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紙の本
蜜蜂と遠雷 下 (幻冬舎文庫)
著者 恩田 陸 (著)
【直木賞(156(2016下半期))】【本屋大賞(第14回)】2次予選での課題曲「春と修羅」。マサルの演奏は素晴らしかった。が、明石は自分の「春と修羅」に自信を持ち、勝算...
蜜蜂と遠雷 下 (幻冬舎文庫)
蜜蜂と遠雷(下)
紙の本 |
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商品説明
【直木賞(156(2016下半期))】【本屋大賞(第14回)】2次予選での課題曲「春と修羅」。マサルの演奏は素晴らしかった。が、明石は自分の「春と修羅」に自信を持ち、勝算を感じていた。3次、本選に勝ち進むのは誰か。そして優勝を手にするのは…。【「TRC MARC」の商品解説】
2次予選での課題曲「春と修羅」。この現代曲をどう弾くかが3次予選に進めるか否かの分かれ道だった。マサルの演奏は素晴らしかった。が、明石は自分の「春と修羅」に自信を持ち、勝算を感じていた……。12人が残る3次(リサイタル形式)、6人しか選ばれない本選(オーケストラとの協奏曲)に勝ち進むのは誰か。そして優勝を手にするのは――。【本の内容】
著者紹介
恩田 陸
- 略歴
- 恩田陸
一九六四年宮城県生まれ。九二年『六番目の小夜子』でデビュー。二〇〇五年「夜のピクニック」で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、〇六年「ユージニア」で日本推理作家協会賞、〇七年「中庭の出来事」で山本周五郎賞、一七年「蜜蜂と遠雷」で直木三十五賞と本屋大賞を受賞。主な作品に『球形の季節』『三月は深き紅の淵を』『光の帝国』『ライオンハート』がある。
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電子書籍
まずは二次予選まで読んでほしい
2020/05/13 23:08
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わに♂ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どのコンテスタントからの目線も興味深く、そのコンテスタントを他がどう聴いているのかも興味深い。個人的には明石さんのファンです。
“音”を文字で表すってすごいし、みんなそれぞれの感じ方があるのがおもしろい。すぐに下巻やで読みました。
(以外下巻読了後)
美しい。音楽という世界に魅了された作品でした。クラシックというジャンルどうこうというのではなく、世界には音楽があって音楽には世界がある。そんな壮大だけど、二十歳前後の少年少女が演奏する小さくも未来のあるお話でした。二次予選の盛り上がりも束の間、三次予選で更なる盛り上がりを起こし、コンテスタントと同じような気持ちで本選という“結”に向かい合った。自分にはそんな耳はないんだろうけど、生で聴きたくなる気持ちになった。実際、ウィーンの小さなオーケストラを聞いたけど、音っていいなって思ったのと同時に、古くに作ったんだから今の時代にも新しい音があるんじゃないの、作れるんじゃないのとも思った。マサルがその代弁をしてくれたし、風間塵が音を連れ出してくれる、栄伝亜夜がそれらを後押しもしくは引導するだろう、高島明石が成熟した夢を見させてくれる、そう感じた心地よいフィナーレだった。ありがとうございます。拍手。
紙の本
表紙が・・・
2019/06/13 01:18
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻と下巻の表紙が区別がつかない。
危うく上巻だけ持ってレジに行きそうになった。
地方都市の国際コンクールを、様々な背景を持った4人のコンテスタントを通して描いている。
若者がお互いに影響し合って、どんどんいい方向に進んでいくというハッピーな内容。
天狗の鼻をへし折ったり、頑張った人を評価したり、意外と(?)王道な内容。
どんでん返しがありそうでないのがどんでん返し?
