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テスカトリポカ みんなのレビュー

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一般書 165(2021上半期)直木賞 受賞作品 第34回山本周五郎賞 受賞作品

みんなのレビュー599件

みんなの評価4.1

評価内訳

599 件中 1 件~ 15 件を表示

人間の弱さと克服

2021/07/02 05:03

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:K.ザムザ - この投稿者のレビュー一覧を見る

濃密な犯罪描写に圧倒されるが、その中で描かれる人間の虚栄心や保身といった弱さが却って印象的。超人的な犯罪者たちが川崎に集う過程はワクワクするし、パブロとコシモの師弟が舟に乗るシーンはパブロの覚悟が窺え感動的。矢鈴の決意はややとってつけた感が拭えないが、主要人物のほとんどは背景をしっかり描いているので行動原理に納得でき、非常に満足だった。

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圧倒されました

2021/10/03 18:02

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る

暴力や残酷な場面が多い小説は苦手ですが、著者のインタビューを読み、興味がわいて読んでみました。前評判にこわごわ読み始めたのですが、・・・ひきこまれました。確かに残虐な場面も多いのですが、物語の力にひっぱられ読むのをやめられません。ニュースでも取り上げられない世界をの闇の中で、圧倒的な悪にそまった人々がでてきますが、その生い立ち、環境、背景を読むと色々考えさせられます。また、アステカの神への狂気めくほどの信仰心が物語に見事に絡んでいて、圧倒されました。取材、構成、そして筆力、ただただすごいと。また、特に気になったコシモの存在。終盤、彼が救われた気がして、ほのかに希望がみえ、ほっとしつつ、読み終わりました。

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資本主義の闇、背を向けてきた裏の世界の現実

2021/10/03 17:31

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しおはる - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は紛れもない傑作だ。
 初めは、日本のほぼ反対にあるメキシコからストーリーが始まり、日本人には馴染みがないであろう「麻薬カルテル」という組織がどのようにして「麻薬ビジネス」を資本主義社会で展開しているかが描かれる。それは、目を覆ってしまうほど残酷で、全く別世界の話のように聞こえる(それこそ、ダークファンタジーじみている)。
 しかし、筆者の力量、情報量などですべてが現実の世界に起きていることだと思えてくる。そして実際に起こっている。
 資本主義社会においては合法・非合法問わず、何に対しても「金銭的価値」がまとわりつく。人間の臓器などもそうだ。麻薬から始まり、子供の心臓移植ビジネスに発展するが、資本主義を追求すれば、実際に起こり得る話である。
 資本主義社会の日本に生きるのならば、この作品は必読であろう。ただし、メキシコ旅行前の人には決してお勧めできない……。

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美しい「花の戦争」のラスト

2021/07/20 11:34

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る

直木賞受賞作
バルミロとコシモの対決シーンが見事。
美しく無駄なく描かれている。
直木賞受賞作だが、そんな範疇を超越した世界観に読者は驚かされ読み続けるはず。
麻薬密売、殺人、報復、そして心臓密売と残虐で恐ろしいシーンの連続だが、決して読んでいて嫌な気持ちにならずに、次展開を楽しんで読める。
またこのような残虐なシーンが多い小説は、読んでいて飽きてしまうものが多いが、本作は一字一字を頭に刻みつけるように読める。
驚かされた一冊。

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臓器売買とドラッグ・キャピタリズム。 抗いがたいように思える宿命。 断ち切れないと思われるような宿業。 欲望に翻弄され続けた資本主義のなれの果てに見える光景を、まざまざと描き出す。

2023/03/05 09:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る

メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。

生き残った三男のバルミロは、追手から逃れて海を渡りインドネシアのジャカルタに潜伏、その地の裏社会で麻薬により身を持ち崩した日本人医師・末永と出会う。

バルミロと末永は日本に渡り、川崎でならず者たちを集めて「心臓密売」ビジネスを立ち上げる。

一方、麻薬組織から逃れて日本にやってきたメキシコ人の母と日本人の父の間に生まれた少年コシモは公的な教育をほとんど受けないまま育ち、重大事件を起こして少年院へと送られる。

