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紙の本
今昔百鬼拾遺 河童 (角川文庫 怪BOOKS)
著者 京極 夏彦 (著)
昭和29年、夏。夷隅川水系に次々と奇妙な水死体が浮かんだ。「稀譚月報」記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社が調査中の事件との関連を探るべく現地に向かう。怪事件の裏にある悲劇...
今昔百鬼拾遺 河童 (角川文庫 怪BOOKS)
今昔百鬼拾遺 河童
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商品説明
昭和29年、夏。夷隅川水系に次々と奇妙な水死体が浮かんだ。「稀譚月報」記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社が調査中の事件との関連を探るべく現地に向かう。怪事件の裏にある悲劇とは? 『幽』掲載などを文庫化。【「TRC MARC」の商品解説】
「そうですね。その河童が――誰かと云うことです」
「河童が誰かって、中禅寺さんあんた」
小山田は顔を顰めた。
昭和29年、夏。
複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。
3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。
第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが――。
山奥を流れる、美しく澄んだ川で巻き起こった惨劇と悲劇の真相とは。
百鬼夜行シリーズ待望の長編!
【商品解説】
著者紹介
京極 夏彦
- 略歴
- 1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビューする。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。著書に『幽談』『冥談』『眩談』『鬼談』『ルー=ガルー』『南極(人)』『厭な小説』『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』 『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『遠野物語拾遺retold』 ほか。
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紙の本
話はよくできていて、まとまりがある
2024/05/11 20:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
今昔百鬼拾遺シリーズは、中禅寺敦子と呉美由紀が登場する物語なのか。三篇あるが、「鬼」「河童」ともにそうだった。本編シリーズほど複雑ではないし、おどろおどろしい感じはそんなにない。話はよくできていて、まとまりがある。女性が語り手なので、少しソフトに感じるのかも。
紙の本
河童
2021/10/31 14:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作『鬼』も面白かったですが、今回の方が百鬼夜行シリーズっぽさを感じたり。たぶん多々良先生の蘊蓄のおかげ。オチもよかったなあ。ところで京極堂たちメインキャラクターが前作では栃木、今作では東北で何やら事件に巻き込まれているらしいというのは、もしかして長編新作の刊行予定があるのでしょうか。気になる…!!
紙の本
百鬼夜行シリーズ最新作
2021/08/25 11:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:向日性の未来派娘 - この投稿者のレビュー一覧を見る
3社横断3ヶ月連続刊行の第二弾。
シリーズお馴染みのキャラクターが出てくるのが嬉しい。
3社横断なので表紙の質感がそれぞれ違いますね。
電子書籍
【ネタばれ】河童の情報が溢れてます
2019/09/28 15:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KazT - この投稿者のレビュー一覧を見る
中禅寺敦子と呉美由紀の二人が再び連続怪死事件に巻き込まれます。
今回は河童の情報が溢れ、多良間先生も登場して河童の話が盛り上がるため、事件の解決には関係ないウンチクが長々と語られます。
不思議な死に方のトリックには「姑獲鳥の夏」のネタもあり、「姑獲鳥の夏」を読んでないとこんなことがあるの?と疑問に思うかもしれません。
紙の本
古今東西の河童談議
2019/09/01 09:41
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
古今東西の河童談議から始まり、河童による犯行であるかのような連続水死事件が発生。終戦直後のどさくさの「隠退蔵物資事件」という史実も絡め、意外な真相が明かされます。
個人的には冒頭の河童談議は大変勉強になりました。「河童」と一言で言っても、東北と関東と九州では、その造形や生態が著しく異なっていて、同じ河童とは思えません。どこの地域の河童が原型だったのでしょうか。ちなみに、現在流布している河童は、関東の河童のようです。あの黄桜のCMの影響があるかもしれません。今度、合羽橋の曹源寺に行ってみようと思いました。
紙の本
カッパは・・
2019/08/20 12:57
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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
京極堂シリーズ読者の皆様はご存じの通り、河童と多々良先生が出てくると「蘊蓄」がとにかく長い!!
