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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2011/06/01
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/626p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-136914-3
文庫

紙の本

龍は眠る 改版 (新潮文庫)

著者 宮部 みゆき (著)

【日本推理作家協会賞(第45回)】【「TRC MARC」の商品解説】

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龍は眠る 改版 (新潮文庫)

税込 1,045 9pt

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みんなのレビュー474件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

宮部さんはすごい

2017/06/06 13:01

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:HIRO - この投稿者のレビュー一覧を見る

さすがは宮部さん。
サイコーでした。

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紙の本

息を抜く暇もないほどスリル満点の展開

2016/11/21 21:30

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本推理作家協会賞を受賞した著者初期の傑作である。この頃から著者の物語の構成力はずば抜けている。息を抜く暇もないほどスリル満点の展開であり、そして意外性もある。物語の最後の方まで全体像がつかめない。この頃から宮部みゆきの作家としての力は完成されていたように思える。

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紙の本

超能力を身近な問題として位置付けた傑作。

2023/05/28 11:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

超能力を身近な問題として位置付けた傑作。超能力は人知の枠を超えた魅力的な能力ゆえ冒頭から興味をそそられワクワクする。しかし本作の魅力は、超能力者にとってこの社会は生きずらい世界だという現実と結び付いた展開である。異なる生き方を模索する2人の超能力者の堅い絆が感動的だが悲しい結末に結び付く緻密に構成された展開は見事。超能力という魅力的な課題を要所で巧みに使い、大きな計画殺人という謎解きに収斂させていく構成力と文章の巧みさも流石。著者の作品は、現実的ではありながらも何処か「不思議」に通じる感覚がある。それは超能力や霊魂といったものに通じるものであり、人知の及ばぬ世界の存在を感じさせるものであるが、そうした感性が本作で強く感じられるのは私だけかな?

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紙の本

面白い

2015/08/08 01:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:本すき - この投稿者のレビュー一覧を見る

雨の日なんかに読むといいかも 
宮部先生のワールドですね。
良くわからないうちに読んでほしい
意外性で 私は面白かったです。

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紙の本

哀しい物語

2004/02/26 19:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アリオス - この投稿者のレビュー一覧を見る

久しぶりに再読しました。3度目です。そしてまたも息苦しくなる程に号泣してしまいました。
宮部さんの作品は幾つか読んでいますが、きっとこの先もこの作品が私にとってのNo.1であり続けるでしょう。
ミステリーとしてどうなのかはわかりません。
私にとってこの話は、優しすぎる2人の少年の哀しい物語なのです。
だからこそ、2度目、3度目と、より深く心に突き刺さるのです。
終盤は涙が溢れて止まらず、滲む視界を拭いつつ読みましたが、それでも追いつかず、時々顔を上げて空を見なければなりませんでした。
今も、直也という悲しすぎる孤独な少年(青年)のことを思うと、鼻の奥がツンとしてきます。
ただただ、残された慎司の行く末が幸せなものになりますように…と祈るだけです。
最初「僕も、好きでこんなふうに生まれてきたわけじゃないんだ」と目を潤ませながら言った慎司が、最後には「僕、誰かの役に立てると思うよ」と言った時、私の中にも希望の火が灯った気がしました。

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紙の本

ミステリーソーンを思い出す

2020/06/25 09:07

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

宮部みゆきの現代モノの小説である。主人公は新聞記者であるが、色々な出来事に巻き込まれて、傍系の雑誌社に出向となった。その主人公が超常能力者と自称する少年と出会う。いまどき超常能力者など流行らないが、昔はユリ・ゲラーを始めブームとなった時代もあった。

 この少年は人の心が読めるというものである。大昔に米国のテレビドラマにミステリー・ゾーン(トワイライト・ゾーン)というものがあった。そのハイライトは朝駅前で新聞を買い、コインを皿の上に投げ入れると、立ったままになった。それ以来そのドラマの主人公は喋ってもいない相手の心の声が聞こえてくるというものであった。

 本書の主役の少年はまさに相手の心の中での会話が聞こえてしまうというものである。そればかりか、話が進むにつれてテレポーテーション、テレパシーなどあらゆる超常現象が登場してくる。それだけならば驚くには当たらないかも知れないが、同じ能力を持った年齢の近い少年が別に登場するところが宮部の小説らしいのである。

 これから記者と2人の超常能力者がどう絡んでくるか? また、この2人の超常能力者がその能力をどのように発揮していくかが面白いところである。ただし、常人である私は宮部が描くこの2人には馴染めない。どこまで行っても馴染めそうもない。しかも、記者が偶然に知り合った少年とその友人が2人とも超常能力者であったというのも、如何にも小説的で不自然であると思う。

 しかし、その発想やストーリーはけっして退屈するところがない。ぐいぐいと引き込まれてしまう。それは不自然性を克服して興味が先に立つのであろう。ますます宮部みゆきのファンになってしまったようだ。

