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マチネの終わりに
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2016/04/09
  • 出版社: 毎日新聞出版
  • サイズ:20cm/406p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-620-10819-3
  • 国内送料無料

紙の本

マチネの終わりに

著者 平野 啓一郎 (著)

深く愛し合いながら一緒になることが許されなかった蒔野聡史と小峰洋子。2人はなぜ別れなければならなかったのか。そして、再び巡り逢えるのか。恋の仕方を忘れた大人に贈る恋愛小説...

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マチネの終わりに

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商品説明

深く愛し合いながら一緒になることが許されなかった蒔野聡史と小峰洋子。2人はなぜ別れなければならなかったのか。そして、再び巡り逢えるのか。恋の仕方を忘れた大人に贈る恋愛小説。『毎日新聞』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

平野 啓一郎

略歴
〈平野啓一郎〉1975年愛知県生まれ。京都大学法学部卒。「日蝕」で芥川賞、「決壊」で芸術選奨文部科学大臣新人賞、「ドーン」でドゥマゴ文学賞を受賞。

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みんなのレビュー136件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

音楽が聴こえる。

2016/05/08 01:14

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:TNKKRN - この投稿者のレビュー一覧を見る

蒔野が奏でるクラシックギターはもとより、洋子が暮らすパリや、蒔野の日常がある東京、バグダッドでの凄惨な風景、果てはセントラルパークを彩る木々。そのすべてから音楽が聴こえる。それは時に情熱に満ち、瀟洒な響きを持ち、騒音や雑踏を交じえ、惨たらしく、しかしほんの僅かな希望を携え、僕らの前に提示される物語。
これは本当に物語なのだろうか。
僕には平野氏が奏でるオルタナティブな音符の羅列のように感じられた。

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紙の本

単なる大人の恋ではない。

2017/01/23 00:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Toshi - この投稿者のレビュー一覧を見る

過去は変えられるってどういう意味だろうかということが、読了すれば腑に落ちてくるでしょう。
賢い二人故にお互いを気遣い意図しない方に進んでいく。しかし、このままは終わらない。音楽のみならず、歴史的な内容もあり飽きさせない小説です。

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紙の本

惹かれあうたましい

2016/11/28 06:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:こけさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

相手のことをこんなに緻密に考えられる二人は、たとえどんな終わりを迎えたとしても幸せだったといえるのではないかと思った。互いに想いあっていながらそれを成就させることなく終わらせるという途上の恋になすことがなかったという甘さはいつまでも残る。

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紙の本

すれ違い。

2016/11/26 11:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナウシカ - この投稿者のレビュー一覧を見る

悪意によって、人の人生がこうも変わってしまうなんて。他人の人生をこうも身勝手に変えてしまうなんて。恐ろしい。

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紙の本

運命とは

2016/11/08 00:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うなぎいぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る

大人の恋愛
久々にいい本に出会えました!

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紙の本

究極のすれ違い愛の傑作

2016/08/15 11:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

人間は、自分の欲望のためならなんでもやれてしまうのだなあとつくづくのこの作品で感じた。早苗のあの行為は信じられないと思うと同時にこの作品の本を叩き付けたい衝動にかられるほどの内容だった。
このすれ違いの愛の物語と同時に蒔野と洋子の真実の愛は、見事に一つの小説から昇華して真の人間の愛になった。こんなに読んでいてはらはらどきどきした恋愛小説は久しぶりだ。

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紙の本

感動

2016/12/28 11:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:山羊。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本の主題みたいなものはありがちですが、 なぜかそうとは感じさせない、ストーリーが素晴らしいと思います。長い小説ですが、飽きずに読み通す事ができます。あと、装丁も綺麗で本棚にしまっても、映えます。大人が読みたい小説です。

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紙の本

平野さんの思想が詰め込まれた一冊。

2016/08/12 11:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

以前平野さんの講演を聞いたことがあるが、その際話していたことが小説内の登場人物にも反映されていて、そういった意味では平野さんは素直な人物なんだと思った。
異常なひねくれをさせず、あくまでも現実に近い人物描写が上手い。途中の展開はベタだが、それをどう進行していくかはやはり作者の手腕による。良かった。

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2016/08/30 13:48

投稿元:ブクログ

内容紹介

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。
出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。
芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。

2016/04/20 23:06

投稿元:ブクログ

久しぶりにその世界に没頭できる小説だった。もうちょっと音楽的、文学的素養があれば、さらに楽しめそう。同世代だから共感できる気持ちも多かった。

2016/09/19 17:00

投稿元:ブクログ

天才にはなれないからこの感覚は共感はできない。でも理解はできるかな。
洋子の潔さが好きでした。
私だったら三谷を殴ってる。あと、完膚なきまで言葉で叩きのめしてる。

平野さんの小説は何度か読んだことがありましたが、少しイメージ変わったかな。
読みやすく感じたのは、私がその分大人になったからなのかな。

2016/12/17 16:33

投稿元:ブクログ

久しぶりに文学としての小説と出会ったと思えた。ただただロマンティックで完璧。まるで蒔野のギターのよう。
それぞれの理由と背景が露になるとき、現実や未来から過去は変えられる。
時間が過ぎることは誰にも等しく時には残酷だけど、時間が過ぎることで状況は変わる。そのとき、その事象や対象への思いが過去と現在では変化したり或いはしていないことに気付く、人生の不思議。
音楽や映画という分野は時間経過を伴う芸術であり、読書もまた時間を伴う鑑賞行為。小説内に流れる時間を意識させられた作品だった。

