934年生まれの著者だが、できるだけ健康に創作活動を続けてほしい。
モナドの領域
2016/03/29 19:26
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投稿者:トオリちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
奇想天外なストーリー展開と言葉の表現、独善的に思える主人公の語りは、一連の作品と同様に作者らしさがあっておもしろい。
但し、GODの語りはドストエフスキーの作品(カラマーゾフの兄弟、白痴など)と比較してしまうせいか、物足りなさを感じてしまう。
個人的には老人が殺しあう物語の方が、テーマが一貫していて面白かった。
「南泉斬猫」
2015/12/23 18:00
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
発見された女性の片腕、超絶美男子の警部、謎めいた学生、降臨した“GOD”……
てんこ盛りの素材を、円熟の技法を駆使して練り上げた長編小説。これは、ミステリー小説か?SFか?はたまた落語か?!、といったジャンル分けも吹っ飛ばすパワーがあります。
読後に思いついたコトバは「南泉斬猫」。怪作です。
途中まですっごくおもしろかった
2016/11/05 20:29
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投稿者:ぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
終盤、やはり筒井さんだな、という感じ。世界観に少しついていけなくなりました。でも、ま、読んでよかったです。
論理矛盾を含めた錆びたメタ文学
2018/05/08 06:11
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投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
筒井氏らしい文体と内容であり、メタ文学を神を導入することで徹底させた作品である。『文学部唯野教授』などを別の観点から発展させた作品ではあったが、ジョン・バースやガルシア・マルケスなどのメタ文学代表格の作品と比べると見劣りする印象は否めない。本作の内容から、著者が神義論や神の哲学及びキリスト教関連の書籍を研究しているのは理解できるが、それが作品に上手く反映されているかというとはっきりと肯定はできないと思われる。
終盤には、あの「時をかける少女」を思い出させる切ない場面まで登場する
2022/12/06 09:32
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
"まず、モナドと何なのか、哲学の話はチンプンカンプンなので、まずは予習してみた、「あらゆるものを分割して分割できないところまで到達したもの」らしい、それは物質ではなくて精神であるらしい、モナドは一つとして同じものはないとされていて、モナド同士は原
他のものとつながりを持つことはないのだそうだ、モナドには「空間的な広がり」がないから。ん~、私の理解度30%。物質と思考のこの世界と隣接するもうひとつの世界を「可能世界」又は「モナド領域」と呼ぶのだそうだ。二つの世界にできた綻びを修正するためにGODが現れる、はじめは女の片腕が登場し、バラバラ殺人のミステリーかと思ったが、そこは筒井氏でそんな生易しいものではなかった。終盤には、あの「時をかける少女」を思い出させる切ない場面まで登場する贅沢な一冊だった"