事件の落ちはシリーズの他の本の使い回しだし、なんだかなぁ。
紙の本
私の知る河童は顔が赤いタイプです。
2019/08/14 03:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
三連作、2冊目の舞台は昭和29年の夏。蛇行する川に浮かんだ奇妙な水死体その他の話。
死体の第一発見者は妖怪研究家の多々良勝五郎らご一行で、何故かその場に呉美由紀ちゃんも居合わせるという関口君ばりの運の悪さである。引き続き中禅寺敦子さん視点で話は進みますが・・・薔薇十字探偵社の益田さんが都合よく情報提供をしてくれるという。懐かしのサブキャラ、じわじわ登場。
それにしても・・・敦子さんの考え方は完全に平成後半~令和の時代の人間のもので、昭和29年のものではないよなぁ、ということがすごく気になった。
前からそういうところはなくもなかったけど、お兄さんが相手だとあまり目立たなかったのかもしれない。そのあたりも今風を意識?
その分、美由紀ちゃんが清々しいほどに元気なのがうれしい。
さすがに100ページほど増え、やっとそれらしい分量になりました。
その中で、京極堂さんたちは東北にいるという会話が! これまで東北を舞台にした話はないはず。
それって新作予告?
紙の本
多々良、大活躍?
2019/07/21 22:44
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
多々良先生が登場。やっぱり京極堂シリーズの魅力はこの脱線と饒舌だよなあ、時には物語の結構を壊すほどの。そして多々良先生が喋ると美由紀ちゃんの影が薄くなる。まあ中篇だからね、濃いキャラが多すぎるとガチャガチャするからなあ。今三作の中では一番先の読めない展開。面白かった。
紙の本
百鬼夜行シリーズとは違うものなのでしょうね
2019/07/19 20:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
鬼の次は河童です。
この国で暮らしている人ならある程度似たようなイメージを浮かべることができる妖怪の一つでしょう。
この今昔百鬼拾遺シリーズはどんな場面でも明るいと言うか明瞭な雰囲気があって、
百鬼夜行シリーズは誰そ彼(黄昏)時の物事が曖昧で不明瞭な雰囲気というのが、
続けて2作品を読み終えた今私が一番強く感じた違いです。
終戦後のまだゴチャゴチャしていただろう怪しいとも思える時代と社会を舞台にしているのは同じなのにね。
「鬼」に比べると「河童」の方がより推理小説らしく、
全般に張り巡らした伏線を最後に綺麗に回収されていたように思いました。
「益田龍一」に「多々良勝五郎」も出てきてくれるんだけど、
やっぱり脇役の域を出ることがないというのが正直な感想です。
紙の本
安心の絵解き
2019/07/19 00:04
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎度ながら、奇ッ怪な事件で、
これにどんな納得の結末がと思ってしまうけれど、
さすが信頼と実績の京極さん。
歴史上の事実と
民俗学的な“河童”の両面の
見事なまでの融合を見た。
紙の本
一人一芸。
2019/07/04 17:45
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
共通した奇妙な姿で発見される水死体。
中禅寺敦子は益田の関わる案件と関連がありそうと、調査を依頼しつつ、現地へ。旧知の呉美由紀と多々良と何故か遭遇。
敦子の卒なく、明解な理論づけと説明。益田のスベる軽口と多弁。多々良の脱線ばかりの薀蓄。そして美由紀の一喝。それぞれ個性豊かな登場人物。
あれ? 話の説明になってないな。
紙の本
つまり河童はアレがないってことに
2019/06/27 23:43
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投稿者:たけとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
「鬼」も章の始まりの一文が固定されていたけど、こっちではアレで笑った。そうだね、うん、そうだね。でも読み終わると、タイトルに納得する内容。千葉の地理はさっぱりだから、グーグルマップなどで確認したくなるね…。ところで多々良先生って、もしかして「百鬼夜行」などの連作小説集の方に出ていたりする?と思ってWikiで調べてみたら、多田克己先生がモデルなのねw