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紙の本

超能力ものでも,宮部さんが書くと一味も二味も違います。

2010/11/08 09:54

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 超能力者はうらやましいか?子供なら,空を飛びたい,念動力で何か動かしたい,テレポートしたいという憧れがあるはずだ。さすが宮部さん。現実世界にはめ込んだ軋轢が見事に描かれている。

 雑誌記者の高坂は,偶然稲村という少年と出会う。稲村は,人の心や記憶,物に残された人の想いなどを読み取る能力を持つ。高坂は,自分の心の中の秘密を言い当てられて怒り,超能力をトリックと疑って暴こうとする。
多くの逡巡の末に稲村を受入れそうになるが,突然織田という少年が現れ,稲村の行いを全否定して高坂から引き離そうとする。
「もし本当に超常能力者なんてものがいるとしたら-」織田は語る。「マスコミの前に出て行って,スプーン曲げたりなんかしませんよ。自分のことをしゃべったりもしない。怖がって,隠れてる。きっとそうに決まってます」

 宮部さんの心理描写は見事だ。物語はここから核心に向かって動き出す。
 超能力という設定ながら,登場人物は実に人間らしい発想をする。この作品の読みごたえの根幹をなす部分だ。丁寧に心の動きが伝えられ続け,最後まで作品の現実感が保たれる。超能力者の話だというのに。
 これが宮部さんの作品の魅力だと思う。小説なんだから,人間ドラマであるということ。どんな舞台を作っても,それがしっかりしていればいつでも楽しめると思う。ネタバレが怖いので,中身をほとんど評していないことをご容赦頂きたい。孤軍奮闘の,せつないお話。この展開なら,特殊な設定も納得できると思う。

 肝をつぶすような超能力は登場しないので,そこは期待されぬよう。そういった作品ではない。事件の発生や解決までの高揚感はいつもの通り。高坂と超能力者の活躍をぜひ見て欲しい。

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紙の本

平等は違いを認めるところから始まる

2004/07/16 19:01

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る

「龍は眠る」は1992年の第45回日本推理作家協会賞の長編部門の受賞作なのですね。心に秘めたる龍は眠らすべきなのか、起こすべきなのか、SFチックな話をリアルに描き宮部みゆきの世界はミステリアスに広がります。

 雑誌記者「高坂」は台風の夜の国道で一人の少年と出会います。少年は自らを超能力者と言い、二人が遭遇したマンホール事故の真相を語ります。この事件をきっかけに接近する二人ですが、もう一人の超能力者の出現、高坂への脅迫状、そして誘拐事件と次々と起こる出来事の中で、超能力の存在を認めるや否かで距離を置くようになります。しかし、超能力者故の苦しみや悲しみが語られて行くなか厚い信頼が生まれて来るのでした。

 スーパーヒーローになれるやも知れぬ超能力とは、身につけた者を滅ぼしかねない両刃の剣でした。また持ったからといって、人々を幸福にする事が出来る手段にもなり得ないのが分かってきます。人の心が読みとれるって辛い事なのですね。家族、友人、恋人・・・本心をさらけ出してこそ結ばれるべき関係と思いがちですが、本当に本心をさらけ出しているのかと問われれば、肯定出来ないのでしょうね。文中、超能力に対して「現実と非現実、合理と非合理は、それとよく似た形で共存している。永遠に交わる事のない二本のレールだ。我々はその両方に車輪を乗せて走っている」と言っています。心の中と表に表すもの、同じように2本のレールで私たちはその両方に足をかけているのではないでしょうか。人の持たない能力を持った者、人が持って当たり前の物を持てなかった者、その全ての人の心の中で龍は眠っているのです。

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紙の本

推理を積み上げていく

2021/12/31 12:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くらひと - この投稿者のレビュー一覧を見る

超能力をもつという少年慎司と出会った週刊記者の高坂。同じ力をもつという直也に慎司の力はトリックだと言われ、その力が本当かどうかを調査し始める。一方、高坂に謎の脅迫が行われるようになり、慎司や直也を巻き込んだ事件が発生する。
慎司の力が本当なのかを調査していく様子が非常に丁寧。
最後の事件は犯人の意図が全く分からず、予想がつかない展開だった。ここも、高坂の少しずつ推理を積み上げていく感じがよかった。

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紙の本

悪意が

2020/04/03 13:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る

どこに悪意があるかわからないな。
本作中で言うと、悪意どころか殺意だけど。
もし本当に他人の心が読めちゃったら、それは辛いよね。

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紙の本

サイキックの苦悩

2020/03/11 09:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

超能力者たちの活躍だけでなく、異端者としての苦悩も伝わってきます。左遷させられて燻っていた主人公の雑誌記者が、自らの過去と向き合っていく過程にも感情移入できました。

