愚者のエンドロール
著者 著者:米澤 穂信
「わたし、気になります」文化祭に出展するクラス制作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。誰が...
愚者のエンドロール
商品説明
「わたし、気になります」文化祭に出展するクラス制作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。誰が彼を殺したのか? その方法は? だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した! さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ! <古典部>シリーズ第2弾! ※本電子書籍は通常版です。発売が終了した限定版とは書影画像が異なりますが、内容は同じものです。
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素晴らしい
2020/06/30 05:46
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投稿者:コータロー - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメ化や映画化もされていて、とても面白い作品であることは間違いないと思います。読んで損はないのではないかと思います。
少しわかりにくいかな?と
2020/05/31 11:08
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投稿者:高遠康隆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
密室殺人ネタ(実際には死んでいない)を扱うだけあって、空間認知をはっきりさせないとかなり厳しいかもしれません。部屋の外観は本に載っているので、それをチラチラ観ながら読み進めていく必要があります。またアニメ版の冒頭のチャットのやりとりが書かれているので実際にどのようなことを会話したのかを詳しく知ることが出来ます。
確かに青春ミステリ、だ。
2019/09/14 22:29
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
青春ミステリ、か。
確かにそうだ。
カネの恨みや痴情のもつれや社会のひずみや、
そんなもろもろと無関係に、
ただ単に謎としてある謎を解く。
(まあ、しいていえば、文化祭の成功を、という目的はあるにせよ)
これぞ本格ミステリ、といえる。
随所にミステリ愛好家の、愛のカケラが見られるし。
ホータローが、本気になっていくところがよい。
そして、えるが酔っ払うところは、かわいいね。
重層的な謎解きともがく少年
2015/09/16 16:34
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
姉の折木供恵に踊らされ古典部に入部した折木奉太郎は、神山高校文化祭、通称カンヤ祭にまつわる過去の因縁を解き明かした結果、周囲のエネルギーが必要な薔薇色の生き方に何の引け目も感じなくなった。そして、古典部の千反田えるや福部里志、伊原摩耶花からは、奉太郎には謎を解き明かす資質があるかもしれないと思われるようになった。もっとも、自分ではそんな特別な何かがあるなどとは信じてもいない。
古典部の文集「氷菓」の編集作業に追われる夏休み。彼らのもとに、「女帝」入須冬実から相談が持ち込まれた。それは、彼女たちのクラスで自主制作中のミステリー映画の謎解きをして欲しいということだった。
神経性の病気で離脱した脚本担当の本郷真由が想定していたトリックは何だったのか?誰も知らされていないというそれを、彼女の親友だという江波倉子に案内されながら、途中まで撮られたビデオと、これこそが真実だという撮影メンバー3名の名推理を手掛かりに探っていく古典部のメンバーたち。
入須冬実に発破をかけられ、やる気を出した折木奉太郎は、やがて真相と思えるトリックに行きつくのだが…開示され過ぎた手がかりと、彼の仲間たちの違和感は、さらにその深層にある真実を導いてしまう。
折木奉太郎という人間に備わる本質をえぐく描きながら、そこから抜け出す端緒に手がかかる様なかからない様なもどかしさも感じる作品になっていると思う。結局、彼らは四人一組でこそ、名探偵に届く存在なのだろうか?
身近な事件
2002/08/23 10:16
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投稿者:イーグル - この投稿者のレビュー一覧を見る
この話は、まず面白かったです。書店でぱっと目に付いて買った本なのですがはまりました。でてくる登場人物の個性が強くとてもいいし、実際の謎解きもちゃんと論理が通っていて、これが正解だったんだってやつがはずれたり最後まで楽しませてもらいました。
あとこの本は歴史のミステリーや絶対にありえないところで起こっている事件ではありません。いつか自分にもという期待感がもてます。そして学生の人にはぜひ読んでほしいです。これを読めば必ずミステリーという分野に関わらず本が好きになれます。
これは前作の氷菓を上回る大作じゃないかと思います。
最後に皆さん、“必ず読んでみてください、損はないはずです”とコメントしておきます。
ミステリーの妙味
2017/01/22 14:14
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典部シリーズの第2弾。
高校生という隠れ蓑を使って幅広い読者に受け入れられているが、中身は本格ミステリー小説。
探偵の能力があると認めれつつあるホータロウ。
自分ではけっして認めていないながらも、本作では入須先輩に焚き付けられ、自分の能力を自覚し推理に全力を傾ける。
しかし、推理と思っていた結末は・・・。
なんともほろ苦く、熱い青春が見事に書かれている。
自分の自覚と思っていた事が違うと感じるきっかけが、千反田えるの一言なのが、なんとも青春です。
始まりの意味が分からないまま、始まる小説もいいものですね。
女子に操られる高校生
2023/06/25 16:44
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういう謎解きがあるのか!と思った。斬新である。周りの人に操られる?折木奉太郎が、少しかわいそうだと思った。
アニメを観てからの
2023/04/03 22:52
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投稿者:タコス - この投稿者のレビュー一覧を見る
氷菓も面白かったですが、愚者のエンドロールも同じくらい面白かったです。
古典部シリーズは死人が出る話が苦手な自分にとっては安心して読める作品なのでこれからどんどん読んでいきたいです!
うん。期待を通りの。
2022/10/02 21:06
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投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ありがとう、穂信さん!ビデオ映画完成への推理披露がメインだとして、あれやこれや、細かいところに気づく仲間だね。だけど私はメインがどう解決されるかよりも、ホータローが自分と向き合おうとしている姿にぐっときたよ。一人ではできなかったことだね。誰かと比較して打ちのめされた後、背中を押してくれたのは、愚者のカードが似合うあの子だった。
真相は…
2021/09/24 05:26
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投稿者:甘栗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
脚本担当の生徒が体調を崩し、完成していない自主制作映画の結末を探ることになった古典部メンバーたち。
ほかの生徒3人も推理を披露しつつ、話は進んでいきます。
事件が起きた建物の間取りを確認しながら想像力も使って読むので、少し疲れてしまうかもしれません。
しかし、真相が明らかになった時、すべてがつながって「そういうことだったんだ」と納得するはずです!
謎が多い
2020/08/05 13:49
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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あたし」は誰?
なぜホータローは省エネ?これかなり裏設定がありますよね?
奉太郎の姉もなんだかよくわからない人だし、これはシリーズ読破するしかないな。
茶番は茶番だが
2019/05/29 07:03
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投稿者:豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お話自体は、古典部シリーズの中では出色とは言えないかもしれない。
特に中盤の推理合戦めいた部分の茶番は、あまりに茶番過ぎた。最初から推理というよりは創作合戦だったから、折木が入須の企図に気づいたときも、今更それを問題にするかと思った。
ただ、江波と千反田の二人によって逆照射される、直接描かれることのない脚本を担当した生徒は、非常に心に残った。
描かれないことによってかえってそういう効果が生まれたようにも思うし、自分はそういうのが好きらしい。
古典部シリーズ第2弾
2017/10/22 18:37
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
お蔵入りした自主制作映画の秘密が良かったです。いやいやながらも名探偵らしくなる主人公が微笑ましかったです。
黒幕は身近に
2015/03/22 05:11
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投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
文章だけだとなかなか立ち位置が浮かんでこんな。ホータローが「力」というのには妙に納得。女帝入須先輩、天然える、そして地球の反対側の黒幕であるホータローの姉貴。周りにいたら恐ろしいメンツだわ。