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子どもをもつ人生、もたない人生。幸せの形はさまざま、と思えるようになる本
国の少子化対策やタレントの妊活・不妊治療の話題など、出産を奨励する動きが目立つなか、さまざまな理由で子どもをもたない選択をする女性も増えています。産む・産まないという判断に正解や優劣はありません。それでも、自分の選択を応援してくれる存在は心強いものです。ここでは出産をめぐる岐路に立つ女性や家族に読んでほしい本を紹介します。
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出産をめぐる女性たちの葛藤を描いた短編集です。さまざまな事情や価値観のなか、それぞれの選択をして前に進む主人公たち。『出産が女の人生のすべてとは考えないようにしませんか』と、不妊に悩む主人公に向けられた女性産婦人科医による言葉に、著者のやさしいエールを感じます。男性や当事者の親世代の方々にも手に取ってほしい一冊です。
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戸籍に「養子」「養父母」の記載がなく、法的に「実子」と同じ扱いになるのが「特別養子縁組」です。本書ではそれを選択した8組の夫婦の体験と、特別養子縁組の実践的な情報をまとめています。血のつながりがあろうとなかろうと、子育ての不安や葛藤、喜びは同じです。子どもがほしい、親になりたいと願うすべての方に手に取ってほしい本です。
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ベストセラー『家族という病』の著者が、子どもを作らない選択をした自身の考えや体験を綴ったエッセイです。『産みたくない人がいて、産みたい人がいて、それでいいではないか』と言い切る強さに、勇気をもらえます。子どもをもつ人生、もたない人生、自分の生き方に関わることだからこそ、他人にゆだねず自分で選ぶ覚悟をもちたいものです。
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『負け犬の遠吠え』で「30代以上・未婚・子ナシ」を「負け犬」と定義した著者。自分が40代になり、女性の人生には「結婚するか、しないか」よりも「子どもがいるか、いないか」という要因の方が大きい、ということがわかったそうです。本書は「子をもたずに生きること」について独特の視点で綴られていて、考えどころの多いエッセイ集です。
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聖女の救済
東野 圭吾(著)
人気の「ガリレオ」シリーズ第5弾です。毒殺された資産家の男と完璧なアリバイをもつ妻。不妊を理由に離婚を切り出されていた妻が成し遂げた完全犯罪とは?裕福で円満な夫婦生活の裏に隠された驚愕のトリックを、ガリレオこと物理学者・湯川学が解いていきます。子どもへのこだわりが招いた悲劇に、やりきれない思いを抱かずにはいられません。
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