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紙の本
実際にありそうなこと
2016/03/12 14:29
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
会社に勤めている私としては、実際にありそうな話で偉くなっても実の伴わない上司や頑張ってもむくわれない人など人生ドラマのようでした。会社を動かすのは優れた上司の戦略とそこに働く職員の意識やチームワークという気がしました。会社は個人のものではなく働く社員一人ひとりのものであることを考えさせられました。
紙の本
働くこと、そこにいる人々を克明に描く最高のクライムノベルです!
2016/03/24 08:45
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、池井戸作品の中でも、非常に洗練され、よく練られた作品だと思います。この作品には、これまでの筆者の代表作が要素があちこちに散りばめられ、いわば集大成的な作品とも言えると思います。内容は、ある中堅メーカーにおける不祥事の隠蔽が大きな一つのテーマとなっています。この隠蔽がどのように行われてきたのか、本書は「会議」を通じて、克明に描いていきます。そこには、当然、様々な関係者が登場しますが、読者は、本書を読み進めていく中で、その登場人物に対する印象が刻々と変化していくことに自ら気付いていくことでしょう。そして、最後には、当初もっていた印象とは全く正反対の印象をもって本書を読了することでしょう。この読者の期待を、いわば裏切る手法、これこそが池井戸作品の醍醐味だと思います。
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会社って・・・と考えさせられます。
2016/03/01 11:03
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JYUJYU - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく、面白いです。
読み進むうちに会社内の出来事や会議内容でも現実味があります。
正論で進まず、闇の部分はどこの会社にもあるのではないでしょうか。
また、自分の心にもある出世欲など・・・“あるある”と思い当ります。
紙の本
ストーリーの構成と見せ方の妙
2016/04/10 21:15
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
超売れっ子作家である池井戸潤の作品である。今回も内容は企業物である。なぜなら初出は日本経済新聞で、所謂新聞小説だからであろう。某電子機器メーカーの子会社が舞台となっている。他の作品と異なり、そこで働く社員のストーリーである。7つの会議室というタイトルは7つの章ということで、大きな意味はないと思われる。池井戸は章ではなく、話と名付けている。
電子機器メーカーの営業課長は業績もよいし、エリートである。こんなに出来が良いとサラリーマン生活もさぞ疲れるだろうと想像できる。しかし、ある日突然、部下からパワハラで社内で訴えられた。査問の結果は自宅待機であった。これが第一の会議である。
第2の主人公は大阪のネジ製造の老舗中小企業の社長である。今までメーカーの営業の話だった。それがいきなりネジ製造の中小企業に場面が転換する。全く別のストーリーが始まり、オムニバス形式なのかと思っていたら、どうも第1話のメーカーとつながりそうである。
このように第3、第4と話は続くが、結局最初の電子機器メーカーが舞台となっていることがわかる。第1話で起こった話の中身を徐々に展開していくというのが本書の構成になっているようだ。第1話は単なる一メーカーの営業に関する話であったが、終盤になるとそうではなく、全体を揺るがす大騒ぎとなるところが面白い。
さすがに池井戸である。読ませる。構成だけで随分と盛り上がるものである。ストーリーの面白さはそれほどのアイデアだとは思わないのだが、組み立て方、読者への見せ方によってこれだけ盛り上げるのは大したものである。人気作家の看板に偽りはなかった。
その源泉はちょっとした工夫であろう。なにも章立てに制限があるわけでもないし、章を会議室に変えても良いわけだし、構成で本書のように見せ方を変えることもできる。ただし、同じことを何回も繰り返すと、飽きられることは間違いない。
紙の本
定番の痛快さは安定して顕在。
2020/12/11 14:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『七つの会議』と題されているので、七つの短篇が組まれていると見がちですが、さに非ず。序盤から半ばに至る迄はそう思いがちで読み進める事になりますが、半ばからは終局に向かって加速度をつけて纏まっていきます。
本書を読んで(というか池井戸作品に於いて)、人間の性質は実に生々しく、また極めて脆弱なものだという事を嫌と言う程見せつけられます。そこに共感を感じたり、我が身を省みて反省したり、怒りを感じたりするのではないかと思います。
人間模様を具に描いた傑作と言えるのではないでしょうか。
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隠蔽体質
2017/06/27 22:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kohei - この投稿者のレビュー一覧を見る
空飛ぶタイヤと同じような、企業の不祥事の隠蔽を題材にしたものである。
いろいろな人が主人公となって、話が進められるといった構成もさることながら、内容も読みやすく、非常に楽しめた。
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面白い
2016/12/05 17:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひっくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の本は「鉄の骨」から、ほとんど読んでいます。
「半沢直樹・花咲舞」の銀行シリーズも面白かったですが、
この作品も負けず劣らず、読みごたえがあります。
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自分の信じるもの
2016/06/05 17:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
池井戸氏の作品には自分の信じる道に進む主人公の葛藤、苦労が描かれている。
そんな立場に自分は置かれたくないが、置かれたときどうする?