巻末に結果が載っているので、ネタバレしたくない人は見ないように。
解説に「ピアノコンクールというマイナーかつ専門的な話」とありますが、読書家の多くはクラシック好きだと思うし、ピアノのお稽古をしていた人も多いのではないかと。決してマイナーではない(ある意味失礼)と思います。
紙の本
音楽とは何かを考える
2019/08/14 20:42
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃころ - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻を読んでワクワクし、下巻をとても楽しみに読みました。
上巻は「才能とは何か?」「自分の音楽とは何か」「他者と自身の違い」「コンテスタントとしての葛藤」等、登場人物について作者が外面的に語って物語が進んでいるように感じました。
下巻に於いては、
”風間塵”、”栄伝亜夜”、”マサル”を中心に「音楽とは何か?」が彼らの感情が爆発しながらスピード感をもって描かれていました。コンサートそのものに意味があるのではなく、コンサート自体は箱に過ぎず、そこに参加した彼らの中に音楽の意味を感じました。
私がこの物語で、個人的に好きな人物は”高島明石”です。
彼の「春と修羅」のカデンツァを、すべてを聴きたい。この身に感じたいと思いました。
己自身が他のコンテスタントとは異なる普通の生活者でありながら、自分の中に才能を見出したいと葛藤する彼に、凡人である私自身をふと重ねて読んでいました。
この作品で本当に才能を開花させたのは、彼ではないかと思います。
「生活の中の音楽」を探し求める風間塵と、彼に共鳴した亜夜、マサルによって、下巻では音楽が違うものに見えてきました。彼らの音楽に触れた審査員、すべての観客の視点を通して「音楽とは何か」を読中、読後にずっと考えていました。
終わり方はさっぱりした印象を受けますが、作者がその後を言及せずにラストを描いたことで、爽やかな彼らに続く未来に期待を抱きました。
音楽の可能性を、実際には音のない本の中に音を聴き、感じることがあるなんて思いもしませんでした。素晴らしい作品です。
恩田陸先生の作品は、読むのはこれが初めてでした。
他の作品も読んでみたいと思います。
紙の本
結局、風間塵って何者?
2019/05/14 14:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻の勢いを保ったまま読み始めた。
でも、正直、途中で少し飽きてきた部分もあった。
音楽を文学的に表現する巧みさには、素直に素晴らしいと感じるが、さすがにそれが続くと・・・。
いかに巧みに表現されているとはいえ、結局のところ、音が本当に聴こえてくるわけではない。
だから、もっと話に他の要素も組み込んで欲しかった。
例えば、テレビでよくやっているグルメリポートなどでも、ずっと食べている感想を言うだけだったら面白くない(見ているこちら側は食べられないのだから)。
マスターがどんな人だとか、繁盛店になるまでにどんな苦労があったとか、様々なエッセンスを入れた方が、番組に膨らみが出てくる。
なんか、それと似た構図をこの本に感じた。
そう言う意味では、風間塵の生い立ちをもっと詳細に描いて欲しかった。
何故、彼は養蜂家の息子なのに、天性の音楽の才能があったのか?
最後まで謎のままだったのは残念。
タイトルに堂々と「蜜蜂」とつけているにも関わらず、そういう設定にした必然性が全くわからなかった。
ひとつ良かったのは、ステージマネージャー・田久保の存在。
彼の目から見たコンクールの風景は、非常に興味深かった。
電子書籍
稀有な小説。宝です
2021/02/10 18:34
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Jiji - この投稿者のレビュー一覧を見る
あちこちに名言が!長い年月をかけて書いたからこそ深くて分厚いのに読みやすくて面白い。舞台やアートをする人、そういう人の周りの人、そういう人たちにちょっと憧れる人全てが楽しめる。
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本で読んでこそ
2019/10/19 20:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画「蜜蜂と遠雷」を見てきました。丁寧に作られたよい映画で、音楽も素敵でした。それでもやはり、2時間に収めることによる無理が随所に感じられました。4人の日本人コンテスタントの織りなすテキスタイルが、映画では、亜夜と明石の縒り紐のようにバッサリ削られたようで残念でした。
映画を見たあと、「原作」を再読し、4人を語るにはこれだけの紙数がいるのだなぁとあらためて思ったのでした。
紙の本
巻末に注意
2019/09/09 22:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
下巻の巻末にコンクールの審査結果が載せられてあるので、結果を知りたくない方は注意してください。私は、この3人なら誰が勝ってもいいやと途中から思えたので気になりませんでしたが
紙の本
ハラハラドキドキのピアノコンクールの二次予選、三次予選、そして本選の結果は!?