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紙の本

超能力ものでも,宮部さんが書くと一味も二味も違います。

2018/11/03 10:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

超能力者はうらやましいか?
子供なら,空を飛びたい,念動力で何か動かしたい,
テレポートしたいという憧れがあるはずだ。さすが宮部さん。
現実世界にはめ込んだ軋轢が見事に描かれている。

雑誌記者の高坂は,偶然稲村という少年と出会う。
稲村は,人の心や記憶,物に残された人の想いなどを
読み取る能力を持つ。
高坂は,自分の心の中の秘密を言い当てられて怒り,
超能力をトリックと疑って暴こうとする。

多くの逡巡の末に稲村を受入れそうになるが,
突然織田という少年が現れ,稲村の行いを全否定して
高坂から引き離そうとする。

「もし本当に超常能力者なんてものがいるとしたら-」織田は語る。
「マスコミの前に出て行って,スプーン曲げたりなんかしませんよ。
自分のことをしゃべったりもしない。怖がって,隠れてる。
きっとそうに決まってます」

宮部さんの心理描写は見事だ。
物語はここから核心に向かって動き出す。

超能力という設定ながら,登場人物は実に人間らしい発想をする。
この作品の読みごたえの根幹をなす部分だ。
丁寧に心の動きが伝えられ続け,最後まで作品の現実感が
保たれる。超能力者の話だというのに。

宮部さんの作品の魅力だと思う。
小説だから,基本は人間ドラマである。どんな舞台を作っても,
それがしっかりしていればいつでも楽しめると思う。
孤軍奮闘の,せつないお話。
この展開なら,特殊な設定も納得できると思う。

肝をつぶすような超能力は登場しない。そういった作品ではない。
事件の発生や解決までの高揚感はいつもの通り。
高坂と超能力者の活躍をぜひ見て欲しい。

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紙の本

心の中にいる龍

2018/10/30 15:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

雑誌記者の高坂は、豪雨の中東京に向かう車中で、自転車のパンクで困っていた少年を乗せる。稲村慎司は、超能力があるという。何かを乗り上げた感触があり、確認するとマンホールのふたが外れて、雨がものすごい勢いで中に流れており、黄色の子供の傘がころがっていた。高坂は慎司から、初めて同じ苦しみを共有できる人間が織田直也だと教えられる。
人の心の中をわかってしまう、そんな経験は想像するだけでしんどいことだとは思うが、この小説は息苦しくなる体験を目からダイレクトの入ってくる。圧倒的。そんな龍を一人ひとりの心の中にいると思うだけでやりきれなくなる。

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紙の本

様々な人。

2015/05/31 12:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kuzira - この投稿者のレビュー一覧を見る

分厚いですが、読み応えがあります。
世の中にはいろんな人がいて、その人の考える幸せ、人生がある。
ある登場人物の完璧だと思っている人生が怖かった。
人生、思い通りに行くことばかりではないのに。

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紙の本

普通とは違う能力を持った少年とその周りの人々の心の物語

2001/09/11 00:03

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はら やすあき - この投稿者のレビュー一覧を見る

 台風の夜に、1人の新聞記者と1人の少年が出会ったことから物語は始まる。

 記者が台風の峠を車で走っていると、大雨の中に1人の少年を見つけた。少年は故障した自転車を修理している所だった。こんな時に、と不信に思ったが、ほっておくわけにもいかず少年を乗せていくことにした。
 大雨で視界が妨げられる中を車で少し進むと、なにかに乗り上げた気配を感じた。気になった記者は車を降り辺りを見わたした。そこで見たものは、外されたマンホールのフタとマンホ一ルに流れ込む大量の雨水、そして子供の黄色い傘だった。状況から考えると、マンホ一ルに子供が流された可能性が高かった。いったい誰がこんな非常識なことをしたのだ、と考える記者に、少年は犯人がわかると言う。少年は自分が「超常能力者」だからだと。
 少年から告白された記者は、少年の能力を目にしながらも、信じきれずにいた。少年の言ったことなどを調査しているうちに、記者は事件に巻き込まれていく。

 超能力ものといえば、主人公がその能力を駆使し事件を解決していくのが常であるが、この物語の主人公は普通の人であり、しかも新聞記者といういかにも現実主義的な人物である。超能力を持つ少年を目の前にし、その能力を目のあたりにしても、どこか信じきることが出来ない。このような人物がストーリーテラーとなリ、人とは違う能力を持って生まれた少年の心を描いた物語ともいえる。一般的な超能力もののような爽快な活躍劇とはちがい、超能力を持ってしまった少年の苦しみや葛藤が、そしてそのまわりの人達のとまどいを、事件を解決する過程で表現している。こう書くと、重そうな感じを受けるかもしれないが、ミステリーとしても十分におもしろい作品に仕上がっている。超能力と聞いて敬遠せずに、ぜひ読んでほしい。

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