ブックキュレーターhonto編集員
血縁だけが家族じゃない!いつか家族になっていく、人と人との絆に泣ける本
家族の形は多様化し、血縁関係だけが家族の証とは限りません。思わぬ出会いから生活をともにし、いつしか本当の家族のような関係になっていくケースもあります。そんな血縁だけに限らない、新しい家族のあり方が印象的な小説を集めました。少しずつ深まる絆の強さを体験できます。
- 6
- お気に入り
- 5801
- 閲覧数
-
幼な子われらに生まれ
重松 清(著)
「私」には、再婚した妻の連れ子である娘と、前妻との間に娘が1人います。新しい家庭でよき父親を演じる「私」は、現妻の妊娠をきっかけに連れ子との関係を悪化させていきます。親子のあり方と血のつながりに苦悩する主人公の姿が、切なくもリアルに描写され、家族であろうとすることの葛藤が心に響きます。
-
中年詐欺師2人組のもとへ、1人の少女が転がり込んだことから物語ははじまります。少女の姉とその彼氏も加わり奇妙な同居生活がスタートし、各々の人生をかけた一発逆転詐欺をくわだてることになります。少しずつ明らかになる5人の関係性や暗い過去。それぞれが徐々に心通わせていく様子が、温かく少し切なく描かれています。
-
ステップファザー・ステップ 新装版
宮部みゆき(著)
両親がそれぞれの愛人と駆け落ちし、取り残されてしまった双子。一方、双子の家に盗みに入った泥棒の「俺」は、警察に突き出さない代わりにニセの父親を演じることになります。一緒に過ごすうちに、少しずつ互いを大切に思うようになっていく3人。「継父」と双子の心の動きが丁寧に描かれたクライムコメディです。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です