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電子書籍
壮大で繊細な物語
2017/09/03 14:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者のインタビューが新聞に掲載され、読みましたが、おもしろい小説です。戦争反対ということをインタビューでは語っていたものの、この小説では声高にそのようなことが語られているわけではない、しかし台湾や中国の違い?など仕事で台湾とは多くかかわっているものの知らないことがたくさんありました。人名など台湾語が多く出てくるところもあり、多少気になりますが、ルビが多く振られているので、大丈夫です。それにしても主人公は非常に多くの経験をして、よく死なないな、それが小説なのかと思わせます。
紙の本
文句無し、激動の人生
2023/10/26 10:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂ったチワワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
台湾人目線の心理がとても良かった。
日本人が読むべき作品であり
リアリティーとエンターテイメントが混じりあった名作
紙の本
毛毛、いい子だよなあ
2021/06/05 22:26
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
第153回直木賞受賞作品。外省人の祖父母を持つ台北生まれの葉秋生の青春を描く物語、といっても甘い話は出てこない、祖父が殺され、悪友に唆されて替え玉受験に手を貸して退学、大失恋を経験し(その原因が切なすぎる)、中国に渡って祖父を殺した犯人と対面し(とんでもなく予想外の人が犯人で)、離婚も経験してしまう。こう書いてしまうと悲惨な人生に聞こえるが、なぜか悲壮感は感じない、主人公・秋生の祖父譲りの逞しさが悲しさを打ち消しているのかも知れない、「魚は言いました。私は水の中で暮らしているのだから、あなたには私の涙は見えません」、作中にでてくる詩なのだが心に響いてくる、自分一人が辛い思いをしていると思ったら大間違いだということを当たり前のことだけど改めて教えもらえた。
電子書籍
ミステリーとしてはいまいち。ハードボイルドっぽい成長記録としては魅力的
2018/01/16 04:40
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が台湾出身で日本で作家活動をしており、祖父は山東省出身の抗日戦士、父は教師とのことなので、この小説は彼の人生に重なるところがかなりあるのかなと思います。
祖父・葉尊麟の犯人を追うミステリーが主軸になっていますが、比較的早い段階で犯人が予想できてしまうので、ミステリー作品として見るといまいちですが、主人公のハードな成長記として見れば実に魅力的な小説だと思います。
葉秋生の叔父・葉明泉(イエ・ミンチュエン)は楽して金儲けしようとするどちらかと言えば「ろくでなし」の部類に入る人物で、「法螺吹き」としても知られるキャラ設定ですが、この人の法螺話はユーモアたっぷりなものもかなりあり、思わず「ぷっ」と笑ってしまいます。この小説になくてはならないキーパーソンですね。
電子書籍
とにかくおもしろい。
2021/07/18 18:02
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
一気読みです。青春小説であり、歴史小説でもあり、ミステリー小説でもあり、恋愛小説でもある。遊園地のような作品です。
電子書籍
良かった。
2017/11/02 12:22
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投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公が若い時のほうが話が盛り上がってましたね。あっという間に20台になってしまって。台湾の人たちは、中国と日本との間で大変だったんだなと思いました。
紙の本
青春ドラマ
2017/08/25 17:26
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投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1975年からの台湾を舞台にした青春・恋愛・ミステリー小説です。
中国共産党と国民党との時代背景を引きずったなかでの
国民党側である台湾を舞台にし、なんとなく、戦後日本の少年たちの粋がった
ヤクザ社会のような泥臭さに似ている。
若い人向けの青春ドラマで、
年配者が読むには歴史的な背景色をもっと強く出して欲しかったと思います。
電子書籍
面白かった
2018/07/03 18:42
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投稿者:まりあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白くて、どんどん読めちゃいました。
70年代の台湾の空気が感じられます。政治的な話も無関係ではないのですが、表現がフラットだからか、気になりません。台湾の香りがする青春小説。
電子書籍
評価を受けた時間をむさぼる悪魔
2018/05/08 06:01
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投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作を目にする機会はかなり多い。直木賞作ととしてとても有名な作品ではあるが、評者としては本作の意図や内容の良し悪しには賛否が分かれる作品だという印象を受けた。評者の周りや他の読者の意見を聞くことも多いが、否定的な意見が多い印象を受ける。
本作の評価の分かれ目の一つとして、伏線の回収があいまいな形で終わることや、伝える内容、文章表現の仕方に違和感を覚えるところがあるからだと考えられる。
背景や内容としてあまり他にはないという点では評価できるが、それが新しい何かにつながることや新しい主張を打ち出すことに成功していると言えるかどうかには疑問点が残る。