一人ではないことが必要。
本作品は、解説にも書かれているが登場人物の生い立ちや私生活も描かれ、それとそれぞれの動きとの絡みも秀逸。
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連作短編の完成形
2021/10/29 14:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:imikuto - この投稿者のレビュー一覧を見る
いや、これはもはや短編集とは言えない。長編以上に長編要素があるといってもよいが、映像とはちがう短編らしさはもちろんある。
映像も観たが、やはり原作小説は池上氏らしさがストレートに伝わってくるのがいい。当然なのだが。
社会派ミステリーにはちがいないが、これほど面白要素が詰め込んであれば、万人が楽しめるベストエンタメ小説と言えるのではないか。
会社勤めのある人なら、共感できる箇所もおおいにあり、ただただ楽しい小説というわけでもない。
とにかく、けなす箇所は一切ない。
最近は池上ブームもやや下火かとも思うが、すぐに新作が出てきて騒がれるだろう。
これからも、東野氏とともにミステリー界を牽引してほしい。
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映画を観てから
2019/03/01 19:48
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投稿者:ねずみごっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画を先に観てから、楽しみに本書を購入、拝読しました。
結論。
どっちも面白い!!!!!
自分の場合は、先に映画を観て良かったと思いました。
とても盛り上がれたので!
そしてしみじみと小説を味わいました。
七つの会議を通じて描かれる、色んな人の、色んな生き様。
自分はどう生きてゆくか、考えさせられました。
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うまくまとめています!
2016/05/31 23:59
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投稿者:ガマガエル - この投稿者のレビュー一覧を見る
あっという間に読めます。私個人としては、会社あるあるな部分もあり、面白かったです。
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七つの会議
2016/04/30 01:09
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投稿者:[s] - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編かなと思わせるも、各章がクライマックスの伏線となっていて、引き込まれて一気読みした。
企業の「闇」について書かれていて、面白かった。
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絶妙な伏線を施した企業小説
2016/04/18 16:51
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投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
絶妙に構成された企業小説です。舞台は中堅メーカー東京建電。その中で開かれる部長連絡会議、役員会議、環境会議など様々な会議がテーマとなって各章が構成されています。登場人物も重ならず「最初は短編オムニバスかな?」と思って読み進めていくと、それぞれが見事な伏線となっていて、実は東京建電経営層が仕組んだ巨大な不正隠蔽が明らかになっていくという仕掛けです。
隠蔽に手を染めてしまった当事者、それを仕組んだ上司、隠蔽に気づき告発する人、いろんな立場の人の葛藤と人間模様が丁寧に描かれています。半沢直樹シリーズのような痛快さはありませんが、描かれている事象がよりリアリティーに溢れてハラハラしながら読みました。
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よく似た不祥事は後を絶たない
2016/04/14 07:51
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
会社というものはとかく会議が多いものだ。
数十人が出席する大きな会議もある。それが1時間も開かれれば、総時間は馬鹿にはならない。
実際その場でほとんど発言しない人もいたりするし、持ち越しとなる案件も多い。
それでも意思の統一を図るためには、会議は欠かせない。
池井戸潤のこの長編小説のタイトルはいささかそっけない。初出の日本経済新聞電子版に連載時にはタイトル通り7つの作品だったが、単行本化の際に一篇が加筆されたので、実際には「八つの会議」になるはずだったのではないだろうか。奇妙なタイトルだ。
しかも、長編小説とは書いたものの一つひとつの作品は主人公が別々で、8つの短編で出来上がっているともいえる構成になっている。
作品の完成度からいえば短編としてよりやはり長編小説というのが合っているだろうが。
大手総合電機メーカーソニックの子会社東京建電という中堅メーカーが舞台となっている。
物語の発端はパワハラ。営業一課の優秀な課長坂戸が出来の悪い部下八角に厳しい指導をしたことで訴えられる。誰もが坂戸の肩を持つが、会社が下した判断は坂戸の異動。
しかし、その裏には大きな闇がある。
回を追うごとにその闇が明らかになっていく手法は、読むものの手を休めさせない。
どうなる、どうなる、と止まらない。
こういうのを読書の快感と呼ぶのだろう。
その中にあって、第三話の「コトブキ退社」は異質だ。
社内の不倫の果てに退職することになった浜本優衣が主人公。退職にあたり「これは自分がやった仕事」といえるものがないことに気がついた優衣。退職までの数カ月で彼女は必死に駆けずり回る。それまで退屈であった会議にも積極的に発言するようになっていく。
長編の中ではあまり関連がないように感じる一篇だが、もしかしたらこの一篇こそ会議の本質を突いているのかもしれない。
誰もが「自分の仕事」と思っていれば、会議への参加意欲も変わってくる。
会社の不祥事を扱ったこの作品が発表されたのが2012年。
現実の世界ではこの作品と同様の不祥事が数多く明らかになっているのが現実だ。
その点では、もっと読まれていい作品だろう。
紙の本
ストーリーがつながる面白さ
2016/03/28 22:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピンチランナー - この投稿者のレビュー一覧を見る
各章は独立しながら進みながらも、それぞれに並行してストーリーが進んでいく。推理していく楽しさと徐々に事実が明らかになる緻密さがたまらなかったです。通勤・帰途中に読んでいました。非常にリラックスして読むことのできる小説でした。