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エログロナンセンス、鬼畜系、悪趣味系、頽廃美・・・衝撃の反良識文学
醜悪で汚らしく、猥褻で退廃的、残酷で倒錯的という、反良識、反社会の文学や芸術は、世の中の激しい反発や弾圧に遭いながらも一定数の読者を獲得し、連綿と読まれ続けてきました。それらの作品は悪趣味だと思いながらも、なぜか強く惹かれるものです。おぞましいけれども否定しようもなく、人の心の中にある歪みと狂気をこっそり確かめてみましょう。
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記憶を失った主人公が、精神病院の一室で目覚め、自分の過去を求めるうちに、怪奇な世界へ迷い込む物語。輪廻転生に科学的原理を与えようとするなど、想像の極限に挑んだ幻想小説とも読めます。精神病院の中で展開する『一種の脳髄の地獄・・・もしくは心理的な迷宮遊び』。読者は悪夢的な迷宮に迷い込むことになります。
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婚約中の日本人青年・麟一郎とドイツ人女性・クララは、ドイツの山中で未来からやって来た円盤の墜落事故に巻きこまれ、未来を旅することになります。未来帝国イースは白人女性が支配する世界で、有色人種には人権がなく、特に日本人は「ヤプー」と呼ばれて身体改造されて、家具や便器として生きていました。SM&SF小説です。
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評論家集団「梁山泊」に所属するのは、盗聴、横領、口臭、盗撮、麻薬、墜落などを専門とする俗物評論家たちで、なかには本物の犯罪者もいます。その反社会性が揶揄的にマスコミでもてはやされることに。しかしそれにも限度があり、エスカレートの末に官憲との対決に突入。グロの極みながら、なぜか爽やかな読後感があるでしょう。
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森宗意軒が西洋の黒魔術と日本の忍法を混合させ編み出した秘術「魔界転生」とは、人生に悔いを残している者が、死の直前に女と交わることにより、生前より優れた技量を持って生まれ変わる忍法でした。蘇ったのは天草四郎、荒木又右衛門、宮本武蔵など名だたる剣豪たち。迎え撃つは柳生十兵衛。山田忍法帳の最高傑作と言っても過言ではないでしょう。
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