やがて、アステカの神々に導かれるように、バルミロとコシモは邂逅する。

信仰のために、人間があるのか。
人間のために、信仰があるのか。


「直木賞の長い歴史の中に燦然と輝く黒い太陽」(宮部みゆき)

臓器売買とドラッグ・キャピタリズム。

抗いがたいように思える宿命。

断ち切れないと思われるような宿業。

欲望に翻弄され続けた資本主義のなれの果てに見える光景を、まざまざと描き出す。

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臓器売買とドラッグ・キャピタリズム。 抗いがたいように思える宿命。 断ち切れないと思われるような宿業。 欲望に翻弄され続けた資本主義のなれの果てに見える光景を、まざまざと描き出す。

2023/02/12 15:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る

Amazon Audible にて聞く読書。
17時間以上にも及ぶ壮大な物語を、3ヶ月ほどかけて聞き通すことが出来た。

最近知り合った友人が読んだという著者の世界に触れてみたかったのがきっかけだった。


メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。

生き残った三男のバルミロは、追手から逃れて海を渡りインドネシアのジャカルタに潜伏、その地の裏社会で麻薬により身を持ち崩した日本人医師・末永と出会う。

バルミロと末永は日本に渡り、川崎でならず者たちを集めて「心臓密売」ビジネスを立ち上げる。

一方、麻薬組織から逃れて日本にやってきたメキシコ人の母と日本人の父の間に生まれた少年コシモは公的な教育をほとんど受けないまま育ち、重大事件を起こして少年院へと送られる。

やがて、アステカの神々に導かれるように、バルミロとコシモは邂逅する。

信仰のために、人間があるのか。
人間のために、信仰があるのか。


「直木賞の長い歴史の中に燦然と輝く黒い太陽」(宮部みゆき)

臓器売買とドラッグ・キャピタリズム。

抗いがたいように思える宿命。

断ち切れないと思われるような宿業。

欲望に翻弄され続けた資本主義のなれの果てに見える光景を、まざまざと描き出す。

大長編の世界観をたった一人で語りきった声優・長田任氏にも喝采を送りたい。

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やっぱり凄い読み応え

2021/11/28 17:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nanashi - この投稿者のレビュー一覧を見る

確かに暴力的な表現が多い内容でしたが、スケールの大きさと非日常的なストーリーに圧倒されました。途中、あまりに血なまぐさい表現が多く、読み続けるのにつらい印象がありましたが、作者が導く結末を期待して読了しました。物語の終わり方が少し性急というか簡単な気もしましたが、却って読者の想像力をかき立てるのかもしれません。取材力、情報収集力に敬服いたします。

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凄い本

2021/11/13 12:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あきちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

今後、出てこないような本だと思いました。
グロい場面がてんこ盛りで出てくる犯罪小説だけど、それに負けないくらいのアステカ神話の詳細な記述と、それが現在の登場人物と結びついていて、違和感を感じない。作者が凄い書き手なんでしょうね。小説だからグロいシーンもまだ読める。これが漫画だったらまず読めない。
現代の闇についても、説教臭くなく問題提議を投げかけていて、古代アステカ人の考えや、記述も詳細で、小説に重厚感を与えている。
この前、間違えて購入した『満州スクワッド』と1線を画するものがある。あれは最低漫画。成人指定の棚にでも入れとけばいいのに。残虐シーンを売りにして見せつけて、金儲けの何ものでもない。
はだしのゲン とは全然違います。

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社会の暗部を映し出す鏡。

2021/07/10 14:01

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

善悪を超越した暴力。
正義や優しさ、倫理観や愛などが介在する余地などない純粋な暴力が本作では描かれている。
逃走用の車を手配するため、車の持ち主である夫婦を躊躇なく撃ち殺すような登場人物が本作では度々登場する。
どんな手段を使っても自らの利益を追求する彼らの残酷さと暴力性が圧倒的リアリティを持って描かれているにもかかわらず、悪趣味だと感じることは一切ない。

