- 販売終了
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
チムドンドン
2019/02/28 22:25
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あだじぇっと - この投稿者のレビュー一覧を見る
2019.2.24 辺野古埋め立ての是非を問う県民投票と同時に読み始めた。
戦後の沖縄。
”米国の統治下におかれ、72年に本土に復帰した”
これが学校で習う知識。
その つるりとした表記の向こうにいた人々を、いったいどれだけ身近に想像してみたことがあるだろうか?
凄惨な沖縄戦の中で、爆撃や殺戮、あるいは自害で親を失った子供たち。住むところはもちろん、着るものも食べるものもない。今日、今、食べるものがないと死んでしまう!
有るところからいただくしかない、と米軍基地から物資をくすねる ”戦果アギヤー”たちの疾走で この長い叙事詩の幕は開く。
過剰なまでに詰め込んだ修辞(カッコだらけ!)と逐一ふられる沖縄言葉のルビ。チム・ドンドン!
その文面が、重たい・重すぎる現実と常に向き合いながらも豊穣で明るささえ湛える沖縄の空気を立ちのぼらせる。
戦果アギヤーの英雄オンちゃんは、嘉手納襲撃の最中に姿を消し、その姿を追いながらも、レイ・グスク・ヤマコがそれぞれの道を生き抜く。
その人生は時に交差し、労わりあったり傷つけたり傷つけられたりする。
簡単に答えを出せない事情があり、それゆえに当たり前に守られるべき事が守られず、弱い者たちが踏みにじられる。
これはフィクションであると同時に、現実なんだよね。。
なんということでしょうか。。。
残虐な描写もあるので、ティーンエイジャーにはちょっと早いだろう。もうちょっと上の世代には考える材料をたっぷりくれる作品だと思う。
しかも 宝島 だ。
宝は たしかに 存在する。
それは 決して ”ひとつ” ではないと、思う。
平成最後の直木賞受賞作
2021/12/16 20:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
大部だが引き込まれ、あっという間に読めてしまった。
アメリカ統治下の沖縄で「戦果アギヤー」と呼ばれた若者たちが主人公。フェンスを越え、基地に忍び込んでは物資を盗む。奪われたものは奪い返す―が流儀だ。
だって自分たちの大切なものがフェンスの向こう側にあるのだから。
フィクションながら、かなり史実にも忠実だ。
小学校への米軍機墜落、コザ暴動などを交えて物語は展開。エンタメだがテーマは重い。沖縄の人たちが流してきた血や涙が感じられ、胸が詰まる。
「宝島」の人たちが憤るのは、沖縄をアメリカに差し出して、理解や関心を示さない本土の人間に対して。著者の本気度が伝わってくる熱い一冊だ。
とにかく勢いがある
2021/10/03 10:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろいろな問題点も目につくが、とにかく勢いがあって終盤のクライマックスへの盛り上がり、迫力が凄まじい。史実上の実在の人物を交えてリアル感を出しながら、沖縄独特のファンタジー要素を交えた、虚実一体の作りがすばらしい。ただ終結部分、伏線を回収して謎解きをするのはいいが、ファンダジーっぽくなってしまったのは、やや残念である。
戦果アギヤーの英雄
2019/03/10 09:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sui - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦果アギヤーとして狩に出たオンちゃんが突然消えた。
彼が戦果として残した宝物はなんだったのか、というお話です。
オンちゃんは居ないけれど、周りの人物が彼を主軸にそれぞれ成長していく様は読んでいて面白いです。子供の頃は仲が良かったのに、成長するとみんな様変わりしていて、馴染みにくくなる事ってありますよね。
「宝島」を読んで
2019/03/08 20:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みか - この投稿者のレビュー一覧を見る
とてもすごい作品だった。これは受賞するだけのことはある。
私は雑誌で全文が掲載されたのを最初に読んだのだが、沖縄の人たちの苦しみが文章からにじみ出ていた。クライマックスの場面でのレイの叫びは沖縄の人たちの叫びだったと思う。オンちゃんが守りたかったものが分かった時にものすごい感動が沸き上がった。
レイが言った「戦果アギヤーは何度でもよみがえる」の言葉が繰り返し響いている。
久しぶりにすごい作品を読んだ。
宝島とは
2019/03/03 11:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
沖縄の島のことを言うのですね。
前に沖縄でニュースになっていることは本土では全然報道されていない!と嘆いている方がいた。
本当に同じ日本なのに、人ごとのように見ている。
たぶん沖縄以外の今、基地がない所に基地ができたら大反対になりそうなのに。という事は、やはり皆、基地は怖いと思っているんだろうな。
この本では沖縄の人が普段どういう気持ちでどう生きているのか感じたい。
沖縄本への入口の一冊として良書
2019/02/08 08:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tomoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
ユニークな歴史を持つ沖縄のことをこのような小説にし、それが直木賞で文学的にも評価されたことはすばらしいと思う。昨今、巷にあふれすぎのネトウヨ本より、こういう本のほうが前面に出てきてほしいし、これをきっかけに大城立裕、又吉栄喜、大城貞俊といった沖縄作家の本にも読者の目が向いてほしいものだ。
沖縄を思う
2024/06/05 19:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:honty - この投稿者のレビュー一覧を見る
長編になるかと思うが、あっという間に読んだ。読者を掴んで離さないという具合に大変面白く書かれている。読みやすさの中にもきちんと沖縄の歴史的な現状が描かれ、日本という国を考えさせられる内容の濃い小説でもある。
唯一の地上戦で数えきれないほどの非戦闘員が殺され、戦後はパスポートがいる占領地になり、返還後も基地が残りという事実は頭で理解していたけれど、結局、沖縄の問題をどうしても自分の問題として地続きで考えれない「よそ事」としてしまっていた。この本を読んで少し、ウチナンチュの歴史的に蓄積された苦悩がどいうものか実を伴って感じれるようになった気がする。ウチナンチュとヤマトゥンチュという区別を、個人的にはなんだかよくわからない区別としていたけれど、そのことが含む歴史的な意味が少し理解できた。この問題は本当に長く深い複雑なものを含んでいるなと考えさせられる小説だった。
痛感しました。
2020/01/24 15:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はるりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
フィクションではあるけど、史実に基づいている部分も多く、沖縄の基地に対する感情とか、色々と考えさせられました。
沖縄の基地問題を、対岸の火事と考えていた一人だったんだなぁと痛感しました。
宝島
2019/04/29 18:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
私にとって、宝物とは何だろうか?そんな事を考えながら、この話を読んだ。沖縄の光と陰、それは米軍基地の話を避けて通れないのだろう。ずいぶん考えさせられる物語だった。
半年かかった
2019/06/19 22:11
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
厚かった。長かった。
読むのに、重くて苦労した。
内容もさることながら、
なかなか、読むのが大変でした。
なので、
みなさんのコメント等を読んでみても、
みなさん余裕あるんだねって感じ。
なかなか評価がむずかしいです。
ネタバレしそうなので、控えます。
つまらない
2023/06/01 15:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しの - この投稿者のレビュー一覧を見る
方言多くて分かりづらい。
話が長いしスローテンポ。
半分読んで断念した。
面白さがまったく分からない。