2019/04/22 09:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、読者を常に魅了するストーリーを世に世繰り出してきた恩田陸氏の最新文庫の下巻です。同巻では、4人の天才たちがピアノコンクールの二次予選に進みます。4人それぞれは違った意味で勝算を確かなものとしていましたが、次の3次予選、そして、本選へと駒は進んでいきます。4人はどうなっていくのでしょうか。果たして誰が最後に勝利を掴むのでしょうか?本当にハラハラドキドキの連続です。
紙の本
音楽がわからなくても読んで、聴こえる
2020/02/13 23:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うれい - この投稿者のレビュー一覧を見る
風間塵シフトを敷いてくれる浅野さんやコールしてくれる田久保さん。コンテスタント以外の内面も描写されていてそこが好きだなあ。風間塵はワンピースのルフィに少し似ている。突然現れた風来坊は周りをどんどん巻き込んで、ひとつの渦にしてしまう。第三次予選で風間塵が「ああ、ピアノが買ってもらえなくなる」と呟いた時、風間塵はどこまで行っても風間塵なんだ、凡人と違う尺度で生きている、それに畏怖を抱くと共にいつの間にかこのギフトを好きになっている。「無我の笑み」とか「重力の軛を逃れるための」とか、細かい言い回しも好き。
紙の本
コンクールに挑むコンテスタントの群像劇
2023/05/31 21:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説一冊かけそうなキャラクターをふんだんに使っていて、かなり贅沢な仕上がりでした。一番のキーキャラクターは、故ホフマン先生でしょうか。
電子書籍
喝采と余韻
2021/07/17 18:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hatonohi - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻が終わり、矢も盾もたまらず読み始めた。
ページを閉じた後、最初に感じたのは達成感だった。
無論、私はこのピアノコンクールには出場していない。
しかし、感動よりなにより先に感じたのは達成感だったのだ。
その明確な理由は分からない。
今このレビューはそれから何日も経って書いているが、
未だに目を瞑ると舞台とピアノが浮かび上がる。
きっと、何年経っても思い出せる作品。
きっと、何度でも出会い直したくなる作品。
電子で読んだが、久々にハードカバーを本棚に並べたいと思った。傑作。
電子書籍
優しい物語
2021/01/24 10:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
音楽の知識や経験が全くない自分でも違和感なく読めました。
元気のないときにまた読みたいなと思わせてくれる物語だったと思います。
紙の本
音楽は神さまのマインドハックなのか
2020/08/11 01:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻と同じく、よくわからんとこで涙が出る。そうかあ、明石はダメだったかあ、と思うと予想通り、彼にも報いが。良かった。塵と亜夜の演奏シーンで次第にテンションが高まっていくシーンは、『六番目の小夜子』の朗読劇のシーンを思い出した。ベクトルは逆だが。本作の明るさに惑わされるが、不穏さは変わらん。塵の演奏によって亜夜が変容するシーンなどは少し寒気も覚える。なんだか神によるマインドハックみたいな。これは映像化無理じゃないのか。映画も観てみるかなあ。
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一気に読み終えました
2020/04/24 18:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きゅう - この投稿者のレビュー一覧を見る
音楽を文章で表現したことにただ圧倒されて、上下巻ともに一気に読み終えました。
出てくる登場人物が皆、魅力的でした。
恩田陸さんの作品は「夜のピクニック」も夢中になって読みましたが、こちらの作品にも出会えたことに感謝します。
電子書籍
恩田陸作品のTOP3
2020/01/12 18:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:匿名希望 - この投稿者のレビュー一覧を見る
恩田陸さんの作品がいろいろ読んでいるのですが
TOP3に入る作品です
コンクールの話なのにどろどろとしたものがなくて
心が温まる展開です