メキシコの麻薬カルテルやドラッグ、そして臓器売買。
私たちとは無関係だと思っていたそれら社会の暗部、裏側が私たちのすぐ後ろで行われていることを知り戦慄する。
もちろん本作はフィクションではあるものの、安易な気持ちで購入したドラッグが悲惨な麻薬戦争とつながっているということや、
臓器売買ビジネスでは子供のような社会的弱者が搾取されるということは事実に変わりない。
そのような資本主義社会の影を圧倒的暴力を交えて描いた本作。
筆力と創造力、そして入念なリサーチ力によって紡ぎあげられたこの物語は、日本国内では収まりきらない世界水準のクライム・ノベルといっても過言ではないだろう。

また、本作の最もユニークな点は現代社会の闇と血塗られた文明であるアステカをミックスさせた部分にある。
作中に登場するスペイン語やインドネシア語、ナワトル語や当時の小道具や紋様などからは、アステカ文明を全く知らずとも当時の雰囲気やおどろおどろしさを味わうことができる。
どこか神話めいたアステカ文明が次第に現実味を帯び、現代の日本で再現されていく展開は圧巻の一言。
著者の着眼点と、それらを見事に物語として完成させた手腕に脱帽する他ない。

アステカ文明を筆頭に、世界中で行われてきた人身供犠と臓器売買が絡み合って描かれた本作。
生贄を必要とする人間の本質的は今なお変化していないのではないだろうか。
そして、資本主義という弱者から搾取し続ける社会構造をこのまま存続してもいいのだろうか。
私たちが目をそらし続けているこれらの問題を、「テスカトリポカ」という鏡が映し出す。

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壮大

2021/08/30 21:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る

ストーリーもページ数もヘビー級。
さすがに、アステカ文明については予備知識が全くないので、読むのにかなり手こずりました。
それ以外のアンダーグラウンドの内容も予備知識は当然ないものの、描写がリアルで次が気になる状態でページを捲っていました。
読み応えは抜群。

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溢れんばかりの狂気と悪意

2021/05/23 23:33

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る

貧困と麻薬と暴力、その根源にある人の狂気。
アステカ文明の神の話がかなりあって、
なじみのない語感に苦労しますが、
それ以外は怒涛の展開にグイグイ読めます。
人の悪意ばかりを見せつけられたあとの、
パプロとコシモにあったのは救いだと思いたい。

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読後に放心するほどの濃密な世界

2024/12/03 20:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おじ屋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

直木賞、山本周五郎賞W受賞の力作。

メキシコと日本を舞台に臓器売買の闇舞台で暗躍する、アウトロー達を描いた、濃厚なクライムサスペンス。

メキシコの麻薬カルテルの抗争に敗れ、生き残りをかけるバルミロという主人公が、日本で新たなファミリーを作り再起を図る。テスカトリポカとはアステカの神の名前。
残酷な表現が多々あるものの、圧倒的筆力でグイグイと独特な物語の世界観に読者を引き込んでいく。

読んでしばらくは放心状態に陥るほどの濃密な世界に浸れます!

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そして誰も、ではないか

2024/01/11 14:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る

暴力的なシーンや倫理的・心理的に受け入れられない部分は多々あるけれど、
すさまじい内容と描写力。
アステカのことは正直分からなかったけど。

こういう内容でも直木賞に選ばれるんだね。

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徐々に引き込まれる作品

2023/07/22 16:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る

麻薬の密売とそれに関わる暴力、殺人 アステカの神話になぞらえて展開する人間模様が面白かった。人知れない能力を持った純粋な人間が何かを起こす。

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直木賞

2021/10/20 01:48

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

さすが受賞作品……といえるかは、好みによると思います。残虐なシーンの描写がたくさんあり、自分的にはちょっと……と思いました。裏には、狂気的な信仰もあり……、しかし、コシモVSバルミロの対決すごかった……

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