2016/06/04 13:36

投稿元:ブクログ

芥川賞作家、平野啓一郎さんの新作恋愛小説。
Facebookでは毎日、平野さんの投稿を拝見しているが
実は、平野さんの作品を読んだことがなかった。

さらに、なんとかの森、がトラウマになり
恋愛小説は避けて通っていた。
しかしあれから30年も経っている。
平野さんの作品を読み始めるにあたり
新作であるこの本から始めようと思った。

最後の一行を読み終わった時
まるでスイッチが入ったかのように
涙が噴き出し、しばし声を上げて泣いた。

人の世はそんなものだ、という
諦めなのか絶望なのか、逆に希望なのか。
そんな理由はどうでもよかった。
ただ泣きたかった。

恋愛とは、人を愛するとは、愛する人とともに生きるとは...
一度、他人にそうした感情を持ってしまった以上
そこに純・不純、正・誤などないと私は思っている。

しかし、生まれたばかりの赤子のような想いも
すぐに現世の手垢にまみれて
「私たちの恋愛」は二次元的なものになり
行く末に思いを馳せれば馳せるほど
それはプレゼン相手のいない企画書の山
のような無意味なものになる。

蒔野と洋子が出会い、一直線に描かれた線には
4年の間に、複数の他者の線がからみつき
どんなに二人が望んでも
太い一本の線であり続けることができなかった。

しかし人間関係の線というものが
結んだり、切れたりの繰り返しである以上
それは永遠に変わり続けるはずだ。
目の前に、背中合わせで立っている絶望と希望に
いつでも微笑みかけられる余裕を持ちたい。

ことほどさように「恋愛」について考えさせられたが
何よりも、この小説を骨太にしているのは
洋子の言う「ヴェニスに死す症候群」や
イラクからパリに逃れて来た友人の苦境
といった、現代の人間の生き方や政治的な問題が
確かな目線で描かれていることだ。

ここには書かないが、残しておきたい言葉がたくさんあった。
この小説のコアでもある蒔野のこの言葉だけ書いておく。

「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。
 だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。
 変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。
 過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」

蒔野に会う前の自分は、もう今の自分ではないと洋子は思う。
この世に変わらないものなどない。
それこそが生き続けなければいけない人間の
唯一の希望なのだと私は思う。

2016/07/24 16:46

投稿元:ブクログ

平野さんは、『日蝕』や『葬送』などの評価から非常に晦渋な小説という印象があり、避けていた作家のひとりであった。しかし、読書論や分人主義に関する評論を読み、その流れで、その思想を下敷きとした小説『ドーン』も読んでイメージが変わった。この小説については、SNSなどで見かけた他の方の評価が高く、それではということで手に取ってみた。

饒舌な小説で、そして小説らしい小説だった。端正な小説で、例えば第二章で終わりにしたとしても、優れた短編小説として読むことができるだろう。その語り口やプロットは、なぜか二十歳のころに夢中で読んだミラン・クンデラの小説を思いおこさせた。クンデラの小説でも音楽について多く触れられるところも似ていると思わせるところなのだろう。正直に言うと小説を夢中で読んだのは久しぶりだ。

クンデラの小説が、恋愛小説でありながらそれだけではないように、この小説も正しく恋愛小説でありながらそれだけではない。恋愛と絡んで、生殖(Reproduction)がテーマになっていることも見逃すべきではない。子供という存在が無から現れることで、それは引き返せない一線が引かれたことが意味されている。そこにおいて、なかったことにはできない過去となることが強く意識されている。洋子が蒔野とパリで会う前に行った婚約者リチャードとの性行為により彼との妊娠の可能性があることから求愛を受けることを躊躇し、その心配がなくなったとの瞬間に受け入れる気持ちになったというところからそのテーマへの布石がひかれている。この点は、この小説を何歳のときに読むのかで受け止め方が変わるだろうなと思う。

イラク紛争、リーマンショック、東日本大震災、といった現代の歴史のフレームをキーとすることでプロットに個人の意志で抗えない運命があることが示される。さらには、30年戦争、第一次大戦、第二次大戦(長崎原爆投下)、ユーゴ紛争、という過去を会話や登場人物の中に絡めることで、何度か言及される「過去」についての我々の姿勢のようなものを語らせているのだろうか。

しかし、ひとつ言わせてもらえれば、自分の好みかもしれないが ラストは違った形であってほしかった。もっと違えようがあったはずであるがゆえに、違和感が残った。

☆『マチネの終わりに』特設サイト
http://k-hirano.corkagency.com/lp/matinee-no-owari-ni/

新聞連載だったらしい。

2017/02/04 07:17

投稿元:ブクログ

「過去は変えられる」

美しく静かで精巧、平野さんの日本語に魅せられた。

あとがきで、亡くなったジャーナリストの後藤健二さんに取材